第472話 サイコロタイム、開始!
さーて、生命から器用までのスキルツリーでの候補は選んできたし、残りは知恵のスキルツリーのみ! 知恵のスキルツリーは、正直、今解放出来そうなのってない気がするんだけど、一応確認で!
「うーん、知恵のスキルツリーはいまいちすぐに解放したいのはないですねー。『凝固妨害』とかは便利そうな気はするんですけど……」
確か出血の効果の時間延長だったとは思うから、効果自体は便利なはず! だけど、今これを解放するのは順番的に違う気がする!
ミツルギ : 『凝固妨害』は便利ではあるけど、まぁ今の状態での優先順位は落ちるのは間違いないな。
富岳 : それを解放するなら、先に『鋭利化』を解放した方がいい。
真実とは何か : それが真実なのである!
「やっぱりそうなりますよねー。『状態異常防止』や『解毒』も気にはなりますけど、今回の候補からは除外にしておきます!」
あったらあったで便利なスキルなんだろうけど、少なからず水中での戦闘をしやすくする為だから、その選択基準からは外れるのさー!
イガイガ : どうせなら、『鋭利化』と『凝固妨害』のセットで解放ってのは?
咲夜 : あ、それもありか!
ミナト : その場合は……『鋭利化』までに進化ポイント17、『凝固妨害』までで進化ポイント45だから、合計で進化ポイント62は必要になるね。
「……すぐには無理ですけど、ありな範囲ではありますね?」
今の進化ポイントは54あるんだし、『胃袋拡大Ⅲ』までの解放にはもっと必要だったんだから、候補としてはありなのかも?
「それじゃそのセットも候補に入れておきましょう!」
えーと、これでとりあえずの候補は決定かな? いくつ候補を出したっけ? むぅ、とりあえずその整理をして――
富岳 : 今まで出た候補をまとめとくぞ。まず1つ目が、生命のスキルツリーで『生命+200』と『胃袋拡大Ⅲ』の解放。2つ目が屈強のスキルツリーで『強爪撃』『鋭利化』『硬質化』『強硬牙』の4つセット。3つ目が同じく屈強のスキルツリーで『屈強+10』を2つと『強獲牙』。4つ目が堅牢のスキルツリーで『突撃』『吹き飛ばし』『躱し身』『返しの突撃』のセット。5つ目が『俊敏+10』を2つと『避返爪撃』と『逃走』のセット。器用のスキルツリーは候補なしで、6つ目が知恵のスキルツリーで『知恵+10』を2つと『凝固妨害』とそれに合わせて、屈強から『強爪撃』と『鋭利化』のセットだな。
「富岳さん、まとめをありがとうございます! 何気に6択に綺麗に収まったんですねー!」
何個の選択肢になるかは全然気にしてなかったけど、6個ぴったりっていうのはありがたいもん! 変に振り分けなくても、そのまま順番に数字を割り振ればいいだけだもんね!
イガイガ : 進化ポイントが足りないのは、1つ目と6つ目の2パターンか。
水無月 : そこになったら、とりあえずは進化ポイント集めかな?
「解放出来るとこまでは解放して、足らずの進化ポイントを溜めていく感じでいきましょう! ステータスの強化分は役立ちそうですし!」
わざわざ全部解放出来るとこまで待つ必要はなーし! 足りなくなるのはスキルツリーの1番先のスキルになるだろうから、そこまでの間は解放しちゃっても問題ないよね!
ミツルギ : まぁわざわざ待つ必要もないし、それでいいだろ。
サツキ : それじゃ候補も出揃ったところで、サイコロタイムの開始だー!
水無月 : 開始だー!
咲夜 : 今日は無いかと持ったけど、サイコロタイム開幕だー!
いなり寿司 : 何気に期待されている定番コーナーだな、サイコロタイム。
G : 運任せの適当育成だしな。まぁ候補自体は変なものではないから、どう転んでもおかしな事にはならない。
チャガ : どう転ぼうが既におかしな事になってるから、何にでも対応できるってのは正確なとこだがな。
「私ってそういう状態なんです!? まぁ別にそれでもいいですけど……とりあえず和室の方に切り替えますねー!」
最強格の雷への適応進化があって、近接向きだっていうライオンで遠距離を使えるんだから、まぁ否定の余地もない気がする! それに悩むから運任せで決めてるのは間違いないもんね! 変な方向に行くのは、サイコロの出目の結果なのですよ!
ふふーん、配信用の和室へと切り替わったから、立ち上がって箪笥までサイコロと笊を取りに行くのです! もう何度もやってる事だから、この辺は慣れたもんだよねー!
金金金 : これは言っても仕方ないんだが……笊が出来てから、変な方向に吹っ飛んでいかないサイコロが少し残念だ。
G : その気持ちは分かる! あの変な方向に転がっていくサイコロに戸惑うサクラちゃんの表情がもう見れないと思うとな……。
「そういう部分に期待するのは止めてもらってもいいですかねー!?」
理由はよく分からないままだけど、変な方向に転がり過ぎてたから、その対策として笊を用意したんだけど!? そこを否定するのは切実にやめてー!?
ミナト : 気持ちは分からなくはないけど、サクラちゃんが対策を頑張った結果だからねー?
