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マッドサイエンティスト異世界で神をやる  作者: 竹馬の友
発展編

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狂信信者は布教したい2

時がたち、世界樹の小精霊は成長し、世界中へ旅立つ。精霊女王は世界中に散らばった精霊たちの視界を借りる。



 「あれ?見たことない生物が」



 ・・・




わたしは精霊女王ポリシアに呼ばれて世界樹にきた。どうやら話があるらしい。精霊女王はこちらに向かって笑顔で微笑む。わたしは会釈をしてポリシアに話しかけた。



 「ポリシア、今日はどうしたの」



 わたしはポリシアに問いかける。



 「マルタ、とうとうわたしたちと同等の知性を持った生物が現れたよ!しかも世界中に!」



 わたしはそのことに驚いた。もう何年もそのようなものはいなかったのだ。これまでポリシアが精霊の視点を通して世界を見るときはこんな生物いなかった筈なのに。急に世界中に新しい生物が産まれた。



 「これはあの時と同じ・・・」



 わたしがスライムがこの世界に現れた時のことを思い出した。わたしたちはあの頃に全てが変わった。変化に適応出来なかったら、わたしたちは滅びていただろう。



 (これもキマ様の試練なのですか)



 わたしは心の中でつぶやく。ポリシアは何が起こったか不思議そうだ。



 「あの時ってどういうこと?」



 「ほら、あの時だよ。スライムとか角兎が現れ始めた」



 わたしはポリシアにあの頃の話をする。



 「え、スライムって元からいたんじゃないの?」



 ポリシアとは話が噛み合わなかった。そうか、精霊はちょうどその時期に誕生したのか!



 「精霊が産まれた年代のことだよ。それ以前のわたしたちのすんでいる時代は動くものが珍しかった時代なんだから」



 わたしはポリシアにうまく説明する。



 「わたしが生まれた前って・・・マルタって何年生きてるんだろう」



 ポリシアが疑問を口にする。確かにわたしは何年生きているのだろう?そんな疑問を思ったところでポリシアが叫んだ。



 「あっー!」



 「どうしたの?ポリシア」



 ポリシアが震えた声で喋る。



 「せ、精霊が・・・食べられた」



「っ!」



 わたしは驚く。



 「うそでしょ!? 精霊って普通の生物には見えないし触れられないんでしょ」



 「いや、わたしが視界を見てたから間違いない。確実に意図的に精霊を・・・たべて・・・」



 ポリシアは吐く。どうやら精霊が食べられたのを見てしまって体調が悪くなったらしい。わたしはポリシアを看病し、体調が良くなるのを待った。





 ・・・




ポリシアの体調が少し回復したあと、 ポリシアとわたしの二人は世界樹の木の下で話し合っていた。



 「調べて見てわかったけどあれはドラゴンという生物のようね」



 ポリシアは調べた結果と共に地図を作った。ポリシアは世界に散らばる精霊の目を借りてドラゴンの生息地を特定する。



挿絵(By みてみん)



「これが大陸で、



挿絵(By みてみん)



これがドラゴンの分布ね」



 それは全ての大陸でドラゴンがいることを如実に表していた。



 「グレートエッジ大陸は雷竜、アッシュ大陸は炎竜、シアンテール大陸は風竜、マリンポート大陸には水竜、モルス大陸は氷竜、そして私たちが今いるメメント大陸には緑竜がいるようね」



 わたしはポリシアの話をじっくりと聞く。



 「ドラゴンたちはある程度の知能を持ち、独自の社会体制を竜同士で築いているみたい。それに魔素を好むみたい。そして最悪なことに、精霊は魔素の塊みたいなもの。まさに精霊の天敵が現れたといったところかしら」



 ポリシアは顔を塞ぐ。



 「どうして世界中に現れたものがよりにもよってわたしたちを食べるのよ!わたしが何をしたというの?」



 わたしは泣き崩れるポリシアの背中を撫でる。そしてそのままポリシアに言い聞かせる。



 「ポリシア。泣いてばかりじゃいけません。精霊たちが狙われるということはここも危なくなるかもしれないということです。ドラゴンに襲われないためにも何かを考えなくては」



 「マルタ・・・、マルタ、マルタぁぁ」



 ポリシアはわたしの方を見ると抱きついてわたしの胸の中で泣いていた。



 「よしよし。ポリシアはよく頑張ってるね」



 わたしは気が済むまで胸の中で彼女を慰め続けた。




・・・




「ありがとう。マルタ、少し落ち着いた」



 「こちらこそご馳走様」



 「ちょっと!マルタ!それどういう意味よ!」



 わたしたちでお互いに仲良くしあっているとポリシアが話を切り替える。



 「それでドラゴンへの対策だったわね」



 わたしはすでに考えていた案を彼女にいった。



 「それで提案なのだけど結界なんてどうかな。それも特殊な結界」



 「それって、どういうこと?」



 わたしはポリシアにわたしの考えた結界を話す。



 「ポリシアが許可したものしか入れなかったり、ここに行こうとするものの方向感覚を狂わせたり、どうせなら全部入れちゃってもいいかも。それに世界樹の生む魔素で賄えば魔素の心配もないし」



