第470話 水中で戦う為に
うぅ……姉さんが使ってたお古のデザインのソフトしか使った事がないから、あれがプロ仕様の物だとは知らなかったー! これ以上下手な事を言うとマズい気がするから、話題変更!
「とりあえず、進化ポイントを溜めておくのは無しですね! 今、解放出来るスキルで良いのがないかを見ていきましょう!」
元々の話はこっちだったんだから、そっちに戻すのです! 生命のスキルツリーを開いた状態になってるから、そのままそこを見ていっちゃえ!
「思った以上に『胃袋拡大』系が便利な感じなので、『胃袋拡大Ⅲ』まで解放したくもなりますけど……第11段階なんですよねー。その前の第10段階の『生命+200』も解放しないといけないから、進化ポイントが足りません!」
第10段階で35、第11段階で40だから、合計で進化ポイント75も必要だもん! 今の進化ポイントは54だから、21も足りない!
ミツルギ : その程度なら、少し進化ポイントを温存でもありな範囲だな。
いなり寿司 : 途中で生命そのものも増えるし、今の状態から更に2割増しだから効果は大きい。
サツキ : 生命が実質、1.5倍まで増えるもんね!
富岳 : なんだかんだで乱戦が多いサクラちゃんには向いているスキルではあるか。
こんにゃく : 溜めがある攻撃のフォロー用としても有用だからなー。
「ですよねー! 普通に候補としてはありです!」
獅子咆哮や獅哮衝波の2段階目以降の溜めをしようと思えば、単純にHPが増えてる状態ってありがたいもんね! それ以外でも回避し切れない時もあるし、そういう時にも自動で回復してくれるのは便利だって実感出来た!
「これを候補にしつつ、他のも見ていきましょうか!」
というか、昨日のサイコロタイムで残念ながら解放にならなかったスキルの中から選べばいい気もする!
神奈月 : 昨日見たスキルが色々解放出来そう?
G : あー、まぁ基本的にはそうなるのか。スキルツリー的には、そこら辺を解放しないと先に進まないしな。
咲夜 : 昨日の時点で悩んでサイコロタイムになったんだし、これはサイコロタイムに突入か!?
「あはは、そうなるかもです? 屈強のスキルツリーなら『鋭利化』や『硬質化』もありですよね! どっちも第5段階のスキルなので、両方解放してもいけます?」
『鋭利化』の方は、その前の第4段階の『強爪撃』も解放する必要もあるけど、それでもまだまだ余裕! 必要な進化ポイントは第4段階で7、第5段階で10だから、両方でも27!
富岳 : よし、ならば今の段階での候補を揃えていくとこからだな。
ミツルギ : 『鋭利化』の先にある『鋭爪撃』が、スキルとして高確率で出血効果になりやすいから、そこを狙うのもありか。まぁこれは溜め攻撃にはなるが……。
「あ、『鋭爪撃』って溜め攻撃なんですか! まぁスキルツリーの位置的にそうなりますよねー!」
獅子咆哮と同じ段階のスキルになるんだし、そりゃそういう性能にもなるよね! 溜め攻撃の威力は強いけど、どうしても隙は出来るから水中で使うのは微妙かも?
チャガ : 『硬質化』の先の『強硬牙』で、簡単には引き剥がせない噛みつきというのもありかもな。
ヤツメウナギ : あー、そうか! 『強硬牙』は『噛みつき』と同じで、噛みつき続けるタイプのスキルだっけか!
こんにゃく : 地味に溜め攻撃ではないやつ。まぁ噛みついてる間、他の事は何も出来ないけど。
富岳 : 噛みついている間はダメージを与え続けるから、水中で敵の動きを封じるのには役立つぞ。まぁ敵が少なければの話だし、上手く噛みついた場合の話でもあるけどな。
G : あれ、空ぶって不発って事もあるからなー。
「『強硬牙』はそういう性能をしてるんですか!?」
上手く噛みつけたら、かなり便利そうな予感! でも、不発の可能性もあるんなら慎重に使わないといけないやつ! ……うーん、水中で上手く使えるかやってみないと分かんないね!
ミツルギ : 噛みついての捕獲性能ならステータスの強化のルートにある第7段階の『強獲牙』の方が上だけどな。威力的にはこっちは落ちるけど、捕獲に特化してる分だけ命中精度に補正がある。
こんにゃく : 多少、狙いが雑でもキャラ全体の動きに補正が入るんだよな。それで捕まえやすくなる。
「おぉ、それはいいですね! 近くに岩があれば、それもありな気がします!」
えーと、スキルツリーの位置的には……第5段階と第6段階にそれぞれある『屈強+10』を解放した上で、第7段階の『強獲牙』の解放になるんだね。この場合だと、必要な進化ポイントは45かな? うん、これはこれで足りそう!
「んー、屈強のスキルツリーの解放候補は1つ目は『強爪撃』『鋭利化』『硬質化』『強硬牙』の4つにしましょう! 2つ目の候補は『屈強+10』を2つと『強獲牙』のルートで!」
1つ目の方に必要な進化ポイントは42になるはずだから、こっちも足りる! 水中での攻撃手段として噛みついて敵の動きを封じるのはありだもんね! それに、出血の確率も上げておきたいもん!
ミナト : あ、そういう選択肢になるんだね。第7段階まで行くなら『重爪撃』って……あれは流石に水中じゃ使いにくいかも?
