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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第16章 夏休みに入ります!

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第580話 アイテムの補充


 ふふーん! アイテムの補充だー! 今回は普通に回復に使える野イチゴだね!


「結構、採れますねー! これ、どのくらいあるんです?」


 超えてきた沼の方から見えてた範囲よりも、結構多そうな感じなんだよね。木や草むらの塊を、ちょっと右から回ってみて……。


「おぉ! 反対側までグルっと生ってますね!」


 やった! しかも赤い実だけど、種類が変わってるし、これって毒の実じゃないですかねー!? とりあえず、1個採集してみよっと!


ミナト : あ、反対側はドクウツギだね。

サツキ : おー! 野イチゴだけじゃなく、毒の実もセットで採集が出来るよ!

水無月 : わー! ラッキーだね!


「あ、本当に毒の実ですね! それも『微毒』じゃなくて『毒』なので、毒性の強いやつです!」


 いぇーい! 回復だけじゃなく、毒の実の補充も出来そうだー! 山ほど手に入るって量でもないけど、それでも減ってた補充にはなるよね!


金金金 : 満面の笑みの狐っ娘アバター。ここで回復アイテムと毒の実の両方が補充出来るのは大きいな。

こんにゃく : 並んで配置になってるのは、シンプルにラッキーだな。

イガイガ : 沼を超えてきた価値はある!

神奈月 : それほど大層な事もしてない気もするが……。

真実とは何か : 良き真実に巡り合ったものだ。


「あはは、まぁラッキーなのは間違いないですね! 出来るだけ採集は素早く終わらせますので、少し時間を下さい!」


 どうしても1個ずつ触れていく必要があるから、ちょっと時間がかかるのは仕方ないのです! とりあえず野イチゴの方に戻って、回復用から確保なのさー!

 範囲が狭い割に生ってる量は多いから、ちょっと時間はかかりそうだけど……これは悪い事じゃないし、むしろありがたいのですよ!


ミツルギ : 待機は了解っと。さて、サクラちゃんが採集してる間に雑談でもしとくか。

ミナト : それもそだねー。思いの外、結構な数が手に入りそうだし、この先は採集場所を見つけてもスルーでもいいかな?

富岳 : それはサクラちゃん次第だが、まぁ平原で特にやりたい事が残っていないのであれば、それもありだろ。

サツキ : サクラちゃん的には、その辺はどう? 何か平原でやっておきたい事とかある?


「……平原でやりたい事ですか? んー、色んなエリアの特徴を内包してるって話ですし、まだ見た事がない場所を見てみたいってのもありますけど……どこに何があるか分かりませんしねー」


 多分、聞けば教えてくれるとは思うけど、それは何か違うもん! それにもう平原での最大Lvは超えちゃってるから、先に進まないと育たないし……。


「予定通り、河川域の下流へ進むのを優先します! あ、でも増幅系のアイテムも欲しいので、それが手に入りそうな場所があったら教えてもらってもいいですかねー?」


 私の結論としては、とりあえずこれだー! もし可能なら、火への適応進化はやってみたいもん!

 それと、雑談しながらでも採集の手は止めない! これ、大事!


ミナト : んー、まぁ全部で止めてたら中々先に進めなくなっちゃうから、無理なく止まれる範囲で教える感じでいい?

ミツルギ : ……採集出来る場所は山ほどあるもんなー。

イガイガ : 投擲用の石とかも、何気に増幅石になる時もあるしなー。


「えっ!? 投擲用の石って、増幅石になったりするんです!?」


 待って、待って、待って!? てっきり宝石系のみかと思ってたんだけど、そうじゃなかったの!?


金金金 : 驚きを隠せずにいる狐っ娘アバター。てか、俺もびっくりだよ。

水無月 : そこら辺に転がってる小石でもいけるんだ!?

咲夜 : おーい!? これ、ネタバレ案件じゃねぇの!?

神奈月 : あー、まぁ確かに?

真実とは何か : それが真実なのである!

イガイガ : あ、そういやそうか!? ……でも、咲夜さんに指摘されるのは釈然としねぇ!

咲夜 : その扱い、酷くねぇ!?

G : さぁ、サクラちゃんの判定は如何に!?


「……んー、そうですね?」


 確かにネタバレ案件な気はするけど、今の私にとっては非常に重要な情報! 投擲用の石なら、川に行けば手に入れやすいもん!


「今回はセーフで! というか、むしろ質問です! どのくらいの確率で、小石が増幅石に変わりますかねー?」


 追加で質問したい内容だから、セーフ判定なのですよ! ここでは私がルールだから、それでも問題なーし!


咲夜 : まさかのセーフ判定!?

