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マッドサイエンティスト異世界で神をやる  作者: 竹馬の友
発展編

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狂信信者は布教したい6

わたしは王宮のフォルトゥナの元へ急ぐ。



 (ここを曲がった先に)



 あった。しかし扉が開いていて首のない兵士が倒れていた。



 「フォルトゥナ!」



 わたしは部屋を見る。壁には血だらけのアナシスがいた。かろうじてまだ息はあるようだが、放っておいたら危ない状態だろう。それに男がフォルトゥナの首を掴んでいた。男からはただならない気配がする。間違いない。こんな気配を放てるのは一人。



 「テュポーン・・・!」



 わたしはやつの名を口にする。テュポーンもこちらを見る。




 「おや?あなたとはあったことありませんが、わたしの名を知ってる?計画にないな〜。と思ったが、見たところあなたが巫女マルタですか。ああ、忌々しいキマ教の犬が!信仰されるべきはこのドラゴンズチルドレンのはずなのに〜〜!おっと少し手に力が入ってしまいました。失礼」



 そう言ってテュポーンはマルタにあるものを取り付けた。



 「貴様!」



 「おっと。動かない方がいいですよ。わたしはあなたが動いたら。そこの壁にくたばっているエルフを殺します。まさか巫女が人を見捨てるなんてことありませんよね?」



 テュポーンは立てこもり犯のような感じでフォルトゥナを腕に抱え、壁にいるアナシスに近寄り短剣を向ける。



 「くっ!」



 わたしは足が止まる。



 「なぜ貴様はフォルトゥナを狙う。一体何を企んでいる!」


 

わたしはテュポーンに目的を問うとテュポーンは言った。



 「フォルトゥナ?ああ。001のことですか。そうですね。お前たちは001の希少性をよくわかってないようだな。どうせお前たちも死ぬ。教えてやろう。001は角が生えていて魔族とでも思っていそうだが・・・。しかし、実際のところは違う!001の正体!それは魔人族だ。それも()()()()()()だ。今は魔族と融和して純潔の魔人族などいないに等しい。だがわたしは手に入れた!わたしの計画にはあるものが必要だった。魔人族のしかも純血だなんて・・・わたしの計画には最高の材料だ!嬉しい誤算だったよ。計画を早められる!そして今、ついに・・・ついにわたしの計画は完成するのだぁ」



 (魔人族か)



 魔人族は言うなれば、魔石を持った魔族とでも言ったところか。わたしが精霊になる前も魔石があったため魔人族と言えなくはないかもしれないが、わたしと魔人族は同じようで少し違う。魔人族でも、あっちはエルフや人間と同じ時期に世界に現れたし、見た目も魔族のように角が生えていた。言い表せば、あちらが魔人族でこちらは古代魔人族と言ったところか。でも精霊になったことで魔石なくなっちゃったからわたし以外にそのような人種がいなければ、古代魔人族は絶滅してしまったかもしれない。確かに世界に現れて以降、魔人族と魔族は見た目的にも区別がつかないから融和が始まって、今では純かたと呼ばれるものは滅多にない。



 (まさか純血だなんて)



 わたしは驚く。長く生きたわたしでもこの頃魔人族の純血は見ない。しかし気になることがある。




 「計画は完成?一体何を企んでいるの?」



 テュポーンはそれに高々と答える。



 「ふふふふふふふふ、ははははははははははは!それでは見せてやろう。001の命をもって貴様たちが凄惨な死がくだる様をな!」



 「テュポーン!『植物操作』!」



 「もう遅い!」



 テュポーンがフォルトゥナの胸につけた装置を起動する。とフォルトゥナが叫ぶ。




 「あああああああああ、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」




 「フォルトゥナ!」



 フォルトゥナは地に伏せ悶え苦しんでいた。装置からは絶え間なく膨大な魔力が溢れ衝撃波がくる。



 「テュポーン、貴様!フォルトゥナに何をした!」



 「わたしはただ竜を呼び出すだけだよ。魔人族の生命エネルギーの塊である魔石しかも純血の高純度の魔石を使い竜を呼び出すのだ。装置は死ぬまで生命エネルギー消費して魔素濃度を高める。あっ、間違ってでも装置を壊してみろ!001の命は壊した瞬間に魔力の本流が逆流してここら王都一帯を消し飛ばすほどの大爆発が起きるからな。ああ、こんなに多くの供物を竜に捧げることができるなんて。至高!最高!好調!計画は達せられた!」



