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マッドサイエンティスト異世界で神をやる  作者: 竹馬の友
世界でたった一人の勇者編

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勇者は潜入する

日向迅視点

 『魔力妨害』



 フェリシアは中に侵入した後オレに向かって魔法をかける。



 「魔力による探知を阻害する魔法だ。必ずバレないわけでは無いがあった方がバレにくいだろう。効果は4時間持続する」



 フェリシアはそう言うとまわりの音を確かめる。オレも周囲を見渡した。



 (ベットにクローゼットに・・・誰かの部屋か?)



 オレたちが忍び込んだ先はどこかなどやの一室みたいな雰囲気があった。



 「ジン、下を見てみよう」



 フェリシアは提案すると床に小さな穴を開けた。オレたちは下の様子を観察する。



 「俺に逆らったらどうなるか分かってんのか?」



 そこには男が大声で叫んでいた。



 「俺の一言で王が動くんだぜ?」



 そうして女性にセクハラをかまそうとする。



 「もしかしてあれが王権勢力ってやつか?」



 「そうだな。間違いないだろう。だとしたら尚更まずいかもな」



 ここには宿屋の少女がいる。オレたちの中で一層に疑念が強まった。



 「そう言えば、宿屋の少女がいないな」



 ここに入って行ったはずなのに全然見当たらない。だが、すぐに宿屋の少女は見つかった。



 「申し訳ありません。クライド様」



 宿屋の少女はそう言って、騒いでいた男、クライドの腕に抱きつく。



 「あなたを一目見ただけで胸が止まらなくて、どうかあたし、オルルにあなたの不満をぶつけてくれない?」



 そう言うと宿屋の少女、オルルはクライドに大胆なボディタッチをしていく。



 「おお、分かってるじゃねえか」



 そうしてクライドはオルルに手を伸ばす。



 「おい、これやっぱりまずそうじゃないか」



 オレはその光景に危機感を覚える。



 「確かにこれならこっそりと王権勢力に情報を伝えてもおかしくないな」



 そうしてオレたちが話していると下の方でも進展がある。



 「ではこちらへ素敵な夜にしてあげる」



 そうして場所を移動し始める。穴を開けた位置的に移動したため見えなくなった。



 「オレらも移動を・・・」



 そのときだった。誰かがオレたちの方に向かってくる足音が響いた。



 「っ!?」



 誰かがこちらに向かってくる。



 フェリシアはその正体を見破る。



 「この声は・・・宿屋の少女の声だ!」



 二人はどうやらオレたちの部屋に向かってきているようだった。



 「やばい!どこかに隠れないと!」



 オレたちは焦る。そして一つだけ隠れる場所を思いついた。オレはフェリシアの手を引きそこに隠れる。



 「ねえ、あなたのこと。もっと知りたいな」



 「しょうがねえな! 俺はな最近な・・・」



 ターゲットの二人が喋っている声が聞こえる。現在、オレとフェリシアは密着していた。フェリシアはウィンドエリアをその領域に展開した後、話をする。



 「ジン、動くなよ」



 「分かってるって」



 現在オレたちは二人で仲良くクローゼットに押し込まれていた。フェリシアの息遣いが間近に聞こえ、体温も直接感じられた。



 「ジン、音は聞こえなくなっているがクローゼットの扉とかを開閉できないわけじゃない。だから身じろぐときは気をつけろ」



 オレはフェリシアを間近にして気が気ではなかった。オレたちがそうしている間にも会話が続いていく。



 「あたし・・・クライド様のお仕事・・・よくわからないから・・・教えて欲しいな」



 「俺の仕事は単に王に逆らうものを見つけて殺すことだな。つい最近で言えば、角の少女を探せって言う命令を受けたな」



 「角の少女?」



 「ああ、なんとも王がとらえた者の仲間で探しているらしいな。仲間を餌に誘い出したいらしい」



 俺はその内容に衝撃を受ける。角の少女、それは十中八九フォルトゥナのことでは無かろうか。だとしたらアナシスはすでに王様にとらえられているのか。と言うか、今この質問はまずい。バレる時間の差の問題ではあるが、宿屋の少女がフォルトゥナのことを言ってしまったら状況はすぐに悪くなるだろう。



 「ガタンッ」



 「何をしている! ジン」



 「しまった!」



 オレは動揺からクローゼットの扉を少し押してしまった。



 「なんだ?」



 クライドはクローゼットに近づいていく。



 「っ! まずい」



 クライドはクローゼットに手をかけようとしたそのときフェリシアは魔法を唱えた。



 『フリーズ』



 そう唱えるとクローゼットの内側が凍っていく。



 「あれ? 開かないな」



 「壊れているのかも?」



 「なんだ、壊れただけか」



 フェリシアの魔法によりなんとかやり過ごすことができた。だが・・・



「前から狭いのにさらに狭まってしまった・・・」



 氷の面積分オレとフェリシアの確保した面積が圧迫される。



 「ジン、少しくっつきすぎではないか?」



 「いや、仕方ないだろ」



 オレたちはそうして言いあっているとクローゼットの向こう側でも展開が変わる。



 「あ! ああ! ああ!」



 男の声が部屋に響く。



 「これ・・・向こう側やってません?」



 「・・・やってるな」



 なんかやっちゃいけないことをしている気分だ。



 「ああ!」



 その声を最後に男の声は聞こえなくなる。そして宿屋の少女オルルが話し出した。



 「さて・・・これで終わり・・・っ!」



 その言葉は突然途切れるとオレとフェリシアの眼前に刃物が現れる。



 「っ!」



 「っ!」



 刃物はクローゼットの扉を貫通し、オレたちをギリギリ回避した。そして宿屋の少女、オルルは呟く。



 「そこのクローゼットにいる人は誰かな?」



 オレたちは絶対絶命のピンチに陥った。

ダンジョンの遺物⑩



 名前 炎剣エンバーフレイム

 分類 魔剣

 めちゃくちゃ貴重な剣。カラクが集めた剣コレクションの一つ。剣に炎を纏わせる。斬撃を飛ばすと炎の斬撃になる。単純に強いが建物や森に燃え移ると危険なので気をつけよう。

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