28 ハーレクインとBL
一時ハーレクインにどハマりしたことがあります。
もっと若い時は、いかにも安い紙を使ったあの薄い本を毛嫌いしていたのですが…
自宅からちょっと離れた本屋さんが、当時は珍しかった貸本をしていたのです。一通り読みたい漫画とかを借りた後、ハーレクインに手を出しました。
何冊も読んでいるうちに、なんとなくパターンも分かってきました。所謂テンプレート小説なのです。限られたページ数の中で男女が出会って恋愛を成就するまでを書く。
面白いものもあれば、正直つまんないものもあって…もう一味足りないんじゃないの?とか上から目線で読んでました。
男女の出会いのパターンというのも、色々と作者さんが工夫していて、ラストまでの紆余曲折もなかなかヒネリがありました。
自分の好きなパターンとかも分かってきて、裏表紙のストーリーとかである程度(自分にとっての)当たり外れを掴めるようになりました。
その後、BLにもハマりました。
とある作家さんの文章の美しさに感動し、手に入る本は全部読みました(私はなかなか粘着質なタイプなのです)
色々と読み漁って、今でも出たら即買いの作者さんを数人見つけて、今に至ります。
今はなろうにハマってます。書籍化の日付を待って、ネット予約(笑)今本棚にあるのは見られても困らないような、なろう作家さんの本ばかりです。BLは電子に移行しつつ、処分中です。
これも一種の終活です。夫とか子どもたちに、遺品整理させるのは忍びないので。
ハーレクインとBLは、そのページ数の中で恋愛を成就させ濡れ場を作るという共通項があって、これはものを書くうえでの起承転結を学ぶ、とても良い教材になったのでは?と考えてます。




