第755話 エリアボスへのリベンジへ
Lvは28まで上がったけど、すぐにウツボへリベンジに行くか、Lv30まで上げるか、悩む!? あの位置なら、もう縄張りを使ってもエリアボスのウツボと1対1になるとは思うけど……。
金金金 : 悩みまくる狐っ娘アバター。これは……もうウツボへ、リベンジに行くかどうかで悩んでそうだな?
サツキ : ほぼ確実にそうだね!
ミツルギ : まぁ確かに、もう挑もうと思えば可能な段階ではあるからなー。
こんにゃく : これからLv30まで上げに離れるよりは、戻って縄張りを使う方がいいかも?
ヤツメウナギ : 戻る頃には放電の再使用時間も過ぎてるはず?
ミナト : 時間的にも、ウツボと戦うのでギリギリってとこかも?
「あっ! そもそも、今何時ですか!? えっと……あ、19時半!?」
配信時間、残り30分! ううん、最後の〆や浴衣のリクエストの事も考えたら……10分くらいは時間が欲しいし、もう20分くらいしかないよ!?
「これは、もう迷ってる余地がないですね! ウツボへのリベンジに行きましょう!」
再誕の道標は……まだあと10分くらい使えないし、走って戻るしかないね!
サツキ : エリアボスのウツボにリベンジだー!
水無月 : リベンジだー!
「はい! それで決定という事で……あ、色々切れてるので再発動ですね! 『索敵』『見切り』『弱点分析』『看破』!」
ふふーん! 気付けばいつの間にか切れてたけど、サクッと再発動! この辺は便利な常用スキルだよね! さーて、目的も決まったし、移動開始だー!
「このまま、崖の上を駆け抜けていきましょう! 『疾走』!」
『移動守護』のおかげで崖下の磯場でも駆け抜けられるけど……どうしても、補正がかかるので違和感があるもんね。
でも、こっちの崖上ならそういう事はないから、心配なく進めるのですよ! 多少の位置のズレはあっても崖上はずっと続いてるし、崖沿いに北に進めば、ウツボのいる潮溜まりのとこまでは辿り着くはず!
ミツルギ : リベンジなのはいいんだが……それなりに溜まってる進化ポイントはどうする?
神奈月 : あー、強化してから挑むかどうかの問題か。
富岳 : 足らない知恵は……ウツボへのリベンジなら、縄張りが使えるし、必須な状況ではないか。
ミナト : むしろ、遠距離攻撃の威力を上げるか、俊敏のステータスを上げたいとこかもねー。
こんにゃく : いっそ、カウンター系のスキルを得るのもあり?
ヤツメウナギ : ライオンのカウンター系のスキル、微妙じゃね? カウンターの待機中、自分から攻撃が仕掛けられんし……。
咲夜 : むしろ、完全な回避用のスキルの方が良くね?
イガイガ : いやいや、遠距離型のサクラちゃんの場合、留まる事より、動き回って狙いを定めさせない方が重要だぞ!
G : ライオンだと、カウンターも回避も、どっちも近距離想定だからな。サクラちゃんとは相性が悪い。
「……悩ましいとこですけど、今はその辺は考えない方がよさそうな気がしますね!」
正直、イガイガさんとGさんのまともっぽいアドバイスをそのまま聞いてもいいのかが怪しい気もするし! でも、ライオンだから近距離想定ってのはそれほど間違ってないような気もする!
サツキ : 悩む要素は、後回しだー!
水無月 : 後回しだ……って、それでいいの!?
ミナト : 別にいいと思うよ? 縄張りを使うのなら、弱い部分はかなり補えるしね。
富岳 : 本格的に悩み始めて、サイコロタイムに突入したら……配信時間中に、エリアボス戦に辿り着くかが怪しくもなってくるからな。
チャガ : あの洞窟内の敵を予想以上に早く一掃出来たのは大きい。あれのおかげで、1対1で渡り合える段階までは持ってこれたしな。
水無月 : あ、別に後回しでもいいんだ?
「悩むのは後からでも出来ますからねー! 今は、ウツボへのリベンジが最優先です!」
正直、ウツボとの戦闘がどのくらいの時間になるか分かんないし、出来るだけ早く辿り着きたい!
「あ、そういえばウツボがいた潮溜まりの水って、今はどうなってますかねー? 大半は吹っ飛ばしたと思いますけど……」
時間経過で元に戻るとは思うけど、もうそうなっちゃってる可能性もあるのかな?
ミツルギ : あの潮溜まりはまだ水が無くなったままのはずだが……今も、ウツボがあの中にいるとは限らんな。
水無月 : え、そうなの!?
金金金 : ……なるほど、他の潮溜まりに移ってる可能性があるのか。
「……え? ちょっと待って下さい、それって厄介じゃないです!?」
待って、待って、待って!? あの付近の潮溜まりの敵、全て仕留めた訳じゃないよ!? 縄張りで反応を拾った場所でもないから、ウツボの位置は分かっても、他の敵の反応は……あー!? ストップ、ストーップ!
