第713話 今回の配信はここまで!
なんか、予定外に『チドメグサ』が『増幅草』に変わったー!? これはこれで、普通にありかな?
「『増幅草』が手に入ったのはいいんですけど……私が今欲しいのは、再誕の道標なんですよねー」
ドクダミの採集に移って、未だに再誕の道標に変わってくれないけど……! 恐るべし、物欲センサー!
金金金 : 嬉しそうな、それでいて微妙そうな、何とも言えない複雑な表情の狐っ娘アバター。まぁ目的の物は手に入ってない訳だしな。
咲夜 : 今日は色々と、偏りっぷりが凄まじい!
ミツルギ : そうなんだよな……って、おい!?
神奈月 : そんな事ってある!?
「あっ!? 今度はドクダミが『増幅草』に変わりました!?」
わー! まさかの、この短時間に2個目の変化!?
「今日、本当に確率がおかしくないですかねー? あ、もう採集出来るものはなさそうです?」
周囲を見回してみれば……多分、この辺のは採り尽くしたはず!
ミナト : うん、この近くは採り終えてるね。それにしても、ここまで『再誕の道標』が出ないのも珍しい?
チャガ : 完全体ともなれば使用量が増えてくるから、結構出てくるんがな? まぁ確かに、1ヶ所で全然出ないって事もあるが……『増幅草』が2個ってのも珍しい。
真実とは何か : だが、目の前の光景こそ真実なのだ!
富岳 : 不思議がっても、実際にそういう状態になってる訳だしな。まぁ『再誕の道標』が尽きている訳でもないし、『増幅草』が2個手に入ったのをラッキーだと思うべきか。
「あはは、まぁそれもそうですねー! 狙って、出てくる物でもないですし!」
増幅草は増幅草で、中々手に入らないもんね! 再誕の道標は、宝石系アイテムが変化したのが結構あるし……うん、まぁなんとかいけるはず!
サツキ : サクラちゃん、火への適応進化はすぐに増幅しちゃう?
「んー、そうしたいところですけど……そろそろ時間的に危ないですから、今日はこの辺で〆ですかねー? あ、実況外の配信、何しましょう!?」
わー!? 今日出来そうな事って何!? エリアボスのキツネさんは、予定外に倒せちゃったし……。
ヤツメウナギ : あー、まぁLv15まで上げるとか?
こんにゃく : 予想外の流れでエリアボスの撃破にもなったし、その結果でかなりLvは上がってるし……その辺が無難か。
神奈月 : その時に、火への適応進化を試すというのもありかもな。
「あっ、それいいですね! キツネさんがLv15でしたし、それがここの平原の上限Lvって事ですもんね!」
今日の実況外のプレイの内容は、その辺がよさそうかもね。このエリアの最大Lvを目指しつつ、東端まで移動を頑張ってやってみよー!
「今日の実況外のプレイは、東端のエリア切り替えを目指しつつ、Lv上げに決定です! 火への適応進化は、その時に様子を見て考えます!」
これで、今日の実況外のプレイの内容は確定だー! うふふ、キツネさんとの遭遇が予想外の状態にしてくれたよね。あの時の経験値が大量だったから、その目標は無理じゃない範囲になってるもん!
「それにしても……完全体は1エリア、Lv15刻みになるって認識でいいんです?」
キツネさんのLvが15だったんだから、多分そういう事だよね?
ミツルギ : その認識で問題ないぞー。15、30、45、60、75、90……って形だな。
咲夜 : 最後の90〜100の部分だけLv幅は10だけど、Lv100に到達した後に……って、危なー!? これ、ネタバレ案件じゃん!?
イガイガ : またかよ!?
G : 本当、危ないな!? 最後に何が起こるかは、伏せておけっての!
咲夜 : だ、大丈夫! ギリギリ、内容は言ってないから!
「……Lv100になった後、何かありそうですねー?」
まぁ超越体への進化なんだろうけど……それだけじゃない予感? 最後だけ法則が違うのって、なんか不思議だけど……あっ!
「もしかして、最後に絶対に倒さないといけないボスとかいます!?」
これまでのエリアボスは倒すのは任意だったけど、最後の最後は倒すべきラスボスが存在してる可能性ってあるよね!
金金金 : なるほど、一区切りをする為のラスボスが存在する可能性はあるな。
水無月 : それを倒すからこそ、『超越体』になれるとかかな?
