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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第17章 色々と頑張ります!

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第647話 火を使った乱戦


 アロエは5個ほど採集出来た! ドラゴンフルーツは回復量が多めだから置いておいて、他のアイテムで胃袋を満タンにして……。


「よーし、準備完了です! それじゃ、Lv上げをやっていきましょう! 『放火』『放火』『放火』!」


 ふっふっふ! 周囲の植物達に、火を放っていくのです! すぐに燃え尽きはしないだろうし、この状態で乱戦に持っていこー!


サツキ : サクラちゃん、自然破壊を開始!

水無月 : 開始!

金金金 : 燃えゆく荒野の植物達……。この光景は地獄か?

咲夜 : 仕留める為にやってるんだし、地獄は地獄?

ミツルギ : でもまぁ火攻めって、そういうものだしなー。

富岳 : 『焼き討ち』なんて言葉もあるからな。


「これも作戦の内なので、問題ないです! さーて、近寄ってきてもらいましょうか! 『縄張り』!」


 これで敵を集めて、死ぬまでに倒せるだけ倒していくのが狙いだもんね! もう今日は死にまくってるし、遠慮はしないのさー!


「あ、『雄健なサソリ』が3体ほど出てきましたね! 徹底的に燃やしていきますよ! 『放火』『放火』『放火』!」


 今回はシンプルに、口から火を吐いていくのです! 『放電』や『放水』と違って、真っ直ぐ火炎放射になってるから、意外とそのまま使いやすいよねー!


G : 燃やされるサソリ達! だが、怯む事はない!

金金金 : あー、燃えながらでも突っ込んでくるのか。てか、虫は状態異常としては『火傷』じゃなくて『炎上』になるんだな。

ミナト : そこは脊椎動物と無脊椎動物の違いの部分だねー。根本的に皮膚の作りが違うから、燃えはするけど、『火傷』って判定にはならないんだよ。まぁ燃えて継続ダメージが入ってるのは同じだけど。

富岳 : ぶっちゃけ効果的には大して変わらんし、あんまり気にする必要もないな。


「あ、違いはあっても、気にする必要はないんですね! なら、どんどん焼いていきましょう! 『放火』『放火』『放火』!」


 ふっふっふ! ともかく、次から次へと焼いていくのです! 火には怯えるみたいだから、出来るだけ燃やした周囲の植物を盾にしながら!


こんにゃく : 違いが特にないから、オンライン版じゃ『火傷』で統一されたんだよなー。

ヤツメウナギ : 『炎上』で統一すればいいのに、なぜか『火傷』で統一という……。植物系では違和感が凄い。

チャガ : まぁ植物系種族には、一部を除いて火が固有の弱点として明確に設定されたからな。そっちでのダメージ増加が大きいぞ。

ミツルギ : オフライン版とオンライン版では微妙に違うんだよな、その辺。まぁ明確に属性が定義されたかどうかが大きいんだろうが……。


「わっ!? わわっ!? 今度は『迅速なヘビ』……わー!? 『巧妙なサボテン』から棘が飛んできてますよ!? 『放火』『放火』!」


 ぐぬぬ! 流石に縄張りを使うと忙しくなってきたね! でも、火を放って距離を保って、『火傷』や『炎上』の継続ダメージで削っていくのです! オンライン版との違いとか、気にしてる場合じゃなーい!


サツキ : サクラちゃん、火を着け、距離を取っての攻撃だー!

水無月 : 周囲の植物を燃やしたとこには、敵はあんまり突っ込んでこないんだ?

ミツルギ : まぁ基本的に、火は敵にとって危険だからな。『火傷耐性』を持ってなければ、今まで見たように怯むから、早々突っ込んでこないぞ。

イガイガ : 突っ込んでくるのは、知恵が極端に低い個体だけど……おっと、突っ込んでいったヘビがいるな。


「確かに突っ込んできましたね! でも、戻ってもらいましょうか! 『振り回し』!」


 ふふーん! 知恵が足りない個体だと、危険性も分からないんだね! でも、それなら攻撃はしやすいのですよ!


サツキ : おー、火の中に吹っ飛ばしたね!

いなり寿司 : まぁ折角、周囲に火を放ったんだから、有効活用しないとな。


「あはは、確かにそうですよねー! でも、火を突き抜けて飛んでくる棘は鬱陶しいです!」


 見切りには反応が出てるから、反応頼りに回避! ……あんまり下がり過ぎると、それはそれで湖に入っちゃうから、そこも気を付けなくちゃ……って、わー!?


