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マッドサイエンティスト異世界で神をやる  作者: 竹馬の友
世界でたった一人の勇者編

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勇者と革命軍

日向迅視点

 スタイラーと呼ばれた男はフェリシアに襲いかかる。



 だが・・・



 「ぶほっ!」



 フェリシアはスタイラーをワンパンでしずめる。



 「えっ?」



 「さて、これで人数はこちらが有利になったかな?」



 フェリシアはそう言うと扉の前にいるレイに近づく。



 「っ!」



 反応する間もなく拳でしずめられる。



 「剣を使うまでもない」



 そして最後の敵であるオルルに近づいていく。



 「ごめんなさい! ちょっ! 待って!」



 「ふんっ!」



 フェリシアは拳をオルルの顔面直前で止める。



 「あひゃぁ」



 オルルは倒れ込む。どうやら気絶したようだ。



 「こいつら、とりあえず拘束するか」



 オレたちは倒れた三人を縄で縛るのだった。



 ・・・



 『神聖魔法』



 フォルトゥナは現在、フェリシアのパンチを受けた二人を治療中だ。オレは治療と間フェリシアの会話する。



 「強いとは思っていたが・・・予想以上だな」



 何もさせずに相手を完封していた。本来は剣術で戦うらしいからな。底がわからない。



 「いや、まだまだわたしは強くならなくてはいけない」



 フェリシアは向上心満載の発言をする。



 「ノーゼンを止めるためにもどこかで剣を見つけなければ」



 「剣がどうしたのか?」



 「ああ、わたしの愛剣ラグナロクはカラクとの戦闘で壊れてしまったし、そもそも奴隷だったのだ。今は魔法で氷の剣を作っているがそれも限界が来よう。どこかで剣を見つけなければな」



 フェリシアはそのまま考え込んでいた。



 ・・・



 しばらく経って負けた三人が目を覚ます。三人は縛られて身動きが取れない状況になっている。



 「あれ? 生きてる? て、えーっ! 縛られてる!」



 「・・・」



 「治ってる・・・」



 三人はそれぞれ違う反応を見せる。



 「ちょっと、話を聞いてもらえるかな?」



 フォルトゥナは三人に話しかけた。



 「・・・」



 三人はフェリシアに瞬殺されたのが聞いたのかすぐに静かになった。フェリシアは自分の出番になったかの如く前に出て話しかける。



 「さて、自己紹介だ。わたしはフェリシア・フォン・ファングロア」



 その言葉を聞いた瞬間三人は目を見開く。



 「フェリシア・・・もしかして王女とか? いやないか。王女は殺されたはず・・・」



 「王女であってる」



 レイはそう言うとオルルは目が点になっていた。オルルは王女を聞いたことはあるが見たことは無いようだった。



 「えっ! それって・・・」



 「そのままの意味」



 レイは本気の目をオルルに向ける。



 「まじか・・・」



 どうやらオルルはフェリシアが王女だと信じたようだ。フェリシアはもう隠す必要がないと考えフードを外す。



 「白銀の毛並み、王家の特徴と一致している」



 スタイラーもレイの話を聞きそして髪色を見たことでフェリシアが王女だと確信した。



 「それで? 王女は本当は生きてたってこと?」



 オルルが正解に辿り着く。



 「そうだ」



 フェリシアがそれを肯定した。



 「と言うことは、おれたちはそれぞれ別の革命軍組織ってことか・・・」



 三人は今の現状を理解したようだった。



 「三人には情報を吐いてもらう。ここ数年で何が起こった」



 革命軍なら何かを知っているかもしれない。するとレイが落ち着いた様子で語りだす。



 「王女様って言ったな。今までどうしてたんだ?」



 「・・・」



 フェリシアは黙り込む。するとレイは抑えていた感情が溢れてくるように喋りだした。



 「ノーゼン。あいつがクーデターで王になってから散々だよ。王権派の奴らが来て、逆らったものは殺された。見せつけるようにだ」



 レイの話はそこからさらに続く。



 「王権派に呼びつけられた人は帰ってこなかった。やりたい放題だ。失ったものは帰ってこない。なあ、王女様。何で今なんだ? 何でもっと早く来なかったんだ?」



 「・・・それは・・・すまない」



 フェリシアは謝ることしかできなかった。



 「はぁ・・・でも・・・もう、いいよ。過ぎたことは戻らないし、おれが弱かったことにも原因があるし・・・」



 レイは落ち込みそれが伝播したように三人とも暗い顔をする。



 「すまない、少し冷静じゃなかった」



 レイは言い切った後はっとした表情をして反省する。



 「だから・・・この国をどうにかするためにおれたち革命軍ができたんだ」



 そうして冷静になったレイは本題を語り始める。



 「おれたちは革命軍として戦った。だけどな、おれたちでは力が足りなかった」



 レイは縛られながらも拳を強く握る。



 「ことごとく計画は失敗したよ。相手にはSランク冒険者が味方についていたからな」



 レイはカラクのことについて言及する。



 「ことごとく蹴散らされた。そしておれたちのリーダーも最近の戦いで捕まって革命軍も壊滅寸前、それが今の状況ってところかな?」



 レイはどこか投げやりに言う。



 「そうか・・・」



 話しかける言葉が見つからなかった。その続きはスタイラーが話してくれる。



 「これが最後の希望なんだ。リーダーが俺たちに届けてくれた最後の情報は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()というもの。これがノーゼンにより秘密にされてきたファングロアの異変の黒幕だ。おれたちは最後の望みをかけて団員を残してこの地に来たんだ。このフレイモア領の領主はドラゴンズチルドレンには恨みがある。それを味方につければ・・・!」



 どうやらそちらもこちらと似た情報を持っていたようだ。それでここに来たと。どうやらこちらと考えは同じのようだ。



 「わかることはそれくらいだ」



 三人は全ての情報を吐いたらしい。フェリシアは三人の言葉を聞いてボソッと喋る。



 「確かに動くには遅かったか・・・」



 フェリシアはレイの言葉を重く心に刻んでいた。フェリシアの敵かもしれないと言う警戒は薄れていた。だからだろうか、フェリシアは三人を勧誘する。



 「騎士とは国民の盾となる存在だ。国民を守るならば先頭に立たなければ守れない。だが、実際は自分を縛る鎖に縛られて助けられなければ、今ここにすら立てなかった、前に立てなかった腑抜けだ。だから、わたしは騎士として、王女として、間違いを正すために手を取ってくれないだろうか」


 

 フェリシアは三人に手を差し伸べる。



 「ひもがあるから握手できないよ」



 オルルが指摘をするとひもが巻かれていて握手などできようもない。フェリシアは誤魔化すように咳をするとひもは解かれる。三人は目で合図をすると少し話合う。そして結論が出たのかスタイラーが前に出てきた。



 「・・・スタイラー・スナイダー。よろしく頼む」



 フェリシアはスタイラーと握手を交わした。

キマの不思議な生物図鑑11



 フェンリル


 神獣。どこかにいるらしい。

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