咲夜 : その辺、ノーコメントで! 完全にネタバレ案件だから!
神奈月 : 匂わせ発言をした人が、それを言っても説得力ないな。
真実とは何か : 今はまだ伏せておくべき真実なのだ……。
「あはは、まぁ確実にネタバレ案件ですし、これ以上聞くのはやめておきますねー!」
反応的にほぼ確実に、ラスボスみたいな存在がいるっぽいけど……細かいとこまでは聞かないでおこうっと! 楽しみ、減っちゃうし!
「さてと、それじゃ今日はそろそろ〆ていきますねー! まずは今のステータスから!」
話してる間に配信時間の終わりが近付いてきてるしね。のんびりしてたら、20時が来ちゃうから要注意!
【ステータス】
名前:サクラ
種族:至妙なライオン【雷】
進化階位:完全体
Lv:13
生命 : 3530
屈強 : 434
堅牢 : 427
俊敏 : 397
器用 : 627
知恵 : 352
ふふーん! 今日、Lv13まで上がるとは思ってなかったよ! でも、Lv15刻みになってるなら、1日1エリアをクリアするには届かないんだね?
「あ、何気に俊敏が400目前ですね!」
うふふ! Lvが上がった分だけ、スキルツリーを解放しなくてもステータスが上がってる!
ミツルギ : それ、どの敵も同じだから……今日の配信の途中で言った400以上が基準ってのは、もうズレてきてるからな?
神奈月 : Lvが上がれば敵に割り振られる進化ポイントも増える訳で……こっちもその分だけ強化しないと、どんどん離されかねないっていう。
こんにゃく : まぁこの辺は今に始まった事でもないけどな。
ヤツメウナギ : 自分の足らずを補っていくのも大事だぞ! まぁ大量に進化ポイントが手に入ってるし、それを使っていくのがいいかもな。
「あ、そういえば、結構進化ポイントは溜まってるはずですもんね。何を解放するかは、まぁ明日の配信の時に決めましょう!」
私が強くなった分だけ、敵も強くなるのは当然ではあるよねー! もしかして、幻獣種が強くなってくるのはこれからなのかも? 進化したてでは尖ってるって話だったけど、Lvが上がってくれば、弱点を埋めてくる可能性はあるもんね!
んー、まぁそれは今はいいや! それは出てきた時に考えよー!
「えーと、次はスキルの一覧ですね!」
という事で、サクサクと表示していこー! これで、今の進化ポイント数も分かるしね!
【所持スキルの一覧】
所持進化ポイント:130
《攻撃スキル》
屈強:『爪撃Lv4』『噛みつきLv3』『強牙Lv2』『強爪撃Lv1』『強獲牙Lv 1』
堅牢:『体当たりLv3』『突撃Lv1』『連突撃Lv1』
俊敏:『連爪Lv4』『双爪撃Lv2』『連爪撃Lv1』『爪刃乱舞Lv1』
器用:『獅子咆哮Lv2』『獅哮衝波Lv1』『破壊の咆哮Lv1』
系統外:『投擲Lv3』『振り回しLv4』『雷纏いLv3』『放電Lv5』
系統外(使用不可):『放水Lv1』『発火Lv1』『放火Lv1』
《補助スキル(アクティブスキル)》
生命:『自己修復Lv1』『捕食再生Lv1』
堅牢:『身構えLv1』『堅守の構えLv1』
俊敏:『疾走Lv3』『見切りLv2』『逃走Lv1』
器用:『威嚇Lv2』『咆哮Lv2』『縄張りLv1』『縄張りの守りLv1』『覇気の咆哮Lv1』
知恵:『識別Lv1』『看破Lv3』『索敵Lv2』『弱点分析Lv2』
系統外(使用不可):『水化Lv1』
《補助スキル(パッシブスキル)》
生命:『死亡還元』『再生強化Ⅰ』『再生増幅Ⅰ』『捕食還元』『捕食回復Ⅰ』『胃袋拡大Ⅰ』『胃袋拡大Ⅱ』『胃袋拡大Ⅲ』
屈強:『鋭利化』『硬質化』
堅牢:『踏ん張り』『守護増強』『吹き飛ばし』
俊敏:『連撃強化』『移動速度強化』
器用:『戦意の纏い』『衝撃波生成』『畏怖の気迫』『戦意の把握』『衝撃凝縮』
知恵:『夜目』『解析略化』『異常耐性Ⅰ』『出血効果』
系統外:『遊泳』『跳躍強化』『麻痺耐性』
系統外(使用不可):『潜水』『火傷耐性』
相変わらず、大量のスキル! なんだか、スキルLvの変化は少ない気がするけど……まぁいっか!