 王都はいっそうに騒がしくなった。魔素濃度の上昇に気づいたようだ。ここは竜の棲家から遠いわけではない。魔素の扱いは非常に繊細なのである。わたしはテュポーンに魔法を放つ。



 『ウィンドブラスター』



 わたしはテュポーンを窓から外に吹き飛ばす。



 『植物操作』



 テュポーンの落下地点に根っこの針を用意する。

わたしは飛び降りながらさらに魔法を展開する。しかし、



 『風の導き(タキサイキア)



そう言うとテュポーンは落下速度が遅くなり下にファイルボールを打って、根っこを破壊して着地した。



 わたしは地面につくと。ショートソードを抜き、テュポーンの短剣と衝突する。



 「わたしの『タキサイキア』は自分と自分の周囲の速度を自在にコントロールする能力。接近戦は愚策すぎる!計画にすら考慮してなかった愚策!これで終わりだぁキマ教の犬ぅぅぅ!タキサイキアぁぁぁ」



 「っ!」



 わたしの腹に短剣を刺そうとするところを『障壁』を展開する。わたしは魔法を放つとテュポーンは距離をとった。



 「どうやら魔法は対象ではないようですね。生き物が条件なのか・・・まあ、これから確かめましょうか」



 わたしは敵の能力を分析していく。テュポーンはそれに苛立っていた。




 「ああ、あのエルフに次いでまた防がれた!ああ、計画にない!くそっ!わたしはこんな女には負けないはずなのに〜。あああああああああああ」



 テュポーンは発狂する。そしてまた襲いかかってきた。わたしは応対する。



 『植物操作』



 テュポーンに向けて根っこを伸ばすがかわされてしまった。



 (テュポーンがもし無制限に速度を変えられるとしたら、わたしはとっくの昔に負けている。相手の速度操作すると言ったって時が止まったみたいに遅くはならなかった。負けていないってことは、テュポーンのタキサイキアには上限があると言うことか?もう少し確かめてみないと)



 『タキサイキア』



 わたしはとにかく間合いに入れないように魔法を放ち、間合いに入っても障壁で防ぐ。



 「わたしの計画どおり!あなたはわたしに傷一つつけられない!」



 「そう言っている貴様もわたしに傷をつけられていないがなテュポーン!」



 そう言ってわたしはテュポーンの周りに円形に越えられないくらい高く土魔法『アースウォール』を設置した。



 「テュポーン。貴様のメインウェポンは短剣。しかもわたしの障壁を突破できない威力だ。貴様はスピードは速いが威力はない。どんなに速くても逃げられないくらいの全体攻撃なら問題ない!」



 「まさか!やめろ!」



 「押しつぶせ!『アースクラッシュ』」



 そうしてわたしはテュポーンを討ち取った。わたしはわたしはすぐに魔法で飛び上がり出てきた窓から部屋に入る。そこでフォルトゥナはちょうど魔力の衝撃波が止まった。




 「フォルトゥナ!」



 わたしはとりあえず機械を外し、フォルトゥナを確認する。



 「息をしてない!」



 見ると心臓部の魔石が機能していなかった。

 魔人族は心臓の代わりに魔石で動いている。でももう魔石には魔素なんて残っていなかった。



 (わたしももともと魔石があったから。魔石の動きはよく知っている。一か八か)



 わたしは魔法を展開する。わたしの精霊として構成する魔素を使い、魔石の修復を試みる。



 「わたしの魔力による生命活動を魔石と繋いで記憶させる!どうか動いて!」



 『付与』



 わたしはが魔石を見ると魔石が動いていた。フォルトゥナは息を吹き返した。



 「息は安定している。よかった」



 成功だ。怪我がある。わたしはフォルトゥナにヒールを使うと次に突入する。



 「アナシス・・・」



 まだ息はある。わたしはヒールを使い傷を回復していく。



 「ずいぶんとひどいな」



 わたしのヒールで命の危機は一旦済んだが、それでも完全には治らなかったほど重症だ。これはしばらくの療養が必要かな。しかし、ドラゴンズチルドレン幹部相手によく生きていたものだ。下手をすれば扉の前の兵士みたくなっていただろうに。わたしはヒールをするとソファに腰掛ける。外を見るとどうやら事態は収束したようだ。だが、



 「ドラゴンを呼ぶ・・・と言っていたか」



 テュポーンが言ったようにドラゴンが向かっているかもしれない。



わたしは警戒を強めるのだった。

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