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寄る年波  作者: きむらきむこ


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 180 初めてのLGBTQ

 人生で初めてLGBTQを意識したのは、多分幼稚園児か小学校低学年の時でした。


 私の家には内風呂がなかったので、町内にあった銭湯に通っていました。


 母に付いて入った女風呂に、私がご夫婦だと思ってたカップルが並んで体を洗ってたのです。


 小さな商店街に住んでいたので、近所には常連さんだけが通うようなスナックだとかバーだとかも何軒かありました。


 そのうちの一軒、中を見たことがないのではっきりわかりませんが、建坪的にカウンターだけしかないスナックのママさんと、どんな仕事をしているのかサッパリわからない小柄なおじさん。


 てっきりご夫婦だと思ってたんですが、おじさん……女の人でした。


 子どもさんもいたので、おばさんがシングルマザーかバツイチ女性だったのでしょう。


 うちは両親ともに飲めなかったのでお付き合いもなく、町内でもあまり親しくしているお家もなかったように思います。


 遠巻きにされながらも、ご夫婦扱いをされていたようです。

 

 田舎ながらにも花街のある地域でしたので、そのへんは周りも呑み込んでたんでしょう。


 数年前に実家に帰った際におじさんを見かけましたが、お元気そうでした。


 個人の持つ「男性像」というのは、もちろん自由なんですが、私は一つおじさんに物申したいことがあります。現実には絶対に言わないけど……


 あの時代に自分を貫き通して、得た「男性像」が五分刈、ステテコ腹巻姿のオッサン、としか言いようのない姿だったのは、どうしたことなんでしょうか……


 「じゃりン子チエ」に出てくる父親、哲、もしくはカルメラ屋のアニキのような姿で練り歩くおじさんを見て、女の人だったなんて…誰が思うでしょうか?


 あの日の銭湯での私の驚きを、忘れることはないでしょう。

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