 わたしはそれからたくさんのアイデアを出し、それらを参考に結界が作られた。






 ・・・




それから長い時がたち、わたし以外のドライアドは寿命やさまざまな理由で死んでいった。わたしはどうやらキマの加護のおかげで通常よりも長生きらしい。ポリシアも女王だからか世代交代していく精霊が増える中で元気に生き続けている。そして結界のおかげで世界樹はドラゴンに見つからずにときを過ごしていた。ドラゴンは縄張り意識が強くあまり動かなかったのも幸いだったかもしれない。そうして今日も普段のようにポリシアと話していた。話しているとまたあの時が訪れる。



 「マルタ。生命が現れたよ!」






 ・・・



わたしとポリシアは精霊たちが集めた情報からポリシアが新しい生物について調べる。



 挿絵(By みてみん)



 「今回はドラゴンのように突然食べてきたりしないね。よかった」



 「前が特殊すぎただけだよ」



 わたしたちは語り合う。ドワーフにヒューマンに魔族にエルフに。今回は沢山の生命が現れたようだった。



 「あっ、この子わたしのことが見えてる!」



 わたしはポリシアが何を見ているかわからないのでどきまぎする。それを察したポリシアは魔法で自分の視界を共有してくれた。ポリシアの見ているものだ!そこには紫色がかった白い髪に白の瞳をした小柄なエルフだった。この視界の持ち主である小精霊を見ている。



 「ねぇ、君さっきからぼーっとしてるけどぼくの声聞こえてるよね」



 小柄なエルフは目を小精霊に一瞬向けていう。



 「ん」



 どうやら本当に見えているらしい。



 「ねぇ、見えててもドラゴン見たいに襲ってこないよ!この子たちの種族ここの近くにいるんだし。ここに呼んでみようよ」



 ポリシアはそういうと小精霊に言ってエルフをこっちへ誘導させた。




 

・・・


 エルフの集団が世界樹に入る。通常精霊は見えないのでわたしが出迎えた。エルフ側は大人数だがもし戦えばわたしが勝つだろうから一人でも心配はいらない。だてに長い年生きているだけの強さは持っているのだ。そうしているうちにエルフはここに感激していた。



 「マルタ様どうかわたしたちをここへ住まわせてはくれないか」



 そう言ったのでわたしは承認する。わたしは久しぶりに実体のある知的生命体と話したかもしれない。わたしはこれからが楽しみで胸を躍らせていた。




 ・・・



あれからまた結構な時間がたった。世界樹の周りではエルフが活発に動き、外では国ができ街ができますます発展している。精霊が見えたエルフは精霊女王にスノーと名付けられ、今では立派にエルフを率いるものになっている。



 「じゃあ、いってくるよ、ポリシア、スノー」



 「頑張ってきてね」



 「巫女様、がんば」



わたしは二人に見送られながら世界樹を後にする。世界樹の麓にはエルフの居住地が広がっていてすれ違うエルフが挨拶してくる。



 「巫女様、おはようございます」



 「巫女様!」



 「マルタさまおはよう」



 「巫女様は今日も美しい」



 「巫女様結婚してくれ!」



 わたしは挨拶をしながら結界の外に歩いてゆく。

わたしが結界の外に歩いていくのには理由がある。その理由は外の世界へ行くためだ。わたしはキマ教の巫女である。『人類』が生まれるまでは精霊しかいなかったため広めるために外に出る必要がなかったが人類が現れたことで必要性が出てきた。キマ教の教えではキマ教を広めることが入っている。そのおかげでキマ教は現在四つの大陸で信仰されるくらい巨大に成長したのだ。そのトップが巫女であるわたしである。今回はシアンテール大陸のルドル王国に行く予定だ。わたしは国王との面談である。話すことを頭の中で組み立てていると、ちょうどわたしが出ようとした時エルフたちがついてきた。



 「お供します。巫女様」



 このエルフたちは何なのかというとキマ教の信者である。エルフには特徴に分けると3つのパターンがいた。


 一つ目は自然信仰。自然、すなわち世界樹を信仰している人たち。



 二つ目、精霊信仰。精霊女王など、精霊を信仰する人たち。



 そして三つ目がキマ教である。



 わたしたちは三者の絶妙なバランスで成り立っていた。自然信仰はわたしや精霊が世界樹の管理者みたいに思われているから対立しようがないし、そもそもドライアドは元々樹木で自然とも言えなくない。それにそれにわたしは精霊でもあって精霊女王とも仲良しだ。だから対立が起きないのである。


 今回止めてきたのはもちろんキマ教の信者である。わたしはそのエルフたちもつれシアンテール大陸のルドル王国へ向かうのだった。

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