第６７６話 最後の進化階位
さーて、宣伝はとりあえず1回目は終了！ サイコロタイムで2回目をやるけど、今はモンエボに切り替えだー！ 完全体に進化したライオンをやっていこー！
「あ、そういえば少し質問です！ なんで乱獲防止で出てきた敵、完全体なんですかねー？」
モンエボに切り替えて、ライオンで荒野に出たけど……これ、昨日の実況外のプレイの時に気になったんだよね。あの巨大サソリってLv100で上限の表示もあったから、完全体での最大Lvなんだろうけど……。
ミツルギ ： あー、あれか。……これ、質問でも答えていい内容か？
富岳 ： 悩ましいところだが……まぁ質問ならいいんじゃないか？
ミナト ： それもそうだけど……サクラちゃん、盛大なネタバレを含むけど、それでもいい？
真実とは何か ： その真実、果たして今聞いていいものか！？
「え、ネタバレになるんです！？」
私の些細な疑問、ネタバレになっちゃうんだ！？ うーん、具体的な内容は分からないけど、ネタバレかー。でも、今までは格上の進化階位だったのに、昨日はそうじゃなかったのは気になるし……うん、決めた！
「ネタバレでもいいので、そこは教えてもらっていいですか？ 進化目前の個体が出てきた理由が知りたいです！」
進化すれば一気に強くなるのに、わざわざLv差がとんでもないとはいえ、同格の完全体が出てきた理由は気になるもんね！ 多分、その理由がネタバレ案件なんだろうけど！
ミツルギ ： よし、そういう事なら説明していこう。まぁ簡単に言えば、あれ以上の格上の敵が存在しないからだな。
ミナト ： 正確には存在はするんだけど、出現条件があるからね。進化自体、次が最後だから。
咲夜 ： 次の進化階位が、最終進化形態になるんだよ。敵でその進化階位が出てくるのは、プレイヤーがそこに到達してからだ！
金金金 ： ほう？ 最終の進化階位自体は、オンライン版で他のプレイヤーから名前自体は聞いた事があるが……何か条件があるのか。
富岳 ： まぁその出現条件までは、まだ言わないがな。そこまでのネタバレは流石に言い過ぎだ。
Ｇ ： 確かに、あれはなー！
イガイガ ： まぁ次の進化階位の敵が出てこないのは、それなりに理由はあるって事だ！
「次の進化が最後……あ、それは前にも聞いた気がします！ でも、敵として出現するのは私がその段階に進化したらなんですか？」
うーん？ 私より先にそこに到達する敵が存在しないっていう事なのかな？ でも、その理由は更なるネタバレになるんだね。
金金金 ： 不思議そうな狐っ娘アバター。まぁ俺もその辺の流れは知らないから、その気持ちは分かる。
水無月 ： 私も！ その辺、さっぱり！？
紅葉 ： ん？ 水無月、このゲームをやってるって言ってなかった？
水無月 ： やってるのは、オンライン版の方！ サクラちゃんがやってるのは、オフライン版だから！
紅葉 ： あぁ、なるほど。別のがあるんだね。
水無月 ： うん、そうなの！
「あはは、全然別物っぽいですけど、2つあるから全く知らない人からするとややこしいですかもねー」
オンライン版の方が色々とパワーアップしているみたいだし、変更されてる要素も多くあるみたいだもんねー。そもそも、オフライン版ではまだ完全体までも到達出来ないって言ってたし！
うーん、最終進化した敵の出現条件は気になるけど、そこまで聞くのは流石になしかな？ あ、でもこれくらいは聞いておきたい！
「Lv100の完全体が今の時点で最強って事なんでしょうけど、その先の最後の進化階位って、どういう名前になるんですかねー？」
ずばり、私が気になるのは完全体の次の名前！ この感じだと、実際に進化の条件を満たすまでは知る手段はなさそうだけど、次が最後とまで聞いたなら、名前くらいは聞いても大丈夫だよね？
サツキ ： 最終進化の進化階位名は『超越体』だよ！
咲夜 ： 『完全』を超え『超越』した、強力の個体だ！ その姿は……って、これは言ったら駄目なやつ！？
イガイガ ： おーい、今日もいきなりか？
Ｇ ： 超越体の姿は、最大級のネタバレだろ！
真実とは何か ： それはまだ言ってはならない真実である！
「……えっと、何か明確に姿が変わるんです？ あ、そういえば前に最終進化の個体名って話題もありましたっけ！」
確か……ライオネルとかレオナとか、なんか人名みたいになってたやつ！
「……あれ？ そういえば、最初の最初に、私のアバターの姿を見て、何か妙に反応してませんでした？」
あれって……確か、ミツルギさんとイガイガさんだったよね？ 最初に私がミスって配信しちゃったやつ！ あれ、具体的にどういう話をしてたっけ？
