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寄る年波  作者: きむらきむこ
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 3 小劇場ブーム

 私がまだうら若き乙女だった頃、小劇場ブームと言うのがありました。


 私はその頃中島らも氏のファンだったので、友人と二人で彼の立ち上げた劇団の公演を観に行くことにしました。これが私の観劇デビューです。


 今は無き「扇町ミュージアムスクエア」という小屋で、その芝居は行われました。で、なぜに小劇場と言われたかというと、まず座席などというものがないからです(笑)


 入口でチケットを渡すと、靴を入れるビニール袋を貰い適当にこっちが座席かな?という位置に置いてある座布団に座ります。薄い薄いペラペラの座布団で、2時間も座るとお尻が痛い。もう切実に痛いのです。


 二度目からはクッション持参での観劇となりました(笑)


 そうです、二度目も行こう!と思うくらいに面白かったのです。基本的に喜劇が多かったので、二時間ほぼ笑ってました。


他の劇団で中島らも作のお芝居だから喜劇だと思って観てたら、いきなり芝居がホラーになってたりして怖っ!でもその意外性も楽しかったです。これは「こどもの一生」というお芝居で、人気だったので再演もありました。


 お芝居を観るとフライヤーというのをたくさんもらいます。近日のお芝居の案内なのですが、今日見た俳優さんの出演される舞台の案内が多く、帰宅の電車で友人と今日見た舞台の話や次はこれに行こう、とか言いながら帰るのも楽しかったです。


 多分一番通ったのが、中島らも氏の劇団「リリパットアーミー」で、その次が「賣名行為」賣名行為は、ほとんどリリパットアーミーの俳優さんと被ってたので、別の劇団という感じがしませんが。


 そして劇団「新感線」ここは大阪芸大生が主体になっていて、衣装や殺陣がカッコ良かったです。今でも公演があるので凄いですよね。私は今過去の芝居のDVDを買うかどうか悩んでます。



 新感線もまだ扇町ミュージアムスクエアの狭い舞台で演ってましたから、当時は演者さんと観客がすごく近かったですね。羽野晶紀ちゃんが飲み物の売り子さんをしてたりなんかしてましたし(笑)

 

 劇団が認知されるに従って、チケット代が値上がりし、小屋がホールとか劇場になりました。


 居心地の良い座席についてお芝居を観られるのは嬉しいことですが、ちょっとだけ昔の座布団に座って観たお芝居も懐かしいです。

今行くか?と聞かれたら、無理っすとしか言いようがないのですが。


 

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― 新着の感想 ―
扇町ミュージアムスクエア 懐かしい〜! 友達がリリパットアーミーが好きで、何度か観にいきました! 上演は笑うだけでも疲れるくらい笑ったのに、役者さんって体力あるなぁ〜と、感心した覚えがあります。 私…
宝島で連載 (?) していた啓蒙かまぼこ新聞を愛読していた私としては 中島らも 先生の名を見て感想を書かずにはいられません わかぎゑふも当時は若かった…… ていうか、あの人昔から見た目異常に若くない?…
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