サツキ : そうそう! そういう部分を否定しちゃ駄目なんだよ! 気持ちは分かるけど!
ミツルギ : 誰も、あの光景を見れなくなった事への寂しさは否定していないという。まぁ俺も同意なんだが。
真実とは何か : 真実なのだから、そこは仕方ない。
「何が仕方ないんですかねー!? あれはどこに行ったか本気で分からなくなりますし、そう言われてもやりませんからね!?」
みんなして面白がってるよね、あの変なとこに転がっていってたサイコロ! まぁ私も単純に見る側だったなら、普通に楽しんでた気はするけど!
んー、笊を使わなきゃすぐにでも同じ事は出来るけど、こういう流れになったなら、いっそ、やっちゃう? 多少笑われても、配信として考えるならそれもありな気がしてきた!
咲夜 : もし解禁したとしても、こういう流れでやったら普通に転がりそうな気がする。
ケースケ : あー、それはありそう。
こんにゃく : それで地味にがっかりした空気になってしまうとか、ありそうだよなー。
「そんな事を言われたら、する気にはならないんですけど!? 普通に笊を使ってやっておきます!」
咲夜さんがそういう事を言っちゃったら、それがフラグになってる気がするよ! 変に転がっていくのを期待した結果、そうならないのが一番最悪な流れだもん!
それは無しにする為に、ちゃんと笊にサイコロを入れて振っていこー! 話してる間に机の前に戻ってきたし、座ってやっていくのです!
「さーて、出目は何になりますかねー?」
笊の中にサイコロを放り込んで、思いっきり振るのですよ! そして、ここから机の上にどんと置く! カランコロンと音を立ててサイコロが回って、止まったのを確認してから、笊を持ち上げるのさー!
「えーと、出目は1ですね!」
おー、これになったんだー! 今回の選択肢の中では、ある意味一番地味なのになった気がする!
富岳 : 出目が1なら、1つ目の選択肢の、生命のスキルツリーで『生命+200』と『胃袋拡大Ⅲ』の解放か。
ミツルギ : そこに行ったかー。
サツキ : 地味に一番進化ポイントが必要だった候補だねー!
「そうなりますねー! とりあえず、モンエボの方に戻してサクッと解放出来る範囲を解放しちゃいます!」
今の状況だと進化ポイントが足りないから、解放出来るのは第10段階の『生命+200』だけになるけど、まぁそれでも十分だよね!
えーと、モンエボの方に操作が戻ったから、生命のスキルツリーを開いて、こうだー!
<『生命』第10段階:ステータス強化『生命+200』を解放しました>
進化ポイントを35使って、第10段階の解放完了なのさー! ふっふっふ、なんだかんだでHPがどんどん増えていくね! サイコロは私にHPを増やせと言っているのですよ!
イガイガ : 何気に『生命+200』だけでも、約1割増しだしな。
ヤツメウナギ : 解放前の生命の最大値が2080だったから、まぁかなりの強化にはなるか。
水無月 : どんどん生命が増えていくねー!
富岳 : まぁ生命が多ければ、それだけ生き残りやすくはなるからな。地味に見える部分だが、決して悪い強化ではない。
ミツルギ : さて、残りの進化ポイントはこれで19か。第11段階の『胃袋拡大Ⅲ』の解放には40必要だから、残り21を稼がないとな。
「それもそうですねー! それじゃ、改めて移動を再開です!」
真珠がある貝か、他の宝石アイテムを探しつつ、南下して進んでいこー! 戦いやすい敵がいればそれを倒しつつ、Lv30を目指して進化ポイントも稼いでいくのさー! 多分、Lv30になる頃には必要な進化ポイントには届いてるはずだもんね!
「ふっふっふ、戻ってきましたよ!」
「という事で、本日から連載再開です」
「作者さん、本題に入るのが早くないですか!?」
「まぁ、ここを読んでる時点でもう分かりきった事実だし?」
「確かにそれはそうかもしれないですけど!?」
「さて、サクラは置いておいて……あっちの宣伝をだね。『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』の電子書籍版、第9巻が発売開始です!」
「いきなりそっちに行きますか!?」
「まぁその作業の為のお休み期間でもあった訳だし?」
「それは……そうですけど」
「ちなみに、ちょっと文字数が増え過ぎて2巻に分けたので、第10巻は来月発売の予定」
「なんで2ヶ月連続とかになってるんですかねー!? その分、私の方の電子書籍を作ってくれてもよくないですか!?」
「……それが出来れば、苦労はしない!」
「……出来ないんです?」
「想定以上に時間がかかった上に、文字数が増え過ぎた結果だからね。予定通りの動きなら、こっちも動かせるんだけど……」
「うぅ……予定通りじゃなかったから無理って事ですか……」
「そうそう、そういう事。……そもそも、表紙の絵師さん探しから進められてないし?」
「やってないんです!?」
「やるとしたら、こっちの改稿版の原稿が出来たらかな? 全く手付かずだけど……」
「ぐぬぬ……中々進みませんね!?」
「2本連載しながら、更に電子書籍を作りながらだと、どうしてもねー。まぁとりあえずこの話はこれくらいでいいや。という事で、次回は『第473話 移動を再開』です。お楽しみに!」
「今年も頑張っていきますので、よろしくお願いします!」




