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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編集

駅近くの電柱

作者: 夜明碧堵

12月。



クリスマスが近く、街ではイルミネーションが輝いている。


そんなところに花束を抱えた1人のコートを着た女性がいた。


その花束は誰にあげるものなのか、もしくは貰ったものなのか。


これから恋人と遊びに行くのだろうか。

それとも、帰りなのか。



しかし、彼女の顔は悲しそうだ。

すると、彼女は近くに電柱に花束を置き、手を合わせた。



しばらくすると、彼女は輝く方へ歩き出した。



10年前、この近くの駅で事故があったそう。

飛び降り自×だったそうだ。

14歳の子供だった。



彼女はこの事件を知っているのだろうか。

あるいは知り合いなのか。

元恋人だったのか。



歩き出した彼女はもう振り返らない。

ここから先、観覧注意⚠️

苦手な方はブラウザバックをお願いします

明るい話ではありません。むしろ重い話です。



























































これは友達を亡くして1年半経ってやっと吹っ切れた僕の実話を元に描いています。最初は全てが受け入れませんでした。

卒業生を祝う会で実行委員になって出会い、仲良くなったばかりの亡くなってしまった友達は僕によく懐いていました。ボディータッチも多い方で、肩をよく組まれていたような気がします。

一番衝撃だったのは亡くなった友達と仲が良かった友人がとてもショックを受けていたことです。亡くなった友達と同じ学校出身で、元々部活でも仲が良かったっぽいです。毎日がとても辛そうで、毎日頭を抱えて過ごしていました。いつ見ても辛そうでした。テストの順位がとても降下し、塾でも席が近かったのでとても心配でした。僕に、なんとも思わないの?って聞いてきたことがあったので、亡くなった友達はその子に僕のことを話していたんだと思います。その子は半年後には回復して受験勉強も頑張って、進級した後、最後に見かけた時は元気そうでした。


亡くなってしまう直前、学校で見かけて話しかけようと思っていたんです。まさかいなくなるだなんて思ってもいなくて。クラスで浮いてるんだろうなーっていうのは察していました。だから余計に話しかけにくくて。でももしその時話しかけていたら、友達は自×せずに済んだのかもしれないって考えると物凄く怖くて。いつも絡んでくれてたのは話し相手がいなかったから、助けて欲しかったからなのかもとか考えてしまって。なので自分は全て忘れようと、何も感じないほうがいいと心を塞いでしまいました。友達に薄情と言われるくらいまで全て感情を隠して過ごしました。

進学先で友達とも別れた今、徐々に人に対しての感情を取り戻しつつあります。人に対して好きとか嫌いとか。この人とは合わないだとか。完全元通りになるまでに何年かかるかわかりませんが、いつか人を好きになれたら、そんなことを願う毎日です。

こうやって、誰かが亡くなると悲しむ人が必ずしもいます。この事件がきっかけで精神を壊してしまった先生もいました。とにかく卒業までは思い出さないよう、同級生は一切この話を持ち出しませんでしたが、一時も忘れてしまった人はいなかったと思います。

1人がいなくなることで周りの人まで罪悪感を抱いてしまいます。なので無責任だけど、どうか辛くても生きていて欲しい。

いつかの未来で楽しいこともきっとあるから。

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