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扉を開けて

「な、なんで急に部屋が赤に!?」


驚いていると。


目の前から女の子が歩いてきた。


手は血だらけ。顔にも血が飛び散っていた。


「やっとさっき、最後の女の子を捕まえて血を捧げたんだ。これで全ての部屋が赤く染まった。もうお前に逃げる所なんてないよ。」


私は女の子を突き飛ばして走った。


後ろから追いかけてくる足音が聞こえる。


私は必死に走って扉にたどり着いた。


扉はとても重そうに見えた。


「ここを開ければ助かる。」


私は、力をこめて扉を押した。動かない。


「大丈夫。この扉は必ず開く。」すると、しばらくしてとゆっくりとだが扉が開き始めた。


「あ、開いた!もう少しでここから出られる!」


扉は人一人通れるくらいまで開いた。


あとは出るだけ・・・


私は一歩また一歩外に向かって歩いた。


すると突然後ろから手首をつかまれて引っ張られた。


女の子は扉から外には出れないらしくものすごい顔で私をにらんだ。


「このまま出すわけにはいかない!!お前も血を捧げなさい。」


人形はそういうと私の手首を思いっきり引っ張った。


激しい痛みが走った。


凄い力。どんどん後ろに引っ張られていく・・・


もがいても全然前に進むことができない。


「戻りたくない。これは夢なんだ。お前は存在しないんだ。だ、誰か・・助けて・・・」


すると女の子の手とは別の手が私を引っ張った。


光のほうへ少しずつ引っ張っていく。


私は無我夢中でその手にしがみ付いた。


やがて女の子の手が私の手首から離れた。


女の子はすごい叫び声をあげながら後ろに倒れ扉は閉まった。

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