狂人と闇のバトル
「少しだけ暗くなってしまったな」
わたしは地図を頼りに札音の家に向かう。
(確かここの路地を抜けてその先に・・・、)
そうして歩いているとわたしはある現場に遭遇する。そこにはコワモテの男と女性がそこにはいた。
「おい、もう借金を返済する目処もない様だな」
どうやら女性はコワモテの男から借金をしているようだ。
「あともう少しで返しますから。どうか猶予を」
女性は猶予を迫っていた。
「いや、もう待つことはできないね。どうしても払わないと言うなら、お前の妹がどうなっても知らないがな」
男は明らかに女性を脅していた。
「それだけは、ダメ!いや、許してくださいお願いします。わたしがなんでもしますから」
札音の姉は男に縋る。その姿を見て男はニヤリと笑みを浮かべた。
「お前がそんなに言うなら、前に言った提案は受けてくれるよな」
わたしは耳を傾ける。
「闇のファイターになる、ですか。でも、それだと札音に迷惑が・・・」
「じゃあ、お前の妹はどうなってもいいんだな。こっちは闇のファイターになる代わりに借金チャラにしてあげるって言う提案してるのに断るって言うことはそう言うことだよな」
「っ!」
札音?妹?もしかしてあれは札音のお姉さんだったりするのか。それに・・・
「闇のファイターか」
闇のファイターとは生命やレアカードをかけた違法な集団のことである。奴らは闇のバトルという特殊なバトルをカードプレイヤーに強制し、生命とカードを奪う。負けた方が死ぬゲーム。それが闇のバトルであり、闇のファイターの主戦場だ。
「ほ、本当に、闇のファイターになれば、借金をなかったことにしてくれるんですか」
札音の姉はその誘いを確かめる。
「ああ、なんなら契約書にサインさえしてくれれば今すぐにでもだ」
札音の姉はつばをごくりと飲む。もしかしてもなくてもこれって札音の姉の闇堕ちイベントなのでは!わたしは気がつく。
「はい、闇のファイターになります」
男はその言葉を聞くと紙とあるものを取り出す。
「ここにサインをして、これを飲んだら契約成立だ」
札音の姉は紙にサインをして液体を飲む。すると体から滲み出すように黒い液体が出てきて札音の姉のデッキを黒く染める。
「ぐっ!」
札音の姉は首を抑えて苦しみ出すと倒れる。そして少し経つとゾンビのようにふらふらと歩き出しこちらに向かってきた。男はその行動からわたしの存在に気づく。
「おお!そこに盗み聞きしている奴がいたのか。ちょうどいい。そこに隠れている奴を始末しろ、東山札花!」
そう言って、男は姿を消す。
「・・・」
「これは・・・どうやらやるしかない様だな」
札音の姉、札花は闇のフィールドを展開した。
グレートオールドワンズについて①
グレートオールドワンズは外なる神のことを指す。