富岳 : サクラちゃん的には、情報の有用性が勝ったか。あー、でも他のアイテムよりは低確率だぞ?

ミナト : 数百個拾って、1個とかそういうレベルだねー! まぁ投擲メインで戦う場合に、ちょいちょい手に入るくらいかな?

サツキ : 運次第では、1個拾っただけでも増幅石になる事もあるよ!

いなり寿司 : ……まぁ確率だし、可能性としてはそうなるな。レアケースだが……。


「レアでも別に問題ないです! 手に入るのさえ分かれば、拾う価値もありますしね! それに川は川で、別のアイテムも拾えますよね?」


 何も採集は平原に拘る必要はないはず! ふっふっふ、新エリアに進出してすぐはマップの解放の為に動かなきゃいけないんだし、その間で拾っていくのもありだよね! Lvも43まで上がってるから、入ってすぐは楽だろうし!


ミナト : うん、川辺で色々と採れるのは間違いないよ。ある程度の補充は出来たし、追加を川の近くで狙うのはありだね。

イガイガ : まぁ折角、水への適応進化にもなってるんだしな。それを有効活用するのもいいんじゃね?

ヤツメウナギ : 川は川で、宝石系アイテムが手に入る事もあるからな。まぁ他の場所よりは確率は下がるが……。


「なら、河川域の下流へ向かうのを最優先の目標にしていきますね! そこまでの間で何かあっても、基本的にはスルーで……って、採集の手が止まってました!?」


 わわっ!? 採集しながらの雑談のはずが、そっちに意識を取られ過ぎてて、作業が止まってたー!? 何やってるの、私!?


チャガ : いつ気付くのかと思ってたが……意外と早かったな。

G : 見ていれば誰でも気付くのに、誰も指摘しない視聴者よ。まぁ俺もだがな!

咲夜 : 自分で言う事か!?

イガイガ : ……いやー、いつ気付くかとか気になるじゃん?

金金金 : 思ったよりも随分早かったけどなー!


「皆さん、気付いてたなら言ってもらっていいですかねー!? というか、具体的にいつ頃から止まってました?」


 むぅ……作業が止まらないように気を付けてたのに、いつの間に止まっちゃったんだろ? ともかく、今はちゃんと採集を再開! うん、回復用の野イチゴは大体採り終わったから、次は毒の実だー!


富岳 : あー、まぁ投擲用の石が増幅石になるって話題の辺りからだな。

神奈月 : 驚いた拍子に、そのまま止まってた感じだぞ。

真実とは何か : それが真実なのである!

咲夜 : それも含めて、今回のネタバレはセーフかどうかの再判定を求める!

イガイガ : ……いや、ネタバレと作業が止まったのは別案件じゃね?

ミナト : んー、でも間違いなく因果関係はあるからねー。

G : この場のルールを決めるのは、サクラちゃんのみ!

サツキ : サクラちゃんの判定は!?


「えっと……きっかけはあれですけど、採集作業が止まってたのは私の不注意でもあるので……やっぱりセーフですね」


 なんかここでイガイガさんをアウトにするのは、責任転嫁してる気がするから無しだよ! 今回は普通に役立つ情報だし、採集が止まってたのは単純に私のミス!


イガイガ : おっし! 悪いな、咲夜さん。同類にはなってやれそうにない。

咲夜 : くっ!?

サツキ : 咲夜さん、ドンマイ!

咲夜 : サツキさんに言われるのだけは、やっぱり納得いかねぇんだけど!?

真実とは何か : 真実はしかと受け止めるべきである!

ミナト : 変な騒ぎ方をしてるのは放っておいて、ササっと採集を済ませちゃおう! あと少しだよー!


「あ、はい! 採集を済ませたら、次のエリアへ向けて一気に進んでいきましょう!」


 ふふーん、今度はちゃんと作業を止めずに採集出来てるから、あと少しで毒の実も確保してるのです! 結構な量の補充が出来て、幸先はいい感じ!

「ふっふっふ、採集完了です!」

「まぁ色んなアイテムの補充は大事だしね」

「増幅石か増幅草も補充したいんですけどねー?」

「そういう事を言ってると、物欲センサーが発動するよ?」

「そこはほら、作者さんの力でオフにしてもらってですね!」

「よし、物欲センサーを動かそうか」

「ちょっと待ってください!? なんでそうなるんですか!?」

「ズルは禁止。それを求めたんだから、それ相応の罰則を――」

「わー!? 待ってください! 今のは無しで!」

「……仕方ないね。流石に意図的な介入はやめておこうか」

「ふぅ、セーフです!」

「まぁどうなるかは、その時次第だね。さて、次回は『第581話 河川域の下流を目指して』です。お楽しみに!」

「新しいエリアに向けて出発ですね!」

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