狂人はラストゲームを始めたい1
「そんなことがあって今おれはここにいる」
わたしは霊太の過去の話を聞いていた。わたしはその話からアカシック・レコードリミテッドで読み取った情報を思い出していく。確か、審問官の最高幹部級二人のうち一人に読札黎明という名があったな。読札というのはこの世界では案外いる苗字だから審問官の記憶をアカシック・レコードリミテッドで読み取るだけではわからなかったが霊太の実の父親だったか。
「そんなことがあったんだな・・・」
龍太郎は霊太の話を聞いて、優しく霊太の肩を叩く。そのあと霊太は強い意志で呟く。
「いや、でも他の人が心配することじゃないよ。それに札音に手を出したんだ。おれは師匠が止めようといくよ。たとえ力不足だったとしても。それに師匠はもうデッキを失ったでしょ。今のおれは師匠には止められない」
そんな話をしていると病室の廊下で騒がしくなる。
「動くな!この病院は我ら審問官が占領した!」
扉の外からも聞こえる声量だ。
「審問官!どうしてここに!」
霊太は驚き扉の奥のまだ見ぬ審問官に敵意をむき出しにした。そうこうしているうちに審問官は要求を喋り出す。
「我らの要求はただ一つ!ある人物の引き渡しだ!この病院に入ったことは確認している!赤髪の少年、盤城龍太郎と青髪の少年、読札霊太と桃髪の女、東山札花を引き渡せ!」
「っ!?」
二人は固まる。突然病院を占拠したやつに二人の名前が呼ばれたのだ、驚くのも無理はない。
「何で!審問官は俺らを狙ってるんだ!」
「どうなってる!だがちょうどいい!おれが奴らを・・・」
どうやら状況がよくわかっていないようだからいい感じに補足してやる。
「アスタロトだ。あいつと札音との同化はまだ完璧ではない。札音が抵抗しているんだ。やつは君ら二人と札花、札音の姉を亡きものにして札音の心を折って完全体になるつもりだ。やつが完全体になったらもう誰にも手を止められないぞ。アスタロトによるディストピア社会も空想では無くなる」
「そうなのか!やべぇじゃん」
「それならなおさらおれが倒さなければならない理由が増えただけです」
二人はわたしの説明に状況を理解する。そしてもう一つすべきことを教える。
「それにこの病院にはわたしと一緒に入院した、札音の姉、札花も入院しているはずだ。アスタロトは同化が完全ではないおかげで大丈夫だったが、審問官は札花を殺せる。早く彼女のところに行かなければ」
「これはどうにかしないと」
「師匠!そこまでの道のりは!」
わたしはアカシック・レコードリミテッドで札花の位置までの経路を見る。
「ついて来い!こっちだ!」
「おい!師匠!大丈夫なんか?その体で」
わたしの体にはグルグルの包帯が巻かれている。一見重大に見えるが、わたしの回復力により次の話には復活しているギャグ漫画の如く回復している。わたしは大丈夫だという旨を伝える。
「龍太郎大丈夫だ」
そう言いながらわたしは扉を開ける。
「扉の近くに審問官がいるぞ!走れ!龍太郎!霊太!」
その言葉に従いわたしたちは走った。
グレートオールドワンズについて③
デッキは40枚以上だから極端な話1000枚入れてもデッキと見なされる。 なお、1種類のカードは1デッキ4枚なので1000枚デッキは現実的じゃない。デッキは自分のターンに枚数が0になったら0になったプレイヤーが負ける。




