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マッドサイエンティスト異世界で神をやる  作者: 竹馬の友
世界でたった一人の勇者編

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勇者と梟②

日向迅視点

 「そこにいるのは誰かな?」



 クローゼットという密室にオルルは刃を突き立てて脅してくる。



 「くっ!」



 フェリシアはすかさずクローゼットの扉を盾に扉部分でクローゼットの扉の前にいる宿屋の少女、オルルを押し倒す。



 『フリーズ』



 フェリシアはその扉に沿わせてフリーズを発動し、オルルを氷で閉じ込めた。



 「後は男一人!」



 フェリシアはクライドと呼ばれた男を制圧しようとするが・・・



 「なんだこれは・・・」



 「おっ! ああ! ああ!」



 男は何故か一人で悶絶していた。まるで今ここで起こっていることが気にならないような、そんな様子だった。



 「これはどういうことだ?」



 オレもクローゼットから出てくるとその光景を目撃する。



 「見られてしまったら仕方がないね」



 「っ!?」



 その声はフェリシアが氷で行動不能にしたオルルの声だった。オルルが言葉を発した途端、氷はスパスパと切られ平然とした姿でオルルが姿を現した。



 「何かと思えば、あたしの宿屋に泊まった客じゃない? 夜街にいるって・・・もしかしてあたしを見て不満爆発しちゃった? でも、残念。前にも言ったけど、あんたのことまだ何も知らないから。ごめんな」



 オルルは冗談をかます。



 「まあ、冗談はそのへんにして・・・あんたら、ここに隠れてたってことはつけてきたってことかな? もしかしてだけど、他にやましいことがあったり・・・ほら、もう一人の角のお仲間さんとか」



 オレはその言葉を聞き警戒を強める。



 「やっぱり? 動揺したね。じゃあ、もしかして、あたしらって仲間なんだ」



 「仲間?」



 唐突にそんな言葉を発する。



 「ジン、こいつの言葉を信じすぎるのは良くないぞ。本当のことを言っているとも限らないしな」



 確かに騙されてそののまま・・・なんて可能性もあるかもしれない。



 「つらないなー。でも、どっちにしろこれを見たから連れていくのは確定なんだけどね」




 オルルはクライドという男の方をチラッと見る。



 「あんたらが王権派に言わないなんて確証はどこにも無いからね」



 オルルの言葉を聞いてフェリシアは今の状況を分析したようでオルルに向けて話出す。



 「男に何か術をかけているな」



 確かにクライドと呼ばれた男の今の状態は「おおっ」だの、「ああっ」だの一人で何やってんだ! と思うような声を出している。



 「正解だよ。正確には幻影に堕としているって表現が正しいかな。今のあいつの脳内ではあたしとズッコンバッコン楽しんでいるのかな? ハニートラップだよ? こうすると上機嫌に情報を吐いてくれるんだ♪ あとはお家に返してあげれば万事オッケー!」



 だから男が一人でアンアン言ってるわけか。



 「あれ? もしかしてあたしのあんな姿とかこんな姿とか期待しちゃった? クローゼットの中でドキドキとかしちゃった? 残念、現実は男の無意味な放出ですー。あたしはまだまだ初心なんだから。全く、えっちぃな」



 オルルは勝手に被害妄想して自分に抱きつき、か弱さを表現する。ただ、オレはクローゼットに入っているときてっきりやっているものだと思っていたから何も言えない。



 「あれれ? 何も反論してこないのかな?」



 「それくらいにしてくれ」



 フェリシアは会話をぶった斬る。ありがとう、フェリシア。



 「それで? 現在の王権に歯向かう者もみなして良いのだな」



 フェリシアはオルルの真意に迫った。それにオルルはしっかり回答してくれる。



 「そうだよ。あたしは革命家シメール・メリキットの意志を継ぐ者、オルル・ファンタスマ」



 「オルル・ファンタスマ・・・」



 「そう、ということだからあんたらも訳ありなら保護するけど? 断ったらどうなるかわかるよね?」



 「そうしてオルルは剣をちらつかせる」



 フェリシアはそれを聞いたあとオレに話しかける。



 「ジン、わたしはここで騒ぎは起こさない方がいいと思う」



 フェリシアは自分の意見をオレに伝えた。



 「ふうん? じゃあ、ついて行くってこと?」



 オルルはそれを肯定の意思だと捉えた。



 「ああ。ジン、これがもし罠だったならば全力で逃げよう」



 「そんなこと人前で言っちゃっていいの?」



 オルルがフェリシアを挑発する。だが、フェリシアは動じなかった。



 「問題ない、わたしなら切り抜けられる」



 フェリシアは堂々とオルルに向かって言い放った。



 ・・・



時間も経過して、まだ残っている王権派の男の処理に入った。



 「また、情報教えてよね。クライドさん♪」



 「あっ!ああっ!」



 オルルはそのまま幻影に呑まれた男を外に連れ出した。そのあとオルルは手をはたいて戻ってきた。そこからは一仕事終えたような風格が漂っている。



 「今回の王権派の客は初めての人だったからリピーターになってくれると嬉しいなー」



 オルルは何気なく嘆いていた。



 「さて! じゃあ行くとしますか! ついて来て!」



 『幻影(イリュージョン)



 オルルはオレとフェリシアに魔法をかける。



 「これで元々認識しているあたしたち三人以外の人からは見えないよ」



 そうしてオレたちは店を正面から出て行った。

ダンジョンの遺物11



名前 残像剣エンバース

分類 魔剣

剣身に常に斬撃が纏わりついているため剣身を触るのは危険。とても貴重な剣。カラクの剣コレクションの一つ。カラクが普段帯刀している剣。

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