「今日は、新スキルの『破壊の咆哮』が活躍しましたね! 『逃走』も思った以上に便利でしたし! 『硬質化』は出番がなかったですけど……」
堅牢系統の個体に特化した効果なんだから、出番がないって時があっても仕方ないとは思うけど! 折角の新スキルだったんだから、試しておきたかったなー。
ミツルギ : あの手の特効スキルは、相手が限られるからな。そこは仕方ない部分だぞ?
いなり寿司 : 出番があるとしたら、『破壊の咆哮』を耐え抜いた堅牢系統の敵を仕留める時かもな。
神奈月 : まぁスキルの性質と、サクラちゃんの構成を考えたら、そんなとこか。
「そういう生き残り方、今まで何度もありましたもんね! 確かにそういう場面では大活躍しそうです!」
今日は単にそういうパターンに遭遇しなかっただけで、出番自体は今後もありそうだよねー! うん、その時に効果を期待しよー!
さてと、モンエボの操作はこれで終わりにして、和室の縁側に切り替え!
「それでは、今日はこのくらいで終了です! 今日の実況外のプレイは、言ってた通り、Lv15まで育てるのと、東端まで進んでいきますねー! 明日はその続きから開始です!」
時間もあと少しになったから、今日の〆の挨拶だー! 縁側に座ったままだけど、まぁそこまで畏まらなくてもいいよね?
金金金 : お疲れさん! 【500】
ミツルギ : お疲れ! 今日は珍しいものを色々見せてもらったな。【500】
ミナト : 確かに、幻獣種が出てき過ぎだったよね。色々とお疲れ様! 【500】
G : いやー、良いもんを見たな!
富岳 : 中々、遭遇しない光景も多かったからな。
「あはは、まぁ楽しんでもらえたなら何よりですね! それではまた明日! 今日はご視聴、ありがとうございました!」
今日の段階で幻獣種の出現は相当レアだったみたいだから、プレイ済みの人でも色々新鮮だったっぽいね! ちょっと大変だったけど、そういうのは配信としてはありだよね!
まぁ何はともあれ、今日の配信はここまでで終了! 配信終了のボタンをポチッとね!
<配信のアーカイブを保存しますか?>
残さない理由はなーい! もちろんイエス!
<サムネイルを手動で設定しますか?>
今日は……火の球を放ってくる、九尾のキツネさんにしておこー! いやー、強敵だったよね! 倒すのが心苦しいのは、変わんないけど……。
<配信のアーカイブを保存しました>
<保存したアーカイブへのURLを連携機能で通知しますか?>
当然、イエスですとも! 宣伝、大事!
<通知を送信しました>
これで処理は終了! あー、疲れたー! とりあえず、晩御飯を食べてこよー! その後で、ちょっと姉さんと色々話さないとねー。
「モンエボ、ラスボスがいるんですね!」
「……詳細は言わないからね?」
「まぁどう考えても、ネタバレ案件ですしねー! そこは仕方ないです!」
「厳密に言えば、他の種族が山ほどいるし、ラスボスとも言い難いんだけどね」
「え、そうなんです?」
「詳しくは、そこまで辿り着いた時にだなー」
「ふっふっふ! そう遠くないうちに、辿り着きそうな感じではありますよねー!」
「サクラの時間ではそうだろうけど、こっちでは……年単位かな? あ、ちなみに、そこまで行ったら終わりの予定だよ」
「終わりって、何がです?」
「サクラのこの話」
「……え?」
「1種族目のクリアと、その後のエピローグで完結予定だね」
「ちょ、待って下さい!? それ、私の出番が終わるんです!?」
「まぁまだ、そこまで行くのには時間がかかりそうだけどねー。ざっくり予測だけど、まぁ第25章くらいで終わりになるくらいかな? という事で、次回は『第714話 サクラの呟き その18』です。お楽しみに!」
「サラッと完結までのカウントダウンを始めないでくれませんかねー!?」




