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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第19章 完全体、強いです!

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第740話 潮溜まりへの攻撃


 ぐぬぬ! 思いっきり駆け抜けていきたいのに、そうも出来ない今の状況は嫌ー!?


「……ふぅ、気付かれずに通り抜けられましたね」


 Lv18の鋭敏なヘビが、とぐろを巻いて陣取ってたけど……なんとか迂回して回避成功! うー、何体か避けてきたけど、この状況って面倒だー!

 でも、なんとか頑張って進んできたし、あと少し! 頑張れ、私!


金金金 : なんだかんだで、慎重に進んで、回避し切れたな。

サツキ : もう少しで崖上に辿り着くし、サクラちゃん、ファイトー!

水無月 : ファイトー!

咲夜 : ふぅ……エリアボスの出現は、なさそうだな!

神奈月 : そうやって言ってると、本当に出てくるから!?

ミツルギ : 折角、今回はフラグにならなさそうなのに、わざわざフラグを立て直すな!

咲夜 : わ、悪い……! え、今の、俺が悪いの?


「色々と実績があるんですから、咲夜さんは発言に注意して下さいね!」


 溜めてる『破壊の咆哮』を使いたくなくて、交戦を避けて進んできたのが台無しになっちゃうもん! 今のLvじゃどうやったってエリアボスには勝てないし、遭遇したら死だよね!?


咲夜 : す、すまん……。

こんにゃく : サクラちゃんにすら、フラグ建築士に認定されているなー。

ヤツメウナギ : まぁこれまでが、これまでだからな。気持ちは分かる。

G : その割には、今回はエリアボスが出てこないが……?

ミナト : そこは確かに不思議だよねー? あ、もしかして……既に遭遇済みで、気付いてないだけだったり?


「……え? そんな事、あるんです?」


 ミナトさんが見てるのに、それでも見落としてるなんて事があるの!?


ミナト : サクラちゃん、物理的に見えてない場合は私でも見つけられないからね? そこの崖下の潮溜まりの中とか、洞窟の中の海水とか、全てが見えてた訳じゃないよ?

富岳 : あぁ、なるほど。もう2回死んでるが、その時に既にエリアボスから攻撃を受けていた可能性があるのか。


「そんな可能性、あったんです!? ……確かに、どっちも敵の正体は確認し切れてないですね?」


 特に、洞窟の方では何体に襲われたのかすら分かんないもん! 潮溜まりの中でも、何が決定打になって殺されたのかもよく分かってないし……。


金金金 : それって……あー、まぁ少しすれば分かる事か。

イガイガ : っ!? なるほど、これは期待!

G : 確かに、期待だな!


「何を期待してるんですかねー!? あっ!? これから攻撃しようとしてる潮溜まりに、エリアボスがいる事をですか!?」


 ぐぬぬ!? あの時はミナトさんでも死角で分からなかったって言ってたんだから、冗談抜きでその可能性はあるよ!? もう出現済みなら、咲夜さんが何を言ってもフラグにならない理由も分かるもん!


ミナト : 必ずしもそうとは断言出来ないけど……一応、警戒しておいた方がいいかな? 

富岳 : 確かにな。何の種族かにもよるが、潮溜まりの中にエリアボスが潜んでいる可能性自体は十分ある。

真実とは何か : その真実は、未だ不明なのだ!


「怖いですね、それ!? ……とか言ってる間に、崖上まで辿り着きましたけど……ここから、見えませんかねー?」


 もう少し南側に行こうかと思ってたのに、結局最初に来た時と同じ位置に辿り着いちゃった。まぁいいや! ともかく、上から潮溜まりの様子を確認していこー!

 うーん、潮溜まりのある位置に赤い印がいくつも出てるのは分かるけど……それ以上の情報は分かんない!


「あ、カニっぽいのが歩いてるのは見えますね。逆に言えば、それくらいしか見えませんけど……」


 ぐぬぬ! 潮溜まりは水中だから見通しきれないし、そもそも距離があり過ぎて、看破も上手く機能してないよ!?


ミナト : んー、潮溜まりの水面の動き的に泳いでる魚やエビは何体かいそうだね。でも、ウニとかイソギンチャクとかは大きく動かないから、流石にこの距離からじゃ確認は厳しいかなー?

神奈月 : ここから、それが分かるだけでもとんでもないわ!

咲夜 : マップの反応なしじゃ、この距離で潮溜まりの水面の動きで敵がいるとか分かんねぇ!?

富岳 : 流石はミナトさん……だが、肝心な部分はこの距離では分からんか。

ミナト : 看破で情報が拾えなきゃ、エリアボスの判定は難しいしねー。『破壊の咆哮』の射程距離内ではあるけど、流石に判別するには距離があり過ぎるよ?


