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三びきのねこと気になるさかなのほね

作者: やまくま
掲載日:2017/08/02

 こうえんの木のしたに、さかなのほねがおちています。

 だれかがすてていったのでしょうか。

 おや? くろねこがやってきました。


「なーんだ。さかなのにおいがすると思ったらほねだけか。ちぇっ」


 くろねこは、そのばをたちさろうとしましたが……。


「でも、どんなさかなだったんだろう。みょうに気になるなあ」


 くろねこは、ほねのにおいをかぎました。


「うーん。イワシでもなさそうだし、サンマでもないぞ」


 くろねこは、かんがえこんでしまいました。


 そこへ、ちゃいろねこがとおりかかりました。

 ちゃいろねこは、さかなのほねをちらっと見ながら、とおりすぎていきそうでしたが……。


「これはいったい、どんなさかなだったのですか! あー、なぜだか気になってしまう!」


 ちゃいろねこは、さかなのほねにとびついてきました。


「あなたがたべたのですか? どんなあじだったのですか? おいしかったですか?」


 ちゃいろねこにせまられて、くろねこはとまどっています。


「お、おれじゃねえよ。さいしょからここにおちてたんだよ」

「はあ、そうですかあ……。それにしても、どんなさかなだったのでしょう」


 ちゃいろねこも、かんがえこんでしまいました。

 

 そこへ、しろねこがやってきました。


「いやですねえ。ひんのないねこは」


 しろねこは、すましたようすで、二ひきのねこのまわりをあるいています。


「そんなさかなのほねなんか、ぼくは気になりませんねぇ。なにしろ、ぼくはまいにち、

 とびっきりこうきゅうなごちそうを、おなかいっぱいたべてますからねぇ」


 しろねこが、さかなのほねをちらっと見ました。


「どうせ、イワシかなにかのほねでしょうね」


 しろねこが、ちらちらっと、さかなのほねを見ました。


「まあ、アジということもかんがえられますね」


 しろねこが、じーっとさかなのほねを見つめはじめました。


「おおっと、いけない、いけない。こんなさかなのほねなんか気にしちゃいけない。

 さあて、かえりましょうかね」


 つんとすまして、あるきはじめたしろねこでしたが……。


「あーっ! なぜだか気になってしまう! これはいったい、どんなさかなだったんだーっ!」


 まるで、さかなのほねにとびつくように、しろねこはもどってきました。


 三びきのねこが、さかなのほねをかこんで、かんがえこんでいます。


「カレイかなぁ」


 くろねこが、くびをかしげました。


「タイかもしれませんよ」


 ちゃいろねこが、においをかぎました。


「うーん。もっとめずらしいさかなかもしれませんよ。このぼくでさえたべたことのない、

 こうきゅうな……」


 しろねこが、ごくりとつばをのみこんだときです。

 なんと、さかなのほねがひかりだしました。

 

 わっ、ひゃっ、ひょっ、と三びきがおどろくまもなく、ゆっくりとちゅうにうかんできました。

 さかなのほねが、グニュグニュとうごいています。

 そうしているうちに、だんだんと、さかなのすがたになっていきました。

 

 金いろのさかなです。ながいひげのようなものがあり、おひれは七いろにかがやいています。

 三びきのねこは、ちゅうにうかぶそのさかなを、ぽかーんとながめるしかありません。

 

 さかなが、しゃべりだしました。


「せいかいは、こんなさかなでしたー。フナキンゴールデンギョギョウオっていいまーす。

 いやー、ざんねんでしたねー。せいかいすれば、ぼくをたべることができたのになー」


 さかなが、すい~っと空をおよぐようにとんでいきます。


 ぽかーんとしていた三びきのねこは、かおを見あわせて……。


「ええーーーーーーーーーーーっ?」


 フナキンゴールデンギョギョウオ? せいかいすればたべられた? クイズ? うっそー?

 あーっ、たべてみたかったー!

 三びきは、あたまをかかえてしまいました。


 ねこのみなさん、気になるさかなのほねをみつけたら、

 フナキンゴールデンギョギョウオとこたえましょう。



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― 新着の感想 ―
魚の骨を見かけたら唱えてみとうと思うのですが、一向に頭の中に入ってきません! 猫たちは初めての遭遇なのでしょうか? 忘れてしまっていて何度も繰り返しているのなら、一生食べられないのかもしれません。
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