第三十四話「臨時依頼」
レイとアシュレイの二人は、商隊と共にバラスター村に入った。
まずは商隊に部屋を奪われる前に、今夜の宿を確保しようと宿屋を目指す。
村の中心に一軒の宿を見付け、すぐに部屋を取り、中で一息ついたところで、村が物々しい雰囲気に包まれていたことに気付く。
外を見ると、守備隊の騎士や兵士、それに守備隊に雇われたと思われる傭兵や冒険者たちが、村の中を歩いていた。
「山狩りの人たちかな? 結構な人数だな」
レイが見ただけでも三十人以上の兵士がいる。
馬の嘶きや人の話し声から察するに、百人以上の兵士がいるような感じだ。
更に商隊の面々が村の中心部にやってきたため、祭りか繁華街のような賑わいがある。
レイは外の様子を見ながら、アシュレイと話をしていた。
「早く宿を確保しておいて良かった。ところで明日はどうする?」
「そうだな。商隊にいた商人の護衛をやってもいいが、二人でのんびり帰ってもいい。山狩りに参加するのも、いいかもしれないな」
アシュレイの言葉を聞き、
(まだ、山の中で行動する自信がないんだよな。この体、腕力や体力は凄いんだけど、ロープワークや岩登りなんてやったことがないし……迷惑を掛けそうだから、二人でのんびり帰るのが一番いいかもしれない)
彼はそのことをアシュレイに伝えると、彼女もまだ山の中での行動は早いと考えたのか、あっさりと彼の考えに同意した。
二人は装備を外した後、ベッドに腰掛けて、明日以降の話を始める。
「明日、モルトンに帰るけど、その後はどうしたらいいかな? 今回の野営で、自分がいかに何も知らないのか良く判った。ある程度教えてもらってからじゃないと、アッシュに恥をかかせることになるし……」
「私のことはどうでもいいが、確かにもう少し基本のところを学んだ方がいいな。ラットレー村かリニー村辺りで野営の練習をしながら、討伐依頼を受けてもいいかもしれない」
レイはアシュレイの提案に「そうだね」と、頷いた後、
「もう一つ、考えていることがあるんだ。今日も治癒魔法を使ったけど、僕の魔法は自分で考えた物で、本当に使い勝手のいい物か判らない。治癒師のエステルさんに治癒魔法を教えてもらおうかとも思っているんだ」
彼女は「そうか……十分使える魔法だと思うが」と感想を述べた後、
「レイがそう思うならエステルに弟子入りしてもいいのではないか。彼女なら多分教えてくれるだろう」
明後日からの方針が決まり、時間も夕食の開始時刻、午後五時を過ぎていたため、夕食を食べに行く。
だが、食堂は昨日のブリーマー村の宿以上に混雑し、ゆっくりと食事を楽しむという雰囲気ではなかった。
かき込むように食事を取った後、二人はワインを一壷持ち、部屋に戻っていった。
アシュレイがニヤリと笑いながら、「レイ、今日が何の日か判るか?」と聞く。
突然聞かれたレイは考え込むが、答えが思い付かない。降参したと両手を挙げると、
「私がお前に助けられてから、今日でちょうど一ヶ月。お前がこの世界に来てからちょうど一ヶ月経ったのだ」
(カレンダーなんか見ないし、先の予定があるわけじゃないから、今日が何月何日かなんて忘れていた……確かに今日は五月一日、四月一日にこっちに来たから、ちょうど一ヶ月か……)
「そうだね。もう一ヶ月なんだ。一ヶ月間ずっと一緒だったんだ……」
「そうだな。ずっと一緒だった。これからもよろしく頼む」
そう言ってアシュレイは頭を下げるが、レイも頭を下げながら、
「お願いするのはこっちだよ。これからもよろしくお願いします」
二人を包む微妙な雰囲気が、彼らの笑いのつぼに嵌り、同時に噴き出す。そして、次第に声を出して笑い出し、仕舞いには涙を流して笑っていた。
