表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

乙女の秘密(姉と弟。くだらない会話。下ネタ気味注意)

作者: 飛鳥井作太


「なあ~姉ちゃん。女子校ってどんな感じ? どんな会話してんの?」

「どうした、藪から棒に」

「いや、友だち連中にさ、姉ちゃんは女子校通ってるって言ったら『乙女の園って何かこう、秘密の花園って感じでいいじゃん』って盛り上がっちゃってさ。絶対、そんないいもんじゃないって言ったんだけど」

「ぶっ飛ばすぞ」

「こわ。すぐ暴力に訴えるこわ! ……で、実際どうなん? どんな話してんの?」

「えー? そうだなぁ……」

 姉は、友人たちとの本日の会話を思い浮かべた。


 …………


「聞け! お前ら! 今日は何と! 親父殿の部屋で発掘したエッチッチな雑誌を持って来た!」

「「「おおおー!!」」」

「さっすが、やっるぅ」

「棚の下の隙間は狙い目。野洲氏の言う通りでござったよ」

「へへへ……うちの兄貴の隠し方は、意外とみんな考えるんだね」

「よっしゃ見よ。何処で見る?」

「あ、今日うちの部室空いてるよ」

「よし、じゃ、行くか!」

「久方ぶりのエロ本鑑賞じゃ~~~」

「待ってろエロ本~~~~」


 …………。


「……愛情の果てにあるものとは何か、ちょっと議論してた」

「何それ、思ったより深いじゃん……」

「高校生ともなるとね。先達の人生の秘密を暴きたくなるもんよ」

「よくわからんけど、ちょっと見直したかも」

「ハッハッハッ、お前もそのうち、そういう話をするようになる」

「マジか……」


 世の中には知らなくていいこともある。

 ちなみに、この弟の隠し場所もまた、棚の下(ちょっとエッチなお姉さんが表紙のお色気漫画で特に隠すほどのものではなかったが)だったことを姉はとうの昔に知っていた。


 END.


家族のエロ本隠し場所は、意外と知られてるという怖いお話

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