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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第18章 完全体、育成開始です!

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第711話 燃え盛る中を


 キツネさんから逃げる為に、森の中に突入だー! 森の中から出てきている敵は、無視なのです!


「多少の攻撃なら、強引に突破出来ますね! その調子で、どんどん麻痺してください!」


 攻撃はされるけど、避けるのは遠距離攻撃だけに絞る! 堅牢は前よりも上がってるし、それを縄張りで強化した状態だし、大技じゃない限りは大丈夫!


サツキ : サクラちゃん、森に向かって強行突破!

水無月 : 強行突破!

ミツルギ : なるほど、森に放火させて、中にいる敵は九尾の狐に標的を移させる作戦か。

金金金 : 敵の敵は、味方……か?

ミナト : そういう感じになるねー。火事が起こった時は行動パターンの優先順位が変わるから、これは良い策だよ。

富岳 : 火事の原因の排除が最優先になるからな。『狐の業火』を使われた時は森ごと、他の敵の大半が焼き払われたが……今の『狐火』だけなら、そこまでの瞬間的な威力はない。


「それを狙ってみてたんですけど、実際に上手くいくパターンだったんですね! あ、森に火が回り始めました!」


 ふっふっふ! 一か八かの賭けだったけど、上手くいったみたい!


「おー! 縄張りの効果を無視して、森の外へと駆け出していってますね! わっ!? それでも、普通に襲ってくる敵もいますよ!?」


 ぐぬぬ!? この火事の元凶に向かっていってないのは……あ、枝の上にいる『至妙なリス』だね?


「弱点が知恵の個体は、襲いに行かないんですか!? わっ! わわっ!?」


 うがー! チラホラと他にも襲ってくるイノシシとかネズミがいるよ!? その辺はちょっと触れて麻痺させれば済むけど……共通点、やっぱり知恵が弱点みたい!


こんにゃく : そこはほら……知恵が足りてないからな?

咲夜 : 知恵不足の敵は、行動パターンが単純になるからなー!

G : 目の前しか見えていない、考え無しになっているとも言う。

神奈月 : ……ん? 目の前しか見えていない……?

富岳 : 神奈月さん、その先に触れるのはやめておけ。嫌な予感しかしないからな。

神奈月 : ……それもそうだな。

ミナト : サクラちゃん、最初から森の外にいた敵は関係なく襲ってくる可能性はあるから、要注意ね! 特にまだ火が回ってない方向は!

チャガ : 『破壊の咆哮』を使うのを出し惜しんで、先に森の外から吹っ飛ばされるって状況だけは避けろよ。


「あ、はい! それは確かに危ない気がするので、気を付けますね!」


 神奈月さんが何に反応したのかが少し気になるけど……今はそれどころじゃないね! 下手に森の中に留まって、火にやられたら意味がないから、まだ燃えていない範囲まで前進あるのみ!


「なんか、背後から凄い音が次々と聞こえてきてるんですけど!?」


 何かが盛大に倒れるような音が、次々と聞こえてるー!? まだ燃え尽きて倒れるには早くない!?

 でも、ここで下手に転んだら台無しだから、転ばない事を最優先にして駆け抜けるのさー! 多少のダメージは、無視なのです!


ヤツメウナギ : あー、クマやイノシシ辺りが破壊消火を始めたんだと思うぞ。

こんにゃく : 元凶の排除の次の優先順位は、消火だからなー。

いなり寿司 : 全部が全部、元凶を仕留めに動く訳じゃないぞ?


「あ、そういう事なんです!? なら、よしとしましょう!」


 ふふーん! 縄張りよりも優先順位が高い行動ってあるんだね! まぁそりゃ、自分が住んでる森を燃やされたら、先にそっちの対処をするよねー!


「わっ!? あ、もう森を抜けちゃいました!?」


 ぐぬぬ!? 森の中で逃げ回るつもりでいたのに、草原も出ちゃった! しかも、先にはちょっと大きめな湖もある!? そのまま走ったら湖に突っ込んじゃうから、ストーップ!


「……マズいですね。これ、一直線に逃げられませんよ!?」


 うー!? 湖の周りを進んでいくしかないんだろうけど……湖の中から、敵がどんどん近付いてきてるよねー!? 燃えてる森以外の方向からは、陸はどこも敵が迫ってきてるし!?


サツキ : サクラちゃん、退路を絶たれる!

水無月 : わっ!? どの方向も敵だらけだー!?

イガイガ : まぁ平原エリアだし、こういう場所もあるからな!

神奈月 : ここに出るのはタイミングが悪いとしか言いようがないが……さて、森の外の敵をどうするか。

ミツルギ : こっち側にいる敵は消火には参加しないから、気を付けろよ?


「そりゃそうですよねー!? わー!? ワニが突っ込んできました!? えいや!」


 ふー、噛みつこうとしてきたワニを躱して、麻痺させて……って、次々と敵がきてるー!?


「わっ! わわっ!? 魚達、水を飛ばしてくるんじゃなーい!」


 うー! これ、どうすればいいの!? 『破壊の咆哮』を溜めてる最中だから他のスキルは使えないし……! 背後の森がどうなってるのかも気になるけど、こうも湖から色々と攻撃されるんじゃ、下手に後ろを振り向けないよ!?


金金金 : 焦り始める狐っ娘アバター。まぁ今までの乱戦とは、かなり違った状況だしな。気持ちは分かる。

ミツルギ : 正直、森だけの方が色々と楽ではあったんだが……まぁどこに進むかは、俺らからは誘導出来んしな。

ミナト : そうなんだよねー。あ、水中から溜め攻撃が飛んでくる可能性は十分あるからねー! そこが要注意なのは変わらないよ!


