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寄る年波  作者: きむらきむこ
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 31 酒とバラの日々

 高校生くらいの頃だったと思いますが、テレビで見たのか、状況が分からないのですが、「酒とバラの日々」という映画を見ました。


 本当に古い映画なので、ネタバレとか気にせずにストーリーを言ってしまうと、男女が出会って結婚し、別れちゃう話です。でもって、そのテーマになるのが「お酒」、アルコール中毒です。


 その最後の方に「チョコレートに目がないの」って言ってたヒロインがどっぷりお酒にハマってしまう、というラストに行き着くんですが…


 私はその映画を観て、「私、危ないタイプだ」と思いました。


 私は小中学校が嫌いで嫌いで、義務教育の間ストレスで蛋白尿が出る子でした。毎年、尿検査の後に再検査を受けてました。


 団体行動が、性に合わなかったんだろうな、と尿検査にかからなくなった卒業後に気が付きました(気が付くの、遅っ!)


 特に第二次性徴が始まろうとしていた小学校三年四年の時期、私は心から小学校に行きたくなかったです。人に嫌と言えない気の弱い子だったので、気の強い子の手下的ポジションに置かれてしまい、抜け出せなかったのです。


 友達付き合いがしんどいので、放課後に漫画を読む方に耽溺しました。読書のお供にポテチです。自身の欲求不満を小説や漫画、食べ物で埋めたのです。


 毎日のように貪り食い、どんどん太りました。この時期に太ったので、体の成長は縦ではなく横に…。 目も近視が進みました。


 「酒とバラの日々」を観て、何かにハマりやすい人はきっと危ない方向にも行きやすいんだなぁ、自分に当てはめた訳ではないけれど、危うきに近寄らんでおこうと思ったのでした。



 そんなこんなでぽっちゃり人生を歩んできた私ですが、人生で三年だけ(生まれて数年小学校低学年までを除く)痩せていたことがあります。


 就職して結婚までの間です。食べてる暇がなかったので、痩せました(笑)


 その三年で夫を見つけて結婚に持ち込んだので、極めて効率の良い痩せ期間だったと思います。


 私はたまたまお酒や薬物といった方向ではなく、合法的なお菓子や本にハマりました。年齢の制限などの理由もあったでしょうが、運が良かったと思います。


 現実からの逃げ場所としての読書は人生の糧にもなったと、「なろう」に流れ着いた私は感謝するのです。




 

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