6-19
今日は、君が風呂掃除だよ!
えー、やだよー
じゃあ、今から、君を掃除リーダーに任命します!
了解しました!じゃあ、君が掃除チーフだ!
え、なら、君が掃除チーフリーダーだ!
なら、君がチーフリーダーチーフね!
え、なら、君がチーフリーダーチーフリーダーね!、
えーと、なら、……
ねぇ?…
ん?
ねぇ、これ、いつまで続けるの、?
これって?
うん、?人間ごっこ!
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ん、なんだ…眩しい……
ぼくは目覚めると、森の中にいた。
ホンアジサイ、セイヨウアジサイ、ダンスパーティー、ガクアジサイ、シュガーホワイトなどのシュラブがぼくを包む。
〝この距離だとこの一回が限界…どうか死なないで〟
なるほど、ぼくはニナ様のお気に入りらしい。
ぼくは森から立ち上がる。
すると、植物が煙のように消えていく…
ぼくの意識はトリップしてたみたいだ。
旅といえば、Capital Spirits’ baijiu flightだが…
眼前では、
占い師と破壊者が睨み合っていた。
ん?、占い師…傷だらけなはずでは…
というか、トドメ刺されたんじゃ?
潰された頭も今では元どおり。
なんか、キスマークのような模様が広がっている。
そして、
キーン、という耳に優しい音が聞こえるのと同時に、ジーグが飛ばされてゆく…
あれは、確か、
いつか聞いた、ストラディバリウスの響。
「ジーグ……」
インマヌエルと思わず叫びたくなる光景だ。
あの、占い師がジーグを圧倒している。
「音スキル:メテオボイス、音スキルカーブサウンド、音スキル:音音音、音スキル:シェイブミュージック」
「破壊スキル:サウンドブレイク」
「音魔法:ソニックドライブ、音スキル:心拍音、音スキル:デュアルウエーブ」
「ぐっはぁ、…破壊…できねぇ……」
占い師は亜音速で動き回り、ジーグは破壊というより、凌ぐのが精一杯な感じだ…
「一体…何が……」
まさか、バトル漫画的なあれか?
覚醒した!みたいなやつ!…
占い師の猛攻は続く。
「ギャロッピンゴルゴーン……まじかよ!!」
あ、あのジークが圧されている。ぼくは思わず声に出してしまった。
「音スキル:ギャラクティックノイズ、音スキル:金切音」
「破壊スキル:ハンドプレス」
よし、今のうちにネアさんだ、!
ぼくのホールドポイントは決して高くない。だが、弓なら使える。
感情にランプが灯る。
ぼくは、左手に弓を、そして、右手に
シャフルボードのキューのような槍を構える。
脳が、黄土色に回る。
「ぐっ、………」
痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い
信じられないくらいの汗が湧き出る。
痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い
耐えろ…堪えるんだ……
ぼくの周囲に黙字が浮かぶ。
今から撃ち出すのは無音の一撃。
イメージするは…
インビジブルヒーロー、
オーセンティック・キャシー。
彼の一撃は、全てを隠す。
「よし…決める!」
脳が痛み、骨が軋む。
痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い
ぼくのイメージが具現化する。
「隠せ!ノイズレスホーン!」
「音魔法:ジェノサイドアクセラレーション」
気付けば、ぼくは占い師の音に貫かれていた。
「がっは…いつ…の…まに?…」
音速の域に達した占い師が、
ぼくを抉り続ける。
「ガッ………な……ぜ…」
距離なんてめちゃくちゃあった筈だ。
それに、無音。スキルエフェクトだって発生してない……何故?…
「無音が聞こえた…」
なんだよ、それ……
ぼくの意識は、銀河の彼方まで飛ばされた。
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〜青の洞窟〜
「ったく、今回も嘘だったらただじゃおかないからな?」
〝こ、今回は…大丈夫な…は…ず…〟
「歯切れ悪りぃな!目付きも悪いし!…藪睨みすんなよ!」
〝な、違う!!これはジト目なの!〟
いや、お前にジト目は似合わないって、
ほんと、黙ってりゃ、可愛いのにな…
「っ!?、………ぐっ…」
俺は殺気を感じて…大地を蹴る。
くっそ、内臓が抉られちまった…
〝ちょっと、今すぐ引き返して…まだあんたじゃそいつには……〟
ああ、辛い、痛い、帰りたい、
でも、この事件の面白さが俺を捉えて離さない。
GRABAAAAAA!!、!!
この、鍾乳洞の氷柱にそいつはいた。
閉鎖空間において、他にもモンスターの死骸があることから、蠱毒的な状況だと伺える。
ああ、やはり、
自分の力で何かを成すのはとても楽しい
何事も、面白くなければならない
ということを証明してくれる
「さて、やろうか?イービルチェンジ:プロメテウス」
不死鳥を模した軽装を纏い、
右手に茶色の善炎、左手に緑の悪炎が出現する。
〝どうして?あんたじゃ勝てない…〟
どうして?面白いから