金金金 : ん? サクラちゃん、なんで止まる?
「今思ったんですけど、『索敵』を再発動したの、マズいんじゃないですか!? ウツボがどこにいるのか、分からなくなりますよ!? 縄張りの効果で、格下の敵は逃げていくけど……潮溜まりって、出ていける敵ばっかじゃないですよね!?」
ぐぬぬ! なんで、そこに気付かなかったの、私! 1対1を作ろうと思っても、地形的な問題で出来ない可能性があったよ!?
G : ……ちっ、今の段階で気付いたか。
イガイガ : まぁ気付いたところで、もう遅い! 発動中の『索敵』のキャンセル方法はないからな!
神奈月 : でも、それほどヤバくはないぞ? ぶっちゃけ、周りの雑魚ごと攻撃しちまえばいいんだし。
富岳 : 場合によっては、ウツボ自体が邪魔だと判断して、周囲の敵を仕留めて回る可能性もある。……まぁ回復に使われる可能性もあるから、一掃する方がいいがな。
ミナト : あのウツボ、生命系統だったしねー。変に周りに敵を残すと、サクラちゃんの攻撃を無視して、回復をする可能性はあるよ。
「それ、もの凄く困るんですけど!? ウツボの反応自体は、今は見えてますから……これをしっかりと覚えとかないとですね!」
索敵のキャンセルが無理なら、今出てる反応の位置の変化をしっかり覚えておくしかないのですよ! 多分、縄張りを発動した時点で、他の敵とは違った反応もするだろうし!
サツキ : サクラちゃん、こういう時こそ地の利を活かすべき時だよ!
「……え? あ、今回も崖上から狙えばいいんですね!」
そっか、そっか! あのウツボ、遠距離攻撃は持ってなかったはずだから、徹底的に距離を取って戦えばいいんだ!
「とりあえず、移動再開です! 『疾走』!」
止まってる意味は無くなったし、再び駆け出すのさー! ふふーん! マップから目は逸らさないようにして……『移動守護』があるから、多少は余所見しちゃっても大丈夫だよね! もし敵を踏みつけても、そのままスルーでいいや!
ミツルギ : まぁそれが常套手段ではあるんだが……生命系統のウツボがエリアボスなのが、不安要素だな。
ミナト : 知恵が弱点だったのが救いかなー? でも、エリアボスだから、どうしても行動パターンは通常の個体よりも優秀にはなるのが不安だね……。
富岳 : ……確かにな。
「えっと、何がそんなに不安要素になるんです? 知恵が高かったり、エリアボスだったりするのが厄介なのは分かるんですけど……」
んー? これ、何か私が知らない要素とかありそうな気がする?
咲夜 : あれだ! 生命系統は、回復行動を行いやすいってのが厄介なんだよ!
神奈月 : そうそう、それなんだよなー。エリアボスだったり、知恵が高かったりすると、更にその要素が強まるからなー。
チャガ : 厄介なのは、ウツボって種族そのものが、屈強が育ちやすい傾向だって事だ。それこそ、サクラちゃんのライオンと同様にな。
富岳 : 種族として持つ強い捕食攻撃と、生命系統での回復行動、エリアボスでのそれらの強化、地形的に逃げられない格下の敵……そして、ウツボはその間を移動出来るってのが厄介な事になりかねない要素だ。
金金金 : あぁ、なるほど。何を危惧してるのか、分かったぞ。回復されまくって、中々仕留め切れない可能性があるんだな?
ミナト : 簡単に言えば、そうなるねー!
「それ、本当に厄介ですね!?」
ぐぬぬ!? 回復されまくって、仕留め切れない可能性があるのは厄介過ぎるよ!? むぅ……一気に仕留められないかなー? エリアボス相手だと、瞬殺は厳しい……?
「なんだか、ウツボが厄介そうですね?」
「まぁエリアボスだしね」
「エリアボスでも、個体に結構差がありません?」
「そりゃまぁ、エリアボスもランダム生成だしね。まぁ間違いなく、通常の個体よりも強いけど」
「まぁボスですもんねー!」
「でも、種族と進化系統が噛み合わないって時もあったりするけどね」
「え、そんなパターンもあるんです?」
「当然、あるよ。遠距離特化の近接種族とか……」
「……それ、私のライオンの事です?」
「まぁそういう構成もあり得るからね。サクラのライオンと限定はしないよ?」
「それでも、私が戦えてるんですし、相当厄介じゃないです!?」
「進化系統以外の構成がどうなってるか次第だね。さて、次回は『第756話 ウツボとのリベンジ戦』です。お楽しみに!」
「ふっふっふ! リベンジ、しっかりやっていきますよー!」




