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狂人は遭難した

よろしくお願いします

「ここは、どこだ?」


 気がつけばわたしは知らない場所にいた。目の前には海が広がっている。

 わたしは確か爆発で自爆したはずだ。普通だったら生きていない。しかしわたしは現に生きている。


 つねってみたがきちんと痛みはある。夢という可能性もあるが死後に夢を見るかと言われたら微妙だろう。


 「奇跡だ」



 馴染みの孤島の風景ではない。砂浜しかなく周辺5メートルくらい進んだら海で水平線が続いている。

 

 やはりここはどこか違うところだ。ここは死後の世界なのだろうか。いや、違うな。地獄を信じているわけではないがいざ現実に直面したとき流石にわたしは死んだら地獄に行くという自覚があるからここは死後の世界ではないだろう。


 なら考えられることは一つ



「異世界転移というものなのか」



 小説など物語で語られる異世界転移まさにそれに直面しているのではないだろうか。ならばもしかして魔法を使えたりするのだろうか。



 わたしはある言葉を唱えてみる。



 「ステータス」






 「・・・」






 「何も起きない」



 どうやらステータスがでるわけではないようだ。それもそうか。冷静になって考えると科学的にあるわけないからな。状況が状況だけに少しおかしくなっていたのかもしれない。



 「しかし、なにもないな」



 半径5メートルの浜辺しか陸地がない。木すらない。無人島から脱出する番組の方が100倍ましな状況だ。


 「食料も何もないじゃないか」



 わたしは浜辺に貝や子蟹がいるかもしれないと穴を掘るが出てくるのは砂浜の砂だけだった。




「結構体力を消費してしまった」



 それから何度か違う場所を掘ったりするが何も出てこない。海も見たりするが魚影も見えない。それどころか海藻もない。

 わたしは疲れ果てて仰向けに寝る。


 「全方位は見渡す限りの水平線。他に陸地も見えなく。食料も水もない」


 わたしはそのまま目を閉じた。




 ・・・



わたしは仰向けにした背中が濡れた感覚を感じ、飛び起きた。


 「わたしは砂浜で寝ていたはずだが、寝相が悪かったかな」



 そんなことを言ってみたが実際には違うもっと重大な問題が起きていた。



 周りを見てわたしも気づく。



 「なんか島小さくなってない?」


大ピンチですね

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