あとがき
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
本作品は395話、約223万文字という大長編となりました。また、外伝「ドリーム・ライフ~夢の異世界生活~」と合わせると、917話、約554万文字となり、書いた本人が一番驚いています。
第一話の投稿が2013年の1月7日ですので、6年10ヶ月という長期にわたって書き続けることができました。
これは応援してくださった読者様のお陰です。ありがとうございました。
この作品ですが、投稿し始めた当初、主人公のレイがウジウジしていたこともあり、なかなか人気が出ませんでした。
その結果でもないですが、こちらの方が本編なのに外伝のドリーム・ライフにポイントで二倍、アクセス数で三倍の差がついています。
それでも、アクセス数で2955万PV以上、総合ポイントで4万ポイント以上というのは私としては出来過ぎだと思っています。
本作品は活動報告などで何度も書いていますが、元々は不人気ジャンルであるSF作品“クリフエッジシリーズ”の宣伝用でした。
そのため、当時流行りの異世界転移ものにしたのですが、こちらの主人公を高校生にしたことから、無茶苦茶苦労しました。私には子供がいませんから、高校生とは接点がなく、ドリーム・ライフのように同世代にしておけばよかったと何度か悔やんでいます(笑)。
途中でしんどい時もありましたが、このトリニータスシリーズを書けたことは、私にとってとても幸せなことでした。
特にこのトリニータス世界という一つの世界を作り上げ、様々なキャラクターを動かしたことはよい経験にもなりましたし、作風に少しは幅ができたかなとも思っています。
それ以上にこのシリーズを書いたことで、多くの読者さんと出会えたことが私の宝物となっています。
読んでいただいた方もお気づきだと思いますが、最後の部分を大きく端折りました。
本来のプロットでは聖王国の改革もあったのですが、最大の敵、ヴァニタスを封じた後に物語を続けることに違和感を覚えたからです。
そのため、サブタイトルである“聖騎士レイ”の部分が飛んでしまいました。
書籍化した頃にはここまで書くからいいと思っていたのですが、よく考えないといけないですね(笑)。
その端折った部分で気になっている点は、サブヒロイン、ステラのことです。
彼女は最後までレイと結ばれることはありませんでした。この点をどう書こうかずっと悩んでいたところでもあります。
プラトニックな関係というものを書ききれないだろうなとも思っていましたが、人間性を取り戻した彼女がどういう気持ちで過ごしていったのかを書きたかったという気もしています。
他にもいくつかの伏線をそのままにしています。
レイ・アークライトの身体と武具のこと、草原の民と帝国の関係、ソキウスのその後、クレアトール神殿の神官たちと外伝で出てきた竜人のことなども書くつもりでいましたから、その点も心残りです。
この部分については、今後投稿するかもしれませんが、蛇足感があるのでどうなるかは分かりません。
とりとめのない話ですみません。
ドリーム・ライフ側でも同じことを書いていますが、完結したという実感がなく、テンションがおかしくなっているようです。
最後にもう一度、感謝の言葉を。
私の世界にお付き合いいただき、ありがとうございました。ここまで書き続けられたのは、今読んでくださっているあなたのお陰です。
本当にありがとうございました。
また、別の作品でお会いできることを楽しみにしております。
愛山雄町




