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マッドサイエンティスト異世界で神をやる  作者: 竹馬の友
世界でたった一人の勇者編

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勇者はついていく

日向迅視点

 「じゃあ、さっさと行こうか、えーと・・・誰だっけ?」



 「日向迅だ」



 「フェルとでも呼んでくれ」



 「オッケー。ジン君とフェルちゃんだね」



 太陽も出てきたころ、オレたちは出発する。フェリシアはオルルを見ながら身構えている。



 「そうだ! フォルトゥナを連れていかないと」



 フォルトゥナを宿屋に置いて行ったままだ。



 「魔族の少女? フォルトゥナって言うんだ・・・」



 オルルは探るように問いかける。



 「うん、そ・・・」



 「ジン! あまり喋りすぎるのも良くないぞ。敵という可能性も捨てきれていないわけだからな」



 フェリシアはオレに忠告する。



 「わかった、フェリ・・・フェル」



 「ん? フェルちゃんはあたしを警戒してるのかな? でも安心して? 警戒してるのはこっちも同じだから」



 オルルは明るい声のまま言い放つ。



 「まあ、王権派に狙われているお仲間を心配するのは当然だよね。ここら辺に魔族なのていないからそのフォルトゥナちゃんに辿り着くのも時間の問題だろうしね。と言うわけで! 羽付き亭到着! 寝起きドッキリ、気がついたら国家に狙われていました編突入だよ」



 オレの意見を汲んでくれたのか宿屋を経由していた。オレたちは宿屋に入る。



 「ジジイ! 起きろや!」



 中に入り開幕早々にオルルはカウンターに居座っているお爺さんに目覚めの一撃を加える。大丈夫か?それ。なんか目覚めじゃなくて永遠の眠りになっちゃわない? オレは心配していたがお爺さんはちゃんと起き上がってくれた。



 「よし! 起きたな! じゃあ、次! フォルトゥナちゃんに行こうか」



 そうして部屋に入っていく。



 「あれ? 起きてる?」



 フォルトゥナの目はもう開いていた。



 「ねぇ。なんかさっき大きな音しなかった?」



 どうやらお爺さんを起こすときに起きたようだ。オレは寝起き早々のフォルトゥナに告げる。



 「フォルトゥナ! 早速で悪いがここを出るぞ」



 「えっ! すぐに? まだ何も準備終わってないけど」



 フォルトゥナの黒髪もセットされていない。



 「ちょっと! すごく早く準備してくるから外出ててくれない?」



 「わかった」



 オレたちはフォルトゥナの言葉に従い外に出た。



 ・・・



 少しの時間が経つとカウンターにフォルトゥナが来る。



 「おまたせ」



 フォルトゥナはどこか眠そうで目を擦っていた。



 「キマ教の秘技、神聖魔法セットを済ませてきたよ」



 フォルトゥナの肌はまわりから見てもハリがあるくらい整っていた。



 「はい、ローブ」



 オレはフォルトゥナにローブを渡す。



 「状況が変わった。王にオレたちのことがバレた」



 オレの言葉にフォルトゥナの表情が強張る。



 「話は後に! 行くよ」



 オルルはそう言うとオレたちを急かす。



 「えっ? 宿屋の・・・何で?」



 「オルル! 説明は後でするから!」



 オレたちはオルルの後について行くのだった。



 ・・・



 オレたちは倉庫っぽい場所に辿り着く。



 「ここに入って!」



 オルルの案内でオレは中に通された。



 「やっほー。あたしが帰って来たよー」



 オルルは入ると同時にハイテンションで言う。オレたちもそれに続いて入ると誰かが喋り出す。



 「おい! 後ろに知らない奴がいるぞ」



 それは男の声だった。倉庫の中は暗くどこにいるかは顔は見えないがそこに積み重なった荷物の上に立っていることはわかった。



 「味方っぽいから連れて来ちゃった」



 「お前はどこしてこうも・・・そいつらが味方じゃなかったらどうする!」



 男はオルルに向かって怒りを露わにする。



 「ともかく、連れて来ちゃったもんは仕方がないじゃん。そもそも()()を見ちゃったんだし」



 オルルは仕方がないと自分の弁論にはしる。



 「なっ! 見られたのか! こいつらに!」



 そうして言い合っていると背後からも声が聞こえる。



 「まあ、来ちゃったもんは仕方がないっしょ」



 その男はオレたちが通って来た扉から出て来た。そこには水色の髪の猫の獣人が眠そうに欠伸をしていた。その登場とともにフェリシアは警戒を強める。



 「それで? わたしたちを包囲してどうしようと言うのかな?」



 オレたちは水色の髪の猫獣人が扉の前にいることで包囲されている状況になっていた。



 「確かに包囲されてるね。まあ、何か怪しい動きをしない限りは何もしないから。安心してね」



 水色の髪の猫獣人は気安く声をかける。そしてオルルもこの場を落ち着かせに入る。



 「この人たちは仲間が王様に捕まって、自分らも命を狙われてるの。だから、ねっ? いいでしょ?スター」



 オルルは倉庫の奥にいる男に問いかけた。



 「人質がいるならこいつらがオレたちを裏切る可能性があるかもしれないってことか?」



 「あっ!」



 オルルはハッとした様子でこちらを見るとオレたちから遠ざかっていく。



 「・・・確かに」



 オルルは寝返った。



 「オルル。ダメじゃないか。うちじゃリスクを犯すのはNGだよ? 絶対に裏切らない相手を選ばないと」



 「でも、現場を見られたし仕方がなかったの!レイ」



 オルルは水色の髪の猫獣人、レイに向かって言い訳を言う。



 「そうなんだ。それで? どうしよっか? スタイラーどうするの?」



 レイはオルルからスターと呼ばれた男に判断を委ねた。男はそれを聞いた後荷物の山から降りてくる。そして暗くてわからなかった全貌が明らかになった。スターと呼ばれたその男はフードを被っていて腕の他に鳥の翼を携えていた。



 「悪いが不安要素には消えてもらう」



 そう言うとオレたちに襲いかかって来た。

キマの不思議な生物図鑑⑩



 鉄漉虫


 大型の虫。土などを食べて生き、その土の中から鉄を抽出し、その鉄を巣の材料とする。キマはこの世界に土壌を創造したが足りないものがあることに気づき創造した。群れを成して生き、鉄が周囲に無くなったら場所を移動する。同じように他の鉱石を巣の材料にする種もいる。また、キマは鉱石などの不足を補うため、ダンジョン内でも採れるようにしている。

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