70 きむこは川へ洗濯に…
私は「川で洗濯」をしたことがあります。
母の実家が熊本の天草にありまして、小学校5年か6年の頃に一夏泊まりに行きました。
天草のおばあちゃんの家は、敷地の隣が細い道路になっていてその向こうはもう海!
海というか、船着き場だったんですよね。夜に伯母さんが釣り糸を手に船着き場に垂らすと、小魚がかかるという…そんな釣りを一緒にやってくれました。魚は朝ご飯になった気がします。
多分真水も貴重だったんじゃないかと、今更気付くんですが…
海に流れ込む川のちょっと上流の方へ、タオルとか子どもでも洗えるようにものをカゴに入れて従姉と洗濯をした記憶があります。
昭和も後半のことです。
洗い物を手で絞ってカゴに入れて、帰り道に御駄賃でかき氷を食べる、というのがとっても楽しかった。シンプルにかいた氷にシロップを掛けるだけの、昔ながらのかき氷でしたが、私にはものすごい非日常感がありました。
五右衛門風呂に入ったのもこの家でした。
さすがに小学校に入る前の記憶ですが、お風呂の入り方に衝撃を受けた記憶があります。小学5年生頃に行った時には五右衛門風呂ではなく、改装されて普通のお風呂になっていました。
時は流れて、おばあちゃんの法事で訪れた天草は、船着き場も埋め立てられて駐車場になってました。
おばあちゃんの家というか、世代交代して従兄の家となっていたそこに泊めてもらってたんですが、朝の6時位になると村内放送的なものがかかります。
「おはようございます。本日は〇〇地区で△△が行われます。奮ってご参加下さい」みたいな感じのお知らせが問答無用に家の中に流れてくるのです。
行ったのがお盆の時期だったので、割と催し物が多かったのですが、普段はどんな放送なのでしょうか?
防災指令が流れる時に不備がないよう普段から放送があるんだと思うのですが、流れた瞬間に飛び起きました(それまで寝てた)
絶対に小・中学校に遅刻はしないなぁ、というシステムですね。