笑いが収まると、アシュレイが再び、ワインの壷を持ち上げ、
「これからの私たちのために、乾杯をしないか?」
レイは大きく頷く。二人は兵士たちでざわめく宿の中で、二人だけの時間を過ごしていった。
翌朝、目が覚めるとまだ暗いうちから、兵士たちの声が響いていた。
山狩りは早朝から始められるようで、準備を行っているようだ。
特に急ぐことがない二人は、その様子をのんびりと眺めていた。
レイは準備をしている兵士の中に、偶然知り合いを見つけた。
ヒドラと戦った後、正門で世話になった、バート・フレッカーだった。
レイはバートを見つけると、すぐに声を掛けに行った。
「お早うございます。バートさん。バートさんも山狩りに参加ですか?」
「誰かと思ったら、レイじゃないか。ああ、今日から三日間のハイキングだ。面倒なんだがな……」
彼はこの山狩りにあまり参加したくないようで、いやいや参加しているという空気を隠そうともしていない。
レイが理由を聞くと、
「五十人からの武装集団だぞ。目的が無けりゃ、こんな田舎には来ねぇよ。目的がありゃ、さっさと移動する。ってことは、ここで探しても無駄ってことだ。どうして、お偉いさんはそんなことが判らんのかねぇ」
(確かにそうだよ。アッシュの話でも、盗賊がこの辺りで活動するのは合理的じゃないっていっていたから、山狩りにいく頃には既に移動し終わっているはずだよな。でも、どこに何をしに行くんだろう? それより、昨日も森が騒がしかったから、この辺りに潜んでいたんだろうけど、僕たちが森狼に襲われた日から三日間もこの辺りをウロウロしていたことになる。何が目的なんだろう?)
レイはなぞの武装集団の行動に疑問を持つが、情報が少なすぎ、答えは得られるはずもなかった。
バートの班は準備が完了したらしく、出発の合図が掛かっていた。
「バートさん、気を付けて。僕たちはモルトンにこのまま帰りますから」
「じゃな、暇な時には正門か詰所に遊びに来いよ。じゃ行って来るわ」
バートは手を挙げ、彼の所属する班と共に森に入っていった。
二人がバートと別れた後、ブリーマー村で部屋を譲ってくれた商人ギブ・クロトーが声を掛けてきた。
「二人は山狩りに行かないのかね。なら、今日も護衛を頼めないかな」
レイはここからは安全なはずではと思い、
「ここからは安全な街道じゃないんですか? 元々の護衛もいるのに、なぜなんでしょうか?」
クロトーはバツが悪そうに、
「いや、雇った護衛が若くて心配なんだよ。ほら、昨日、君が治療したティフと、もう一人も七級のダレンなんだ。どうも不安でね……荷馬車一台だから安く済まそうとしたら、こんな状況だろう。だから手練の君たちに頼めないかと……」
レイはどうしていいのか判らず、アシュレイに判断を委ねた。
「こういう時、雇われてもいいの? 元からいる傭兵とトラブルになることは? その辺が判らないから、アッシュに任せるよ」
アシュレイは頷き、
「ああ、任せてもらおう。クロトー殿、このことはダレンとティフは知っているのだろうか? それと報酬と条件を確認したい」
「ダレンとティフにはまだだ。君たちがやってくれるつもりがあるなら、私から話す。報酬はモルトンまでで一人三十Cでどうだろうか? 昼食付きで、午後六時までにモルトンに到着が条件だ。荷馬車一台でバラスター-モルトン間の護衛としては破格だと思うが」
アシュレイは暫し考えた後、
「ダレンとティフが承諾する条件でなら、受けてもいい。だが、彼らが少しでも渋るようなら、私たちは受けない。ああ、彼らへの説明の場には、私も立ち合わせてもらおう」
クロトーはアシュレイとレイを伴い、ダレンたちの所に向かった。
