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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第17章 色々と頑張ります!

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第628話 サイコロで決まった方向へ


 ふふーん! サイコロタイムで進む方向は決まったから、モンエボに戻すのです! 今日のサイコロ様は、北へ進めと言ってるのさー!


「さーて、とりあえず川を渡っていきましょうか!」


 モンエボに切り替えたし、今の場所は河原! 昨日の実況外のプレイの最後の方、トリカブトから逃げ回ってた覚えがあるけど、ここは……あ、真ん中辺りだー!


「あのー、ここなら縄張りを使えば、あっさり川を渡れません?」


 今、Lv51まで育ってるんだから、このエリアには私の同格は存在しないもん! 戦闘になる心配はないはず!


ミツルギ : まぁそうなるな。火への適応進化さえ使わなきゃ、問題はないぞ。

富岳 : でも、縄張りまで必要かというと……別にそうでもないがな? ライオン自体、泳げはするし。

イガイガ : 攻撃しなけりゃ襲ってこないのは変わらんから、あんまり近くを通らなけりゃそれで十分!


「んー、でもステータスが上がった分だけ移動も早くなるので、ササっと渡り切りたいですし、縄張りを使っていきますね! 『縄張り』!」


 無理に使う必要はないとしても、使っておけば移動が楽なのは間違いないもんね! ふふーん! 縄張りの展開、完了なのですよ!


富岳 : まぁ使っても問題はないか。ただ、10分間は再設置が無理だからな?

サツキ : あっ、そっか! 次のエリアに入ってすぐに、縄張りでのマップ解放は出来なくなるんだ!?


「あ、そういえばそうなるんですか!? むぅ……あ、でもあれをやると、死亡率が跳ね上がるので問題なしです! 今日こそ、死亡なしで乗り切ってみせますよー!」


 昨日はデンキウナギに殺されたけど、それ以外じゃ死んでないもんね! ……危うい時もあった気はするけど!


サツキ : サクラちゃん、今日こそ生き残れー!

水無月 : 生き残れー!

咲夜 : さて、今日はどういうノルマ達成になるのか!?

イガイガ : いやー、楽しみですなー。

G : 火への適応進化で自滅の予想をしてたんだが、いきなりそれは潰されたがな……。


「私の死亡、ノルマじゃないですから! でも、危ないとこではあったんですね……」


 ネタバレになる内容だったけど、教えてもらってセーフ! それがなければ、川を渡る間に死ぬとこだったよ!


「さーて、とにかく泳いでいきましょう! 『索敵』『見切り』『弱点分析』『看破』!」


 ふふーん、いつものスキルセットも発動! いきなり死ぬのは回避出来たし、この河川域とはそろそろおさらばなのですよ! 次のエリアに行く為に、川を泳いで渡っていこー!


サツキ : サクラちゃん、出発!

水無月 : 出発!

金金金 : さて、次のエリアはどんな場所だろうな?

ミナト : それは行ってのお楽しみだねー!


「どんなエリアか、私も楽しみですね! これまで見たどのエリアとも違うような場所ならいいんですけど、どうなんでしょうか?」


 これまで行った事のあるエリアに近い場所って可能性もあるよねー。下流へ進むのならどこかで海に通じてるのは予想出来るけど、こっちの方向はどうなってるか全く不明だもん!


ミツルギ : まぁ同じようなエリアはちょいちょいあったりするからなー。

ヤツメウナギ : この先だと……こっちも湖か?

イガイガ : いやいや、それはカラメル河川域から北に2エリア進んだ部分だ。こっちは違う。

こんにゃく : こんばんはっと! あー、移動開始したところ?

チャガ : こんばんはだな。ほほう? 縄張りを展開して進んでるなら、あれは回避したか。


「こんにゃくさん、チャガさん、こんばんはー! 火への適応進化は水中が危険だというのはアドバイスをもらって、なんとか回避ですね! 向かう方向はサイコロで北に決まったので、これから川を渡るところです!」


 という事で、川の水へと入っていくのさー! 夜になって暗くなってるから、昨日の濁りとは違う意味で水中が見通しにくいかも?


こんにゃく : あ、もうサイコロタイムが終わってた!? くっ、少し遅れたか!?

チャガ : ……後でアーカイブで確認しとくか。


「まぁそうしてもらうのがいいですかねー? それじゃ泳いでいきましょう!」


 川を進んでいけば段々と深くなってきたし、もう完全に脚が付かなくなってきたもんね。ここって結構な川幅があるから、どこかでこうやって泳がないと渡れないのですよ!

 犬カキの感じで、泳いでいくのさー! 犬じゃなくて、猫科のライオンだけど!


「……あのー、流されてる気がするのは気のせいですかねー!?」


 わー!? 待って、待って、待って!? これ、真っ直ぐに泳いでるつもりなのに、どう考えても真っ直ぐ進めてないよ!?