「『双爪撃』! この知恵が足りてないヘビ、平然とダメージ関係なく突っ込んできますね!?」


 思いっきり飛びかかってきたから、両方の爪を振り下ろすのです! うん、そのまま抑え込んだら『火傷』の継続ダメージで、もう死にそう――


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


「1体目、撃破完了です! 縄張りを使っていても、苛烈な攻撃にはなってないのは凄いですね!」


 うふふ、これが火の効果! どこかで燃え尽きるだろうから、それまでに大量に殲滅出来るようにしたいねー。その為にも、マップで敵の位置を……。


「ちょっと待ってください!? 敵が大量に向かってきてるのは当然ですけど、真っ赤に染まった範囲があるのはなんですかねー!?」


 他にも、うじゃうじゃと敵が近付いてきてるのも分かるけど、この反応は見た事ないよ!? この水場まで進んできた背後側は、集まる敵よりも離れる敵が多いみたいだけど……謎過ぎるこの反応は何!?


ミツルギ : ……出たか。

G : わっはっは! 出る可能性はあると思ってたが、やっぱり出たか!

ミナト : あはは、本当に出ちゃったね。

サツキ : ぎゃー!? イナゴの群れだー!?

咲夜 : あ、内容を言っていいのか!?


「え、この反応って、イナゴなんです!?」


 待って、待って、待って!? イナゴって、バッタみたいなやつだよね? 姉さんが昆虫食の話題でイナゴの佃煮を嫌がるのは分かるけど、なんで今、そういう反応なの?


金金金 : 不思議そうな狐っ娘アバター。この反応がイナゴだとすれば……もしかして、蝗害か?

水無月 : 蝗害って……イナゴの大群!?


「……コウガイってなんでしたっけ? イナゴの大群……?」


 あれー? 何か聞き覚えはあるんだけど、なんだっけ? って、わわっ!? 呑気にしてられる場合でもなかった!? 飛んでくる棘を回避、回避、回避ー!


「群れなら今まで色々見ましたけど、イナゴの群れってそんなに危険なんです? 『放火』『放火』『放火』!」


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<サクラ【巧妙なライオン【火】】が成熟体:Lv56に上がりました>

<基礎ステータスが上昇します>

<進化ポイントを4獲得しました>


 よし! 割と適当に前方へ火を放っているから何を倒したのかは分からないけど、とりあえず何かを撃破出来た!


ミツルギ : サクラちゃん、それは質問という事でいいか?

神奈月 : リアルでも危険なものなんだけどな、『蝗害』って……。


「え、そうなんです? あ、これは質問でお願いします! 『放火』『放火』『放火』!」


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


 更に追加で2体撃破! 真っ正面の視界は塞がれるけど、湖を背にしてるのと、周りを燃やしたお陰で攻撃を仕掛けてくる方向が限られてるのはいいね!

 でも、あの妙な反応がどんどん近付いてきてるし、ここは聞いておかないと!


ミツルギ : 『蝗害』ってのは、イナゴの大群による災害の事だ。……その大群が通る場所の食糧は、全て食い尽くされる。

富岳 : 農作物が全滅したりして……リアルでも大きな被害が出る事もあるな。

G : 視界を埋め尽くすほどの、大量のイナゴが迫ってくるぞ!


「え、視界を埋め尽くすほど……あー!? 何年か前に、そういうニュースを見た覚えがあります!?」


 待って、待って、待って!? 今思い出したけど、そのニュースで映像も見たよね!? その時、本当に視界を埋め尽くすほどのとんでもない数がいたけど……それが今、ここに迫ってきてるの!?


「どう考えても、絶対に死ぬやつじゃないですか!? でも、良い経験値にはなりそうですね! 『発火』『獅子咆哮』!」


 死ぬのはもう初めっから想定済み! だったら、そのイナゴの大群は私の経験値に変えてやるのさー! ここから逃げるって選択肢はないもんねー!


ミツルギ : 真っ向から迎え撃つ気か。

富岳 : まぁサクラちゃんは、それが出来る育成方向になってるしな。

サツキ : サクラちゃん、ごめん! 私は一旦離脱! あれは見るのも苦手!

いなり寿司 : あー、そういう人もいるか。


「あはは、確かにとんでもない光景ですもんねー。ニュースで見たのを思い出しましたけど……ゲームじゃなければ、私も逃げたいですし!」


 でも、ここはゲームだもんね! うーん、でもどのくらいの数の敵になるんだろ? いくらなんでも数が多過ぎる気がするんだけど、その辺ってどうなってるんだろ?


「なんかとんでもないのが出てきましたね!?」

「うん、まぁそういう要素もあるからね」

「これ、無茶苦茶じゃないです?」

「ん? まぁ一応敵ではあるけど、分類としては雷雨みたいなもんだよ」

「災害扱いですか!?」

「実際、『蝗害』っていう災害だしねー」

「……恐ろしいですね。私で対処し切れますかねー?」

「それはどうなるやら? さて、次回は『第648話 数の暴力』です。お楽しみに!」

「次回、不穏な予感しかしないタイトルなんですけど!?」

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