初恋
「春香…」
「私があなたに初めて逢ったのは
ずっと幼い頃、
下の桜の木の所に、
お前の将来の王子さまがいるぞって
お父さんに言われていったら、
なんでかそこにはお姫さまがいたのよ。
一緒にお人形遊びをしたりして
ずーっと遊んだわ。
私、そのかわいい
桜のお振り袖のお姫さまが
大好きになったわ…。
優しいお姫さまでね、
私の髪にも桜をさしてくれた。
私の王子さまはそのお姫さまなの
私はそれでいい
…さようなら晃さん。」
「まってくれ…春香。」
晃は春香の腕をつかむ。