クロトーが二人に説明するが、特に渋った表情も見せず、すぐに了承した。その様子を見たアシュレイはレイに頷くと、護衛を受けることを了承した。
午前八時に出発することになり、二人は準備に取り掛かる。
その中で、レイはさっきのやりとりについて、疑問に思ったことをアシュレイに確認していた。
「さっきの話なんだけど、傭兵同士の間で何か暗黙の了解みたいな物があるわけ? 確かに途中で割り込んできたら、嫌だろうけど、自分の命が掛かっているんだし、そんなに気にするのかなと思ったんだけど」
「そうだな。普通なら、あの二人の方からキャンセルしても、おかしくない話だ。自分の技量を疑われる、プライドのこともあるが、雇い主の状況判断能力が疑われるからだ」
レイは理解できず、「どういうこと?」と尋ねる。
「つまりだ。途中で追加の護衛が必要になるということは、自分の運ぶ物、ルート、季節・時間帯などの状況を把握できていないことになる。そういうことができない雇い主というのは、往々にして情報管理が甘く、襲われる危険が多い。だから、新しい護衛に仕事を譲り、自分たちはキャンセル料を支払っても、護衛を下りることがある。商人はギリギリの護衛にしたいが、傭兵側はできるだけ余裕がある方がいい」
「それだと護衛が増える追加の方がいいことにならない?」
「ああ、本来、護衛が増えることは傭兵にとっても良いことなのだが、それを認めすぎると、いい加減な商人が多くなる。そのせめぎあいといっていいのかもしれない」
「今回、ダレンたちが認めたのは?」
「私が五級で、お前が治癒魔法を使えるからだ。向こうは七級。駆け出しを卒業したばかりでなかなか言いにくいのだろう……今回は急きょ予定が変更になったという事情もある。それに昨日のこともあるからな。その辺りを考えて何も言わなかったのだろう」
レイは昨日自分が部屋を取るために飛び入りの護衛をしようと言ったことが気になり、
「昨日、僕たちが飛び込みで護衛をやったのも、実は問題がある話だったとか?」
アシュレイは首を横に振りながら、
「いや、昨日は商隊を組んだからな。個別の護衛というより隊全体の護衛のような扱いだ。それに報酬をほとんど払わず雇えたんだ。これは商人の能力が高いことを証明する物だから、特に気にしないだろう。今日とは大分事情が違う」
レイはアシュレイの説明に納得するものの、いろいろ面倒な物だと思っていた。
二人は準備を済ますと、クロトーたちに合流した。
既に出発の準備は終えており、午前八時にバラスター村を出発した。
セロンと黒衣の集団はバラスター村の西、五kmほどの山の中を進んでいた。
深い森の道なき山の中を進むため、一時間に一kmも進めない。そのため、夜も最小限の休憩だけで済ませ、暗闇の中を灯りの魔道具を使って、先を急いでいた。
レイたちがバラスター村を出発した頃、セロンたちはバラスター村の西におり、レザムの守備隊の山狩り範囲からは抜けていた。
「ここまで来れば大丈夫だろう」
セロンがそう言うと、黒衣の男は、
「いや、レザムの守備隊は撒けたが、モルトンの守備隊のテリトリーに入った。まだ、油断はできん」
彼らはモルトンの守備隊がバラスター村に到着し、山狩りをやるという情報は得ていない。だが、守備隊の行動パターンを熟知しており、その予想はかなりの精度といえる。
セロンはそこまで気にしなくてもと思うが、この森の中で彼らと別行動するわけにも行かず、彼らとの森の中の行軍を、仕方なく続けていった。
結果的にその判断が、モルトンの守備隊の山狩りから、彼を救ったことになった。
レイとアシュレイは一台の荷馬車の前後に分かれて、護衛を行っている。
前をアシュレイとティフ、後ろをレイとダレンが分担している。