ミツルギ : まぁ川なんだから、流されるのは当然な話だな。

ヤツメウナギ : ここら辺、真ん中の方に行けば行くほど流れは強くなるしなー。

ミナト : 程度の差はあっても、この辺はどこも蛇行してるしね。カーブの外側に近付けば近付くほど、流れは速くなるよ? まぁ今の場所はかなり真っ直ぐに近いから、極端な程の流れの差ではないけどさ。

真実とは何か : それこそ、紛れもない真実なのだ!


「川なんだから、流されても当然ですか!? ともかく、思いっきり泳ぎ切っちゃいます!」


 流されてはいるけど、進めてない訳じゃないもんね! 対岸に辿り着ければ、多少の位置のズレは問題なーい!

 こういう時こそ、水への適応進化が役立ちそうだけど……流石に今、それを望むのは無茶な話だよね。


サツキ : サクラちゃん、ファイトー!

水無月 : ファイトー!

ミツルギ : まぁ渡ろうとした時が、増水してる状況でなくてよかったな。

こんにゃく : あー、確かになー。昨日の増水中なら、あっという間に下流へ流される!

富岳 : 確かにな。増水中は、水への適応進化がないと川を渡るのは危険だ。


「あ、そうなるんです!? まぁ水量が増えてましたし、流れが速くなってて当然ですよね。麻痺した魚も凄い勢いで流されてましたし!」


 あの時に比べたら、平常時の今は多少流される程度で済んで――


「わっ!? ちょっと流れが速くなりました!? でも、あと少しで対岸なので、頑張って泳ぎ切りますよー!」


 でも、どこから陸地に上がろう!? 対岸側、河原がなくてすぐ土手になってる感じなんだけど……どうすればいいの!?

 うがー! 強引に縄張りで強化したステータスで上がってみる? でも、今の状態じゃジャンプも出来ないよ!?


「あのー! この流されてる状態で、どう登ればいいんですかねー!? 上がれるように河原がないんですけど!?」


 分からないなら、聞いてしまえばいいのですよ! というか、上がれないままどんどん流されちゃいそうだし!?

 

ミナト : そういう場合は、少し流されればいいかな? そこ、川の特に流れが強い場所で、土を削っちゃってるから、堆積しない部分だしね。

ミツルギ : 少し流されれば、流れも緩やかになって、足も付くから、そこから上がればいいぞ。


「あ、そうなるんですか! それじゃ、ちょっと力を抜いて流されましょう!」


 うふふ、そういう事なら流れに身を任せて、流されるのを楽しむのも――


「って、もう脚が付きましたよ!? 早いですね!?」


 うがー! 少しの間、ゆったりと流されようと思ったのに、そんな時間はなかったー!

 まぁ対岸に辿り着けたんだし、それでいっか。ともかく、川から上がっていくのですよ! うん、ここは砂の河川敷って感じ! こっち側にも土手はあるんだね? 土手の先、また足場が悪かったりするのかな?


サツキ : サクラちゃん、対岸に到着!

水無月 : 到着!


「さてと、それじゃ土手の上まで行って、北の端まで進んでいきましょう! 『疾走』!」


 昨日の足場の悪さは雨のせいもあっただろうし、進みやすいかどうかは実際に見てから考えよー! どこもまともに通れないって事はないだろうし!


金金金 : こっち側も、また後背湿地が広がってるのか?

ミナト : うん、まぁそれはそうなるかな。でもまぁ、昨日の泥濘は雨の影響が大きいから、三日月湖の周辺さえ避ければ、そこまで足を取られる事はないよ。

G : くっ! 足を取られるサクラちゃんの様子が見たいが、実際はそうはならないのがな……。

イガイガ : 雨よ、盛大に降ってしまえ!


「私が進みにくい環境を望まないでもらえませんかねー!? まぁ湖さえ避ければ、進みやすいのは朗報ですけども!」


 思ってた通り、泥濘んで足場が悪かった理由は雨にあったみたい! ふふーん、下手に水場に近付けば脚が嵌るんだろうけど、そこさえ避ければなんとかなりそうなのは助かるのですよ! これなら北の端まで行くのは、それほど難しくはなさそう!



「さて、今回のノルマはどうなるか……」

「私にノルマなんてありませんけど!?」

「いやいや、あるでしょ?」

「死亡はノルマじゃないですから!」

「え、サイコロタイムの事なんだけど……」

「……え? あ、そっちはノルマみたいなもんですけど……って、もう終わってますけど!?」

「ちっ、誤魔化されなかったか」

「誤魔化そうとしてたんです!?」

「さて、今回はサクラはどんな死に方をする――」

「なんで直球に言い直してるんですかねー!?」

「そりゃ、期待されてる部分だし?」

「期待されたくない部分なんですけど!?」

「期待には応えるものだよ。さて、次回は『第629話 新たなエリアへ』です。お楽しみに!」

「ちょっと待ってください! まだ反論があるのに、〆ないで――」

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