「あっ!? そりゃ、湖の中からでも届く攻撃はありますよね!?」


 それこそ、色んな魚が飛ばしてきてる水の凶悪版だってありそうな気がするし……って、考えてる場合じゃなーい!?


「わっ! わっ!? わわっ!?」


 湖の中からワニとかカバとか、陸にいたヘビとかイノシシとか、思いっきり突っ込んできまくってるもん!? 直撃は受けずになんとか麻痺させてるけど、そろそろ厳しい――


「あっ!? 『雷纏い』が切れました!?」


 うー! かなり凶悪な効果だけど、切れるのはあっという間だね!? でも、今回は大丈夫! 元々、溜めるのはここまでのつもりだったもん!


「どの程度の威力になるか分かりませんけど、ぶっ放しますよ! 『破壊の咆哮』、いっけー!」


 狙うは、燃え盛っている走り抜けてきた森の方! 多分、この燃えっぷりからしてキツネさんが大暴れしてそうだよね。まぁキツネさんに届くかどうかは分かんないけど、死ぬ前に、経験値と進化ポイントは貰っていくのさー!


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<サクラ【至妙なライオン【雷】】が完全体:Lv11に上がりました>

<基礎ステータスが上昇します>

<進化ポイントを5獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>

<エリアボスを討伐しました>


<サクラ【至妙なライオン【雷】】が完全体:Lv12に上がりました>

<基礎ステータスが上昇します>

<進化ポイントを5獲得しました>


<サクラ【至妙なライオン【雷】】が完全体:Lv13に上がりました>

<基礎ステータスが上昇します>

<進化ポイントを5獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<完全体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


 おー! なんか、思った以上に倒せたような気がする! かなりの経験値だし、Lvも一気に上がって……あ、周囲の敵が一斉に襲ってきたね!? これ、あっという間に終わ――


<サクラ【至妙なライオン【雷】】が死亡しました>

<死亡した為、リスポーンとなります。リスポーンの手段を選んでください>


 うん、一方的に攻撃を受けまくって、吹っ飛ばされたり、切られたり、投げつけられたり……本当、容赦ないよね!? 


「あはは、盛大に死にました! まぁ今のは、仕方ないですね!」


 森以外の方向には完全に無防備になっちゃってたんだし、今のどうしようもないよ! でも、湖で立ち止まっちゃった事以外は想定通り! それじゃ、再誕の道標で――


ミツルギ : あー、サクラちゃん? 気付いてないのか?


「え、何がです? 思ったよりも大量に倒せて、経験値も進化ポイントも手に入って……死ぬのは想定内ですし、問題ないですよ?」


 うふふ! キツネさんの攻撃判定になってると思ってたけど、私の『破壊の咆哮』の威力は凄まじいものがあったね! 火事になってた森が吹き飛んでたし、『縄張り』でのステータス強化が大きかったのかも!


イガイガ : あー、これは完全に気付いてないな。

G : まぁ一気に表示されたし、サクラちゃんだしなー。

神奈月 : あれだけ一気に表示が出たら、見落とすのは……まぁ分からなくもないけどさ。


「……えっと、私、何か見落としてましたかねー?」


 んー? 皆さんの反応が少し変な感じだけど……えっと、表示されたやつって、見返せたっけ? あ、でも再誕の道標を使うのならすぐにしないといけないから……よし、復活完了!


 えーと、戦闘後に色々出てくる表示は……あ、見返せるね! 一体何を見落として……あー!?


「エリアボスの討伐、出来てます!?」


 待って、待って、待って!? さっきの攻撃で、あのキツネさんを倒してたの!? え、でも、Lv差が大きくて倒せるとは思ってなかったのに!?


金金金 : 驚き顔の狐っ娘アバター。あの九尾の狐、倒せるつもりではなかったのか。

ミナト : サクラちゃん、『縄張り』での強化の効果もあるんだけどさ? あの九尾の狐、どういう状況になってたと思う?


「……え? あっ!? もしかして、私が最後、袋叩きに遭ったような状態ですか!?」


 割とすぐに抜けちゃった森だけど、決して少なくない敵がいたんだし……Lv差を数で埋めちゃって、かなり弱らせてた? その上で、私がトドメを刺したのかも?


富岳 : あの状況なら、ほぼ間違いなく森にいた敵に襲われまくっていた状態だろうな。

ミナト : そこに、その敵も含めて丸ごと『破壊の咆哮』で仕留めたって流れだね。死にはしたけど、かなり大成功の成果だよ?

サツキ : サクラちゃんの作戦勝ちだね!

真実とは何か : それが真実なのである!


「……あはは、勝ててたんですね。正直、びっくりです」


 でも、キツネさんだと考えると……ちょっと微妙な心境かも。ううん! あれだけの強敵を倒せたんだから、落ち込むのは無し!

 キツネさんは倒す気はなかったけど、エリアボスは倒しておきたかったんだし、結果オーライだよね! うー、でも逃げまくった後の妙な形での乱戦だったから、疲れたー!


「倒せちゃいましたね?」

「サクラだけだと、その事実に気付いてなかったみたいだけどね」

「それは仕方なくないですか!? 私、必死で逃げてましたもん!」

「いやいや、視聴者さんの存在が大きいって意味だよ」

「……まぁそれは、確かにある気はします?」

「サクラだけだと、ツッコミどころがそのままになっちゃうしね……」

「それ、どういう意味ですかねー?」

「そのままの意味だけど? 何か反論の余地があったっけ?」

「……そこまで変な事がしてないと思うんですけど!」

「それ、完全にサクラの認識違いだから。さて、次回は『第712話 激戦の後で』です。お楽しみに!」

「ちょっと待ってください! 私は変な事は本当にやって――」

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