「……そうなんですね。これ、攻撃はしない方がいいですかねー?」


 折角、『破壊の咆哮』が最大まで溜まってるんだけど……まさか、これから攻撃しようとしている場所の中にエリアボスがいる可能性とか考えてなかったし!


イガイガ : いやいや、それは勿体ないだろ! 死んでも、そこは攻撃するべきだ!

G : たとえ、カウンターで殺されたとしても、攻撃はするべきだな!


「私が殺される様子、期待してませんかねー!?」


 イガイガさんとGさんに言われると、そんな気しかしなんだけど!?


ミツルギ : その二人の狙いは無視するとしても……死亡覚悟で、攻撃するのを勧めるぞ? 

富岳 : 俺も同意だな。ここまで溜めたのを無駄にするのも勿体ないし、仮にエリアボスがいるのなら……その正体は確認しておくべきだ。

神奈月 : まぁここにいるのが分かれば、Lvが上がって戦える範囲になってから来やすくはなるしなー。

サツキ : 死亡上等! 攻撃あるのみだー!

水無月 : 攻撃だー!


「……それもそうですね! もう今日は2回も死んでるんですし、気にしても仕方ないです!」


 早い段階でエリアボスと遭遇するのは今回が初めてって訳でもないんだし、こんなところで怖気付いてる場合じゃないのですよ! 折角溜めた『破壊の咆哮』を無駄にする方が、ダメだよね!

 それに、反応自体は結構拾えてるもん! エリアボスは無理でも、それ以外を一網打尽に出来れば、経験値や進化ポイントとしては十分なはず!


「……あ、そういえば、ここの潮溜まりの敵のLvってどのくらいでしたっけ?」


 今更だけど、前に戦った時はちゃんと確認してなかった覚えがある!? あ、近くの岩場に止まったカモメがいるから、それが目安になるかも?

 えーと、Lv18……って、今の私に丁度いいくらいのLvだったー!?


ミツルギ : 戦ってたのに、見てなかったのか……。

神奈月 : まぁ落下した後、潮溜まりから出てくる敵の確認もせずに攻撃してたからなー。

イガイガ : 確認不足は、サクラちゃんらしい部分だな!

真実とは何か : それが真実なのである!

ミナト : この辺のは、そこのカモメと同じくらいで、Lv17〜19の範囲だったね。


「……あはは、確認不足は注意しないとですね。でも、エリアボスが出てきたとしても、経験値や進化ポイントが美味しいのは分かりまし……って、カモメが羽を飛ばしてきたんですけど!?」


 待って、待って、待って!? このタイミングで、そっちが襲いかかって……あ、『至妙なカモメ』だし、完全に交戦距離に入ってたー!?


サツキ : サクラちゃん、カモメは無視で攻撃だー!

水無月 : 攻撃だー!

富岳 : その方がいいだろうな。回避するにしても、反撃するにしても、『破壊の咆哮』の溜め状態のまま、崖のすぐ側で動き回るのはやめた方がいい。

ミツルギ : そのカモメの相手は、『破壊の咆哮』を使い終わってからでいいぞ!


「確かにそうですよね! それじゃ、破壊の咆哮をぶっ放します!」


 カモメが飛ばしてくる羽根が刺さってるけど、それは無視! 狙うべきは、敵の反応が沢山ある潮溜まり!


「破壊の咆哮、いっけー!」


 ふふーん! 最大まで溜まったこの攻撃で、どれだけ仕留められるかな?


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<サクラ【至妙なライオン【雷】】が完全体:Lv18に上がりました>

<基礎ステータスが上昇します>

<進化ポイントを5獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<サクラ【至妙なライオン【雷】】が完全体:Lv19に上がりました>

<基礎ステータスが上昇します>

<進化ポイントを5獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


 おー! 結構な数を一気に仕留められたね! うふふ、かなりの威力――


「あ、視界が赤く……これ、カウンターですか!」


 カウンターがくる可能性は考えてただし、即座に横に飛び退いて……え?


<サクラ【至妙なライオン【雷】】が死亡しました>

<死亡した為、リスポーンとなります。リスポーンの手段を選んでください>


 ぎゃー! え、待って!? 今、回避したはずなのに、一体何が起きたの!? 何がどうして、死んじゃったのー!?



「なんで死んでるんですかねー!?」

「さぁ?」

「なんで作者さんが、疑問系なんですか!?」

「いやいや、ここで答える訳にもいかないでしょ。それ、盛大にネタバレだからね」

「うぐっ!? それは……確かにそうですよね」

「そうそう、だから今みたいな答え方をするしかないんだよ」

「でも、今回は理不尽じゃないですかねー!?」

「今更過ぎるよね、それ。急な死亡、今に始まった事じゃないしさ」

「……確かに、言われてみればそんな気もします?」

「まともに敵を視認していないんだから、こういう事もあるよ。さて、次回は『第741話 死因の内容』です。お楽しみに!」

「あ、なんで死んだかが分かるんですね!」

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