狂人はルールを理解したい
ルール説明はこれから重要なのでよく見といてください。
わたしは本を探しているうちにある本を見つける。
「グレートオールドワンズとは・・・か。もしかしたらグレートオールドワンズのルールとか色々のっているかもしれないな」
わたしはグレートオールドワンズについての本を読む。
・・・
『グレートオールドワンズとは』
著者 カード・ワンカートン
1対1で戦うカードゲーム。虫から神までさまざまなものが戦うことができる。このカードゲームをするもののことをプレイヤーと言う。プレイヤーは対戦するとき手札7枚で始まり、山札から7枚カードをライフとしてストックに置く。ストックとはライフを置く場所である。プレイヤーはお互いのライフを削りゼロになったとき最後に攻撃できれば勝ちである。
バトルする場所には様々な場所がある。一つ目は先ほども紹介したようにライフを置く場所であるストックである。二つ目は山札だ。全部で40枚以上、被りは四枚までのカードが1デッキと規定されている。三つ目はフィールドである。省略として場という名称も使われる。場にカードを出し、出したカードで攻撃や防御ができる。四つ目は墓地だ。クリーチャーが攻撃により破壊されたときここに送られる。
プレイヤーが操作するカードには三種類が存在する。一つはクリーチャーカード。このカードは場に呼び出したあと破壊されない限り、相手を攻撃したり、守ったりできる。カードを横にすると相手のターンに守ることができ、それをブロックと言う。そして縦状態は攻撃を表す。これをアタックと言う。通常は攻撃は一回だけで攻撃したらそのカードの向きは変えられない。防御も同じ。防御値と攻撃値があり、攻撃したとき相手の防御値の方が低ければ、相手のカードは破壊され、墓地に送られる。逆も同じ。二つ目は事象カード。このカードはクリーチャーカードのように場に留まることはできないが、発動するとさまざまな効果をもたらす。発動したあとは、墓地に行く。三つ目は装備カードである。このカードは事象カードのようにさまざまな効果をもたらすが、発動するまでの過程が違う。装備カードは場に裏返しにおいて自分以外のターンで発動できる。
召喚について
フィールドにクリーチャーカードを召喚したいときは召喚コストを参照する。プレイヤーは場にカードを裏返しで置いてからその召喚コスト分自分のターンが回ってきたとき召喚できる。召喚コストが0のカードは最初から表のまま召喚できるがデッキに一種類しかいれられない。裏返しのカードは相手が攻撃すると表になり、場に表の状態で出現する。クリーチャーがその手段で表になった場合。クリーチャーの攻撃値と防御値は半分になる。そしてフィールドに登場したときの効果の前に裏返ししたカードを攻撃した相手クリーチャーとバトルする。事象カードと装備カードは召喚コストがない。
ターンの過ごし方
まず山札を一枚引く。そのあと、クリーチャーカード、事象カード、装備カードを使う。クリーチャーの攻撃または防御を選択。ターンエンド。
特記事項
このゲームの相手は何も対戦相手だけではない。このゲームは先行と後行二人のターンが終わるごとにどちらの番でもないターンが起こる。プレイヤーはそのときプレイヤーが操作しないカード、パニックカードを特殊な山札から一枚引かれ、両方がその効果を受ける。それが得となるか損となるかは出たカード次第。なお、もしパニックカードのターンにどちらも敗北した場合。このゲームで先行を選んだものが敗者となる。
カードプレイヤーへ
この世界には運命力というものが漂っている。目には見えないがカードプレイヤーが自分のカードと巡り合うためには必要な力だ。カードプレイヤー諸君。運命力を鍛えよ。
・・・
「とりあえずルールはわかったな」
それに気になる単語もあった。
「運命力か」
わたしの世界にはこれはまたなかったものだな。そんなことを言っていると周りから何かヒソヒソ声が聞こえる。わたしは『生命進化』で魔素に適応して以降、耳が良くなったのですんなりと聞き取れる。
「ねぇねぇ、あの人幼児向けの本を熱心に読んでるわよ」
「うわ、何それ不審者じゃん。大人なら誰でも知ってるはずなのにね」
ものすごく不審者認定されていた。これ、幼児向けの本なのか・・・。
わたしは運命力についての本を借りてそそくさと図書館を後にした。
・・・
わたしは道を歩きながら本を読む。
わたしは運命力について理解する。調べてみれば、運命力とはオカルトの類いの話に近かった。突然地面からカードが生えてきたり、起きたら手に握っていたりなど不思議な力であるようだ。
「非常に興味深いな。わたしの世界では魔素だったが、この世界の運命力はどのような仕組みなのだろう。仕組みがわかれば、応用も・・・」
わたしは考え込む。しかし運命力を解明するにしても問題があった。
「特別な事象以外では運命力は見られない・・・か」
運命力は見ることができない。それが問題だった。
「魔素は当初のわたしでも研究が出来たがそれは見えたからだ。ダークマターが人類の中で研究が進まないように私たちが観測出来ないということを推測するのは非常に困難だ。それでは魔力での観察をするとしても実体を掴めないというのは想像ができないから、魔力の効率も落ちる。その運命力の実体を見ることのできる特例も百年に一度あるかないかくらいだ」
わたしは読んでいるとあるそれらの事例の共通点を発見する。
「その運命力が現れた共通点がものすごい白熱したバトルか」
しばらく本を読みながら歩いていたわたしは強風に煽られた。そして紙が頭に飛んできた。わたしはその紙を取る。
「なんだ?国内決定戦エントリー?来年のやつか」
どうやら風に飛ばされてきたやつはこれだったらしい。わたしはその紙を見て運命力の特性を思い出す。
「確か、白熱したバトルが条件だったか?もしかしたら大会だったら白熱した戦いが見れるかもしれないな」
来年の文字を見て苦笑いするが、こんなクソゲーだ。一年で終わって欲しいが終わるとも限らない。なにしろわたしがもう何千年も生きていて、数年くらいは短いと思っている節があるから神のゲームならそんなものでもおかしくない。覚悟は出来ている。
「とりあえずこの後やることは
・主役三人の捜索
・運命力の研究
・魔素不足改善
その三つかな」
そうと決まれば、わたしは行動にうつす。
「捜索のついでに運命力を調べるために白熱したバトルがありそうなところを見るか。いっそのことわたしが大会に出るのもいいかもしれないな」
わたしはそう言って歩き出すのだった。




