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寄る年波  作者: きむらきむこ


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 94 レンゲ畑の思い出

 まだ小学生低学年の頃、友だちのお家の近くの田圃にレンゲがたくさん生えていました。私は雑多な下町で育ったので周りに田んぼや畑などなかったのですが、校区のある地域にはまだまだ農家さんも多かったのです。


 土の窒素を増やすのと、養蜂のためにレンゲを植えていたんだと思いますが、子どもにはそんな事は分かりませんから、花冠を作ったりおままごとをしたりと楽しく遊んでおりました。


 子どもの頭よりも高く生えているレンゲが一面広がっていて、そこにゴロゴロと転がって空間を作り、ここはお台所〜と女の子三人でキャッキャッしたものです。


 それからまたまたゴロゴロと転がって廊下を作り、寝室やリビングを作るというほぼ戸建ての間取りを作ってのおままごとです。


 さすがに戸建て分のレンゲが倒れている訳ですから、いざ養蜂!となった時には驚かれたことでしょう。それ以降、農家のおじさんが子どもを見ると田圃から追い払うようになったんじゃないかな?


 なので、一度だけの楽しい記憶です。


 背の高いお花の壁で周りからは見えない為、秘密基地を作っているようで、ワクワクした気持ちを覚えています。


 すでに半世紀前の記憶なんだ!と書きながら自分で愕然としています(笑)


 なんでこんな事を思い出したかというと、先日、かつて一緒にレンゲの中を転がった友人と会ったからです。


 幼稚園の頃からの付き合いなので、今でもお付き合いのある友人の中で「最古」の人ですね。


 しみじみと「付き合いも五十年を過ぎたわね〜」と二人で驚きと共に、笑ってしまいました。




 

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― 新着の感想 ―
おお!懐かしい思い出ですね!( ^ω^ ) コロンも先日長い友人に会いました。 合わなかった時を超えてずっと一緒な感覚ですよね。 あと。 なごにゃん。チョコ味もプレーンも食べました! にくきゅうが…
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