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逃げろ!

それはナイフだった。


私の頬から血が流れ落ちた・・・


その瞬間私はこれが夢でないことに気がついた。


確かに痛みを感じる。


これが夢のはずがない!


私は女の子を突き飛ばして部屋から逃げた。


どこに行っても赤・赤・赤・赤・・・・・。


私は気が狂いそうになった。


後ろから声が聞こえる。


「なんで、逃げるの?あなたが望んだことよ!人間は誰でも心の中ではこんなことばかり考えているものなの。私はあなたの願いを叶えてあげただけよ。もどってらっしゃい・・・もっとおもしろい部屋を見せてあげる。」


笑い声を聞きながら、逃げて逃げて、やっとたどり着いたのは最初に見たあの大きな扉だった。


私は開けようと必死になった。


何回も扉を叩き、隙間に手を入れてこじ開けようとした。


いつの間にか、私の手の爪は全て剥がれ落ち、血がにじんでいた。


「無駄よ。」


突然後ろから声がした。私は振り向いた。そこにはいつの間にか女の子がいた。


「ここは紅の館・・なぜここがこんなに赤いか教えてあげる。ここは生きた人間の血をすい続けているの。もっと血がほしくてあなたみたいな子供を連れてきては捧げているの。血は恐怖を感じれば感じるほどおいしくなるの。だからあなたにはこれから恐怖を沢山味わってもらうわ。」


私は女の子が言っていることは無視して扉を叩き続けた。


「無駄だと言っているでしょう?その扉は一人じゃ開かないのよ。ここに来たら死ぬしかないのよ。諦めなさい。」


私は背後から近づいてくる気配を感じた。


後ろを振り向くと人形がナイフをもって飛び掛ろうとしていた。


寸前の所でよけて私は逃げた。


果てしなく続く廊下を走って・・・

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