宝物
今日もあなたはきっと、
たくさんの人の支えになっているのでしょう。
幸せを、
元気を、
安らぎを、
――生きる希望を。
私たちに惜しみなく与えてくれるあなたを好きな人はたくさん居て。
私はただの、その中の一人でしかないけれど。
でも、だからこそいいの。
だからこそ、あなたがいい。
この愛しい宝物のような気持ちは、
きっといつまでも綺麗なまま。
しまいこんでしまったって、新しい宝物を見つけたって、
永遠に色褪せないまま。
――ねぇ、きっと。
こんなに綺麗な感情には、
恋だって愛だって勝てないわ。
手の届かないあなたを、私は好きになった。
手の届かないあなただからこそ、
私はあなたを好きになったの。