バラスターからモルトンまでは約三十km。今日は商隊を組まず、別々に進んでいくため、出発してすぐに他の荷馬車は見えなくなる。
最初の中継点、リニー村までは森もそれほど深くなく、見通しもいい。
レイの横にいるダレンは革鎧に長剣、小型の円盾を装備している。その革鎧や盾はところどころに傷があり、若いが歴戦の傭兵という印象をレイは受けていた。
レイは隣にいるダレンに話しかけていた。
「ダレンは何年傭兵をやっているんだい?」
年齢がほとんど同じ――ダレンが二十歳、ティフが十九歳――であり、レイにしては珍しくタメ口で話すようになっていた。
「登録してもうすぐ三年になるかな。冒険者の方は十五で登録したから五年になるが」
「ずっと、この辺りで仕事を?」
「ああ、レザムから、南のターブスと北のモルトンの間の商隊の護衛ばかりだがな」
「この辺りって、よく襲撃とかあるの?」
「いや、魔物に襲われたのは、この一年間で、うーん、十回くらいかな? 盗賊と戦ったことは無いな」
(行きと帰りで二回も襲撃に遭うっていうのは異常なんだな。今回は例の武装集団のせいだろうけど。護衛が危険なら、冒険者一本にしようかと思っていたけど、心配はいらないようだな……でも、一年で十回くらいしか戦闘を経験していないってことは、ほとんどレベルが上がらないんじゃないのか? だから、この辺りの傭兵のレベルが思ったより高くないのか……アッシュみたいに戦場に立つ傭兵の方が少ないのか……)
レイはまだ世界情勢を理解していないため、そう考えているが、この辺り、モルトン周辺は、国境とはいえ、国境を形成するサルトゥースとラクスは連合王国を形成するほど親密であり、かなり安全な地域だ。これが南のカエルム帝国との国境付近や、東の山岳地帯などなら、こことは比較にならないほどの危険が存在する。
レイがそんなことを考えていると、逆にダレンが話しかけてきた。
「昨日は助かった。礼を言わせてもらう」
レイは何のことか判らず、首を傾げている。ダレンは苦笑いしながら、
「相棒のティフの腕のことだ。ティフとは同じ村の出身で、三年間一緒にやっているんだ。あいつを助けてくれた礼を言いたかったんだ……ふふ、レイは治癒魔法を無料で掛けたことが、どんなことか判っていないんだな……」
「どういうこと?」
「左腕を折るような大怪我をした傭兵を護衛として雇う奴はいない。ティフはあのままなら、バラスター村に残されたはずだ。それに腕の骨折なら少なくとも一ヶ月は仕事ができん。俺たちみたいな若造に一ヶ月分もの蓄えは無いんだ。治癒師に治療してもらえば、どれだけ金を要求されるか判らないしな。だから大げさに言やぁ、ティフの命の恩人ってことになるんだよ」
「でも、同じ護衛なら治療するのが当たり前なんじゃないのか?」
「確かに戦に出てりゃ、そうだろう。だが、護衛の傭兵なんざ、掃いて捨てるほどいる。特に俺たちみてぇな駆け出しに毛の生えたような奴はいくらでも替えが効く。実際、俺たちがいなくても、あんたやアシュレイみたいな奴がいれば、十分だろう。普通は応急処置だけして、足手纏いにならないようにするだけなんだ」
「そんなものなんだ……だから治癒師が貴重だって言われたのか……まあ、あのくらいの治癒なら負担でもないし、気にしなくていいよ」
ダレンはその言葉に噴出しそうになるが、
「一応、俺たちも傭兵で食っている。大した礼はできねぇが、モルトンに入ったら、一杯奢らせてくれ」
レイは頷き、周囲を警戒しながら、様々な話を聞いていった。
(まともに話した人って、アッシュやシャビィさん、支部長たちくらいだもんな。みんな腕の立つ人たちだし、あれを標準って考えると、足元を掬われる気がする……でも、普通の傭兵って大変なんだ……その日の宿代、それも銀鈴亭みたいな高い宿じゃなくて、安い宿の宿代を稼ぐために汲々としているなんて……その点、僕はこの体とアッシュがいてくれたおかげで、その苦労を味わわなくても済んでいる……)
