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寄る年波  作者: きむらきむこ
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 9 麗子像とこけしと私

 子どもの頃はおかっぱだったと前回書きましたが、私は重たい一重まぶたをしてましたので、美術の教科書に載っていた麗子像に少し似ていました。余計なことをいう男子、という存在のせいで教科書見るのも嫌でしたよ。


 現実の麗子さんは美人だったかもしれませんが、日本画の画法なのか、ちょっと腫れぼったい目の感じが我ながら似ていて、すごく嫌でした。親ならもっとかわいく描いてやれよ、と思ってました。


 おかっぱで一重の糸目となると、子どもは連想するのです。

一時あだ名が「こけし」だったことがあります(TдT)



 近眼と重めの一重まぶたにコンプレックスがあるのか、数年おきに直径10センチほどの端っこが欠けてギザギザになったコンタクトレンズを四苦八苦しながら目に入れる、という夢を見ます。というか、良く見てました。


 40歳前くらいに、加齢の故かマスカラを使うようになったからか二重まぶたになったのです。


 私が一重だろうが二重だろうが、世の人は気が付きません。あれ?二重だった?と誰に聞かれることもなく、時は流れていったのでした(笑) 


 考えてみたら夫にも聞かれたこと無いな、ということに今気が付きました。


 全体に薄味の顔立ちをした私と違い、夫は濃い顔をしています。ぱっちりとした二重で、私は子どもたちが夫に似ると良いなぁと思っていたのですが、子どもたちは二人とも立派な一重まぶたでした。


 娘は丸くてくりっとしたお目目と全体が義母に似ていて愛らしく(うん、親バカです)、息子は切れ長の目をしている以外は全体に夫に似ています。


 夫の父は純日本人なのですが、残ってる写真を見ると欧米と日本のハーフっぽい感じの顔をしています。そこに義母が混ざった夫は、インドとかトルコ辺りと日本人のハーフといった顔をしてます。


 純和風の私が混ざった息子は、どう見ても日本人、という顔になりましたが、私は夫の顔が好きなので、夫似の息子も割と好みのタイプです。見かけは。

 

 なんであんなにチャラい仕上りに出来上がったのだろうか?と思ってたのですが、よくよく考えたら、調子に乗りやすく程々にいい加減な性格って、私じゃん!なら仕方ないな、と思うしかないよな……


 少なくとも主婦と言う名のニートである(パートはしてるんです)と違って、娘も息子も社会に順応して生きているので、ずっと上等に仕上がったな、と考えてます。









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― 新着の感想 ―
世の中、親子なのになぜ?ってことがありますが、きむきむ様のお宅は大丈夫そうですね♪(*´ω`*)<とても良いことだと思います♪ 父親は家、母親は土台と私の母は言っておりました!、これもきむきむ様、ご…
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