富岳 : あれは1撃特化の溜め攻撃だし、流石に水中だと使い勝手が悪過ぎる。陸地で使う分にはいいんだが……。
咲夜 : ミナトさんが普通に使い勝手が悪いって言った!?
G : 水中でも普通に使えるとか言いそうなのに!?
ミナト : それはどういう驚き方なの!? 水中では大型種族は特に戦い方への影響が大きく変わってくるんだから、何でも陸地と同じようにはいかないのは当然だよ!?
真実とは何か : それこそ、真実なのである!
咲夜 : いやー、ミナトさんの腕ならその辺は関係ないのかなーと?
ケースケ : あー、その気持ちは分かる気がする。
「あはは、まぁそういう事もありますよー!」
私としてもミナトさんのこの反応は割とびっくり! でも、ミナトさんでも使いにくいって言うなら、候補に入れておくのは止めとこう!
「さて、次は堅牢のスキルツリーですけど……いっそ、ここは回避用のスキルの方が良いんですかねー? 『躱し身』とか『返しの突撃』とかその辺で!」
自分から当てに行くのが難しいなら、むしろカウンター攻撃を当てるのもありな気がする! 水中だと、躱し方も地上とは違ってくる気がするし!
いなり寿司 : ありだとは思うが……もう、完全に水中で戦う為の準備になってね? まだ水中に入れる状態ではないし、気が早くないか?
水無月 : あ、そういえばそうだった!?
真実とは何か : それが真実である!
「あはは、まぁそうなるんですけど、別にこの辺のスキルって地上でも使えますよね? もし水中に進出が出来なくても、無駄になる訳じゃないと思うんですよ!」
最低でももう1個、宝石系のアイテムを手に入れてからじゃないと湖の中へは本格的には入っていかないけど、それでも完全に無駄って事はないはず!
いなり寿司 : あー、まぁ無駄にはならないな。元々、地上で使うのが標準の作りだし……。
ミナト : 水中って言っても、ここの湖だけでもないからねー。それこそ、河川域の下流に向かって進んでもいるんだから、そこで使えなくもないよ?
いなり寿司 : ……それもそうか。すまん、今のは余計な事を言った。
サツキ : サクラちゃんの好きなように解放していけばいいんだよー!
真実とは何か : それもまた、真実である!
「いえいえ、問題ないですよ、いなり寿司さん!」
今のは気が早過ぎるって心配してくれての事だろうし、別に怒るような事でもないもんね! 水中で戦うのを前提にしてるのは、気が早いっていうのも決して間違ってる訳でもないもん!
そもそも、スキルについては元々考えてたけど、今は話題逸らしが目的だもんねー。誰も私がプロ仕様のソフトを持ってた理由は聞いてこないし、話題逸らしには成功なのですよ! 出所は姉さんとは言いにくいもんね。
富岳 : とりあえず堅牢のスキルツリーの候補は第5段階の『躱し身』と第6段階の『返しの突撃』の2つセットで良いのか? 進化ポイント的にはまだ余裕はあるぞ?
神奈月 : 『吹き飛ばし』を解放しておいて、『返しの突撃』で相手を吹っ飛ばせるようにしておくのは?
G : あー、それもありかもな。近寄らせず、距離を取るのには良いかもしれん。
「え、そんな事も出来るんです!? あ、でも効果的には出来そうですよね! それじゃそれも候補に入れておきましょう!」
ふふーん、これで堅牢のスキルツリーでの候補は第4段階の『突撃』と、その先の第5段階の『吹き飛ばし』と、別のルートの第5段階の『躱し身』と、その先の第6段階の『返しの突撃』の4つ! これだと必要な進化ポイントは……42だから問題なーし!
さてと、次は俊敏のスキルツリーを見ていこー! んー、でもそんなに使えそうなスキルがあった気がしないような? 爪での連撃スキルは結構解放しちゃってるし……まぁいいや! 全部のスキルをちゃんと把握してる訳でもないし、見るだけ見ていこー!
「色々とスキルはありますけど、作者さん的におすすめなスキルってどんなのです?」
「んー、その辺は人の好み次第だし、何とも言えない?」
「あ、確かにそれはそうですよねー。それじゃ質問を変えます! 作者さん的にはどういう攻撃が好きですか!?」
「そうだね……。隙の大きな高威力の一撃よりは、コンボの続く連撃の方が好み?」
「おぉ、そういう感じなんですか!」
「一撃を狙うなら、遠距離からの狙撃みたいのがいいかな?」
「近接で高火力は狙わない感じです?」
「まぁ正直に言えば、あんまり回避が得意じゃないからね。安全圏から一方的に攻撃か、相手に何かされる前に完封かが好みになる感じ」
「あれ? 作者さん、あんまり操作は得意じゃない感じです?」
「ぶっちゃけ、アクションは好きだけど、決して得意と言える腕前ではないね」
「そうなんですか!?」
「……ここ1年くらいでゲームをやる頻度は上がったけど、10年くらい全然触れてない期間もあるしね」
「なるほど……」
「まぁその辺の話はいいとして、次回は『第471話 何を解放するか』です。お楽しみに! ちなみに、次話が今年最後の更新になります!」
「うぅ……あっちに影響で止まるの、どうにかなりませんかねー!?」
「……電子書籍の作業が遅れてるのと、普通に疲れが溜まってるから無理! カクヨムの方の更新は止まってるけど、まだ1日も休めてないから!」
「え、そうなんです!?」