最初の中継地点、リニー村に到着した。
小休止を入れた後、再び街道を進んでいく。
リニー村から次のラットレー村の間は、森が深く道が悪い。
移動速度も落ち、ブリーマーとバラスターの間の峠ほどではないが、魔物の襲撃も多く、森に入る前に、アシュレイから警戒を強めるよう指示が出る。
「ここからは周囲の警戒を強めろ! ダレン、レイは経験不足だからフォローしてやってくれ!」
ダレンから了解の声が上がると、一行は再び移動を開始した。
森の中は、昨日までのようなざわついた感じは無く、いつもと同じく、穏やかだった。
だが、護衛たちは武装集団の話もあり、馬上からキョロキョロと周囲を見回しながら、慎重に森の中を進んでいった。
午後一時頃、無事ラットレー村に到着した。
緊張していたため、いつも以上に精神的な疲れを感じた一行は、遅い昼食をとるため、一時間の休憩をいれる。
レイとアシュレイが休憩していると、村長のキアランが偶然その姿を見つけた。
村長は猫耳をピコピコと動かしながら、二人に話しかけてきた。
「アシュレイさんとレイさんじゃないですか。今回は護衛ですか?」
二人が頷くと、村長が”時間があれば、話を聞いて欲しい”と頭を下げる。
まだ、出発までに時間があるので、話を聞くというと、
「実はお二人にお願いがありまして……」
キアラン村長の話は、ドラメニー湖――以前リザードマンを退治しに渡った湖――の向こう岸に巨大な蛇が出るようになり、早朝湖に出る漁師たちが襲われるようになった。その蛇は全長十m以上もあり、人を丸呑みに出来るほどの大きさだった。今のところ被害は出ていないが、早晩に被害が出ることは間違いない。ギルドに討伐依頼を出そうと思っていたが、受けてくれそうな人がおらず、困っていた、との事だった。
灰色熊をあっという間に退治した二人に、この蛇を退治して欲しいとの依頼だった。
「……というわけで、アシュレイさん、レイさんを指名する形で依頼を出させてほしいと……」
未だギルドの仕組みに詳しくないレイは「指名依頼って?」とアシュレイに聞く。
「ああ、指名依頼はその名の通り、冒険者を指名して依頼を出すものだ。普通は三級以上の強者に出すのだが……報酬はいいが、完了するまで拘束される……」
アシュレイはキアラン村長に指名する理由を問い質した。
「なぜ私たちなのだ? 普通に討伐依頼を出せばいいはずだが」
「元々、この村の依頼は普通のものでもなかなか受けて貰えなかったのです。今回はどこにいるかも判らない大蛇を探し出すだけでも時間が掛かりますし、我々が出せる依頼料では受けて貰えないのではないかと。その点、お二人は、腕は確かですし、仕事もお早い。我々が用意する謝礼でも受けて貰えるのではないかと……」
アシュレイは「なるほどな」と納得し、レイの意向を確認する。
「僕はいいと思うよ。どうせ、この辺りの依頼を受けようと思っていたし」
「そうか。では、村長。私とレイの二人に対する指名依頼を出しておいてくれ」
村長は満面の笑みを浮かべて頷き、明日の朝一番に人を送ると言って、立ち去った。
休憩が終わり、モルトンに向けて出発する。
ラットレーからモルトンも深い森の中を通過するが、この辺りの魔物はかなり駆除されているため、それまでの行程より安全度は高い。
だが、アシュレイは他の三人が油断しないよう指示を飛ばしていく。
その甲斐もあってか、午後四時に無事、モルトンの街に到着した。
レイとアシュレイはクロトーから報酬を受け取ると、懐かしい銀鈴亭に向かった。




