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寄る年波  作者: きむらきむこ
7/142

 7 髪型

 子どもの頃はいわゆる「おかっぱ」でした。

近所の散髪屋さんに母に置いていかれ、待合でたくさん置いてあった少年ジャンプなんか眺めながら自分の番を待ってました。


 全体に髪の毛を揃えて、散髪屋さんなので顔剃りとかしてもらいました。泡立てた石鹸をシェービングブラシでたっぷり塗ってもらい、良く手入れされたカミソリであたってもらうのは、今考えるとちょっと官能的でもありました。


 その後近所に「美容室」が出来て、ほどほどに色気づいた年頃になった私はそちらに移行しました。母たちの世代は、それまでどこで髪の毛切ってたんでしょう?自分で切ってた、と言うのが有り得そうですが。


 今通ってる美容室に、というか美容師さんに髪の毛のお手入れを丸投げするようになってほぼ15年くらいでしょうか。

「おかっぱ」です。ショートボブと、ちょっと小洒落た風に言ってますが、内実は「おかっぱ」なのです。


 でもって、顔剃りもしてもらってます(笑)

私が通う美容室は、理容師さんの旦那さんと美容師さんの奥さんが二人でやっておられていて、奥さんも理容師免許を持ってらっしゃるので、顔剃りもしてもらえるのです。


 45年くらいして、結局子どもの頃と同じ髪型をしてるなぁ〜と美容室に行くたびに思うのですが、あの頃には必要無かったメニュー「白髪染め」が加わったことが、時の流れを感じさせます。


 時々、用事で実家に行くと、駅の改札から見える昔通った散髪屋さん(なんと!今もあるのです)を眺めては、今でもあのたっぷりとした泡をブラシで付けて顔剃りしてもらえるのかなぁと考えて、行ってみようかな?との考えが頭を過ぎるのでした。








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