神奈月 ： あー、あれか。今はもう消えた、幻の初回ミス配信。
咲夜 ： ……よく考えたら、あれでミツルギさんとイガイガさん、盛大にネタバレをやってねぇ？
ミツルギ ： ちょ！？ それを持ち出すな！？
イガイガ ： ネタバレになってる事を、わざわざ教えんな！？
咲夜 ： はっ！？ しまった！？
「え、既にネタバレになってるんです！？」
待って、待って、待って！？ 最初の最初、ミツルギさんとイガイガさんだけに見つかったあのミス配信で、既にネタバレになってたの！？
あの時、何を言われたっけ？ えー！？ なんだっけ！？ 確か、初見プレイだとは思われず、逆に超絶プレイだと思うような事を言ってたような……。
神楽 ： それ、どういう話なの？ 幻の初回ミス配信？
神奈月 ： サクラちゃんが、最初の最初に間違って配信しちまった内容だぞ。まぁ今はアーカイブから消されてるし、見れないけどな。
咲夜 ： それをミツルギさんがSNSで拡散したのが、今のこの配信のスタートだ！
真実とは何か ： それが真実なのである！
こんにゃく ： 初回配信からミスってるって……まぁサクラちゃんらしいか。
ヤツメウナギ ： まさか、そんな事があったとは……。
サツキ ： ぐぬぬ！ その配信、見そびれているのが一生の不覚！
「わー！？ 最初のミスを掘り返さないでもらっていいですかねー！？ この話題、終わりです！ 終わり！」
内容を思い出そうとすればするほど、私のミスを大々的に掘り起こす事になってるよ！？ あの時に大きなネタバレがあったとしても、パッと正確な内容を思い出せないんだし、気にしなくていいや！ というか、これ以上被害が広がる前に話題変更で！
「さーて、それじゃ完全体で解放出来るようになったスキルツリーを見ていきましょうか！ 東のエリアに進むのは、それからです！」
ふふーん！ 話題変更……というよりは、本来の目的に戻すのですよ！ 昨日の実況外のプレイで進化ポイントを結構稼いだし、すぐに東のエリアへ進められるようにもなってるしね！
サツキ ： 完全体のスキルツリーの確認だー！
水無月 ： 確認だー！
ミナト ： まぁ進出の前に、そっちをやっておかないとね。進化ポイントは結構あるだろうし、新スキルも解放出来るんじゃない？
ミツルギ ： 昨日の実況外のプレイで乱獲してたもんな。
イガイガ ： 今、進化ポイントはいくらあるんだ？
「えーと、今の時点で……進化ポイントは222ほどありますね！？ 思った以上にありました！？」
わー！？ 結構稼いだと思ってたけど、思った以上に稼げてた！ うふふ、これなら器用系統の新スキル、解放出来るかも！
あ、でも解放にどれだけ進化ポイントが必要かを確認するとこからかな？ とりあえず、生命のスキルツリーを開いて、どれだけ必要かを確認してみよー！
「えーと、第１３〜１５段階まで新たに解放出来るようになってますね。第１３段階で進化ポイント60、第１４段階で進化ポイント75、第１５段階で進化ポイント90ほど必要ですか。うーん、やっぱりコストが上がってますねー」
進化階位が上がったタイミングで３段階ずつ解放出来るようになるのは、これまでと同じ傾向みたい！
イガイガ ： 何気に、あと少し足せば、第１５段階まで解放出来る……。
ミナト ： 必要な進化ポイントは225だし、確かにあと少しで届くね？
咲夜 ： 進化早々に、第１５段階まで解放がいけるか！？
Ｇ ： まさかの事態だなー。
「あ、確かにそうなりますね！？ まぁとりあえず、どんなスキルが解放出来るのか、先に見ていきましょう！」
いぇーい！ 少し足りないとはいえ、足らずはほんの少しだもんね！ 思ったより早く、超越体への進化条件の1つは満たせ……あれ？ 法則、これまでと同じなのかな？ うん、まぁいいや！ まずはどういう新スキルがあるかの確認からだー！
「次が最後の進化なんですねー！」
「ん？ それはサクラ次第だけど？」
「え、超越体への進化が最後じゃないんです！？」
「進化階位はそこが終着点だけど、進化は最後とは限らないよ？」
「……えーと、どういう意味ですかねー？」
「進化という括りでなら、適応進化や装飾進化があるからね」
「あっ！？ そっちの話なんです！？ まぁ確かにそれを含めたら、最後の進化にはならなさそうですけど……」
「進化と進化階位は別かだから、その辺の表現には注意ね？」
「……なんか屁理屈な気もしますけど！」
「実際、最後の進化が超越体にはならない可能性が高いんだから、間違ってはいないよ。さて、次回は『第６７７話 完全体のスキルツリー 前編』です。お楽しみに！」
「どんな新スキルがありますかねー？」
