24 初めての漫画
一番古い記憶の中の漫画は、あとからの記憶によって補完されていると思うのですが、「週刊少年マガジン」の「愛と誠」の1頁です。
私の両親は、夫婦で「町の電気屋さん」に住み込みで働いていました。ですので、私は電気屋の二階で生まれ育ちました。
5月か6月くらいから、電機メーカーの新入社員さんが「町の電気屋さん」に、研修と称して少しの期間ですが働きにやって来ます。
「愛と誠」はその当時の実習生さんがマガジンを読んでいたのを、見たんだと思います。
うろ覚えですが、誰かが裸になるシーンがあり、それをヒロインが恥じらって手で目を覆う、というコマに、実習生さんが私に「手の隙間から(裸体を)見てるよね〜」と言ったのを矢鱈と覚えてます。
後年、それもかなり後になってあの一頁は「愛と誠」に違いない、と気づきました。裸になったのはヒーロー誠で、その横に岩清水くんとヒロイン愛さんがいたんだな〜と(笑)
「愛と誠」は本当に一頁の記憶、それもよく覚えていたな、と自分の執着に驚くんですが、本当に最初から最後まで読んだ漫画、と言うのは「洗礼」@楳図かずおです(おそらく小学校低学年頃)
幼馴染のまさちゃんが、これはすごい怖いねん、と勧めてくれたのです。まさちゃんにはお姉ちゃんとお兄ちゃんが居て、情報量が段違いに多く、色々と教えてもらったように思います。
そして「洗礼」を読んだ私は、暗闇の怖さを知り、恐ろしくて眠れない、という人生初の体験をしたのでした。
私の記憶力は、小さい時のほうがより鮮明です。
一番古い記憶は2歳(笑) 2学年違う妹が生まれる前です。なぜ勉強にその記憶力が発揮されなかったのか…




