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寄る年波  作者: きむらきむこ
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 2 母

妹が実家から徒歩5分ほどのところに住んでいる、という情報が抜けておりました。ですので送迎とか、すぐに対応してほしい場合、母は妹に連絡をするのです。

 自分がヒロインで、雑用は全て下々(娘たち=私と妹、たまに姪っ子)の者がやって然るべき、というお姫様気質の母がいます。


 細かい雑用をしてくれという連絡を無視すると、近所の家に押しかけてよその家の人に雑用をやらせる、という暴挙に出るので、適度に相手をしなくてはなりません。


 私の妹は、夜勤ありの医療従事者なんですが、夜勤明けで寝ている昼間に母から「ドコドコに友達といるんやけど車で迎えに来て」と、何度も電話が入り、その度に喧嘩となってました。


 友だちに「迎えに来てくれる娘がいる愛される私」という自分を見せたいんだろうなぁと思います。


 母と妹の間で何度も話をして、やっと仕事中か、夜勤明けで寝ているのか勤務時間の読めない妹に急に電話をすることは無くなったのですが、その代わりに私に電話が架かってきます。


 夜の9時に、洗面所に閉じ込められてしまったので、なんとかして!と電話がかかってきたことがあります。洗面所は奥がお風呂になってるので脱衣所も兼ねていて、引き戸の内側に鍵が付いているのです。


 一人暮らしの脱衣所になぜ鍵をかける必要があったのか謎ですが、何度やっても開かないとのことでした。


 洗面所に電話を持ち込んでることが最大の謎でしたが、こういう時こそ妹に電話すれば良いのでは?と思いつつ、私が妹に連絡を取りました。(私の家と実家は電車だと2時間ほど距離があります)


 たまたま夜勤ではなく、外食に出ていた妹が実家に行ってくれたので、すぐに解決しました。


 他、拙作「軽く殺意の湧く話」に書いたような話も多数。


 母自身は、自分の事を愛情あふれる子ども思いの母親、だと信じています。それは全くの勘違いだよ、とはさすがに言い切れない私と妹。愛はあるんです、確かに。

子ども思い、と言われたら、確かにそれも否定はできません。


 家族って難しいなぁ、と思います。

その暴君(はは)に自分が似てきたなぁ、と言うのが一番の恐怖です。




 

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― 新着の感想 ―
義母がそれ。 他人なのでブッコロ案件ばっかりだよー
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