三びきのねこと気になるさかなのほね
こうえんの木のしたに、さかなのほねがおちています。
だれかがすてていったのでしょうか。
おや? くろねこがやってきました。
「なーんだ。さかなのにおいがすると思ったらほねだけか。ちぇっ」
くろねこは、そのばをたちさろうとしましたが……。
「でも、どんなさかなだったんだろう。みょうに気になるなあ」
くろねこは、ほねのにおいをかぎました。
「うーん。イワシでもなさそうだし、サンマでもないぞ」
くろねこは、かんがえこんでしまいました。
そこへ、ちゃいろねこがとおりかかりました。
ちゃいろねこは、さかなのほねをちらっと見ながら、とおりすぎていきそうでしたが……。
「これはいったい、どんなさかなだったのですか! あー、なぜだか気になってしまう!」
ちゃいろねこは、さかなのほねにとびついてきました。
「あなたがたべたのですか? どんなあじだったのですか? おいしかったですか?」
ちゃいろねこにせまられて、くろねこはとまどっています。
「お、おれじゃねえよ。さいしょからここにおちてたんだよ」
「はあ、そうですかあ……。それにしても、どんなさかなだったのでしょう」
ちゃいろねこも、かんがえこんでしまいました。
そこへ、しろねこがやってきました。
「いやですねえ。ひんのないねこは」
しろねこは、すましたようすで、二ひきのねこのまわりをあるいています。
「そんなさかなのほねなんか、ぼくは気になりませんねぇ。なにしろ、ぼくはまいにち、
とびっきりこうきゅうなごちそうを、おなかいっぱいたべてますからねぇ」
しろねこが、さかなのほねをちらっと見ました。
「どうせ、イワシかなにかのほねでしょうね」
しろねこが、ちらちらっと、さかなのほねを見ました。
「まあ、アジということもかんがえられますね」
しろねこが、じーっとさかなのほねを見つめはじめました。
「おおっと、いけない、いけない。こんなさかなのほねなんか気にしちゃいけない。
さあて、かえりましょうかね」
つんとすまして、あるきはじめたしろねこでしたが……。
「あーっ! なぜだか気になってしまう! これはいったい、どんなさかなだったんだーっ!」
まるで、さかなのほねにとびつくように、しろねこはもどってきました。
三びきのねこが、さかなのほねをかこんで、かんがえこんでいます。
「カレイかなぁ」
くろねこが、くびをかしげました。
「タイかもしれませんよ」
ちゃいろねこが、においをかぎました。
「うーん。もっとめずらしいさかなかもしれませんよ。このぼくでさえたべたことのない、
こうきゅうな……」
しろねこが、ごくりとつばをのみこんだときです。
なんと、さかなのほねがひかりだしました。
わっ、ひゃっ、ひょっ、と三びきがおどろくまもなく、ゆっくりとちゅうにうかんできました。
さかなのほねが、グニュグニュとうごいています。
そうしているうちに、だんだんと、さかなのすがたになっていきました。
金いろのさかなです。ながいひげのようなものがあり、おひれは七いろにかがやいています。
三びきのねこは、ちゅうにうかぶそのさかなを、ぽかーんとながめるしかありません。
さかなが、しゃべりだしました。
「せいかいは、こんなさかなでしたー。フナキンゴールデンギョギョウオっていいまーす。
いやー、ざんねんでしたねー。せいかいすれば、ぼくをたべることができたのになー」
さかなが、すい~っと空をおよぐようにとんでいきます。
ぽかーんとしていた三びきのねこは、かおを見あわせて……。
「ええーーーーーーーーーーーっ?」
フナキンゴールデンギョギョウオ? せいかいすればたべられた? クイズ? うっそー?
あーっ、たべてみたかったー!
三びきは、あたまをかかえてしまいました。
ねこのみなさん、気になるさかなのほねをみつけたら、
フナキンゴールデンギョギョウオとこたえましょう。




