第469話 続く雑談
少し宣伝をする件の告知をしながら、ちょっと雑談もしつつ休憩して、HPは全快! 追加で胃袋での回復分の果物も食べておいて、ストック分も回復! いざ、出発……の前に、こっちを確認していこー!
「今の進化ポイントはいくつありますかねー? 何か解放出来るくらいにはなってます?」
もしなってれば、今日のサイコロタイムをやる理由が作れそう! まぁ無理に作る時間でもない気はするけど、スキルの解放は今まで何度もそれでやってるし、定番と言えば定番だもんね!
咲夜 : 案外、それなりに溜まってるんじゃないか? なんだかんだで結構Lvも上がってるしな。
イガイガ : あー、そうか。Lvアップでの進化ポイントはそれなりに入ってるだろうし、シジミ10体分も大きいはず?
いなり寿司 : 解放するスキルツリーにもよるけど、1個や2個は解放出来るだろ。
水無月 : そんな気はするかも!
「私もそんな気はするんですよねー! えーと……あ、進化ポイントは54もありました! 思ったよりありますよ、これ!」
ふふーん、やっぱり結構あったのさー! 全部しっかりとLvを上げていってればもっとあったんだろうけど、それでも何か解放出来るくらいの量はあったのですよ!
サツキ : おー、結構あった!
ミツルギ : 何を解放するか次第だけど、まぁ上位の方でなければ何個かはいけるか。
こんにゃく : スキルツリーが届いてさえいれば、第12段階でも解放は可能な量だな。
「あ、確かにそうですね! 第12段階の解放に必要なのは、進化ポイント50ですし! ……これ、まだ進化用に溜めておかなくても大丈夫ですかねー?」
ひとつ前の進化階位の未成体はLv30が上限だったけど、今の成熟体の上限Lvは不明だから、ちょっと心配になる部分! ……成熟体がLv30で終わるとも思えないんだけど、もし仮にそうだとしたら、ここで使うのは危ないよ! 今Lv27だし!
サツキ : あ、そこはまだ大丈夫だよ!
富岳 : エリアボスのワニは見たから分かるはずだ。まだ(上限)の表記は見てないだろ?
「あ、そういえばそうでした!? 確かにあのワニに(上限)の表示はなかったですね!」
という事は、Lv30で上限になる事はないのは確定! 最低でもLv40かなー? それとも、Lv50かなー? もっと先って可能性もあるけど、地味に今週中には成熟体の上限には辿り着きそうな気がする!
「それじゃ、何か新しいスキルの解放をしていきましょう! 候補を見繕っていきましょうかねー?」
ふふーん、使っても大丈夫なら思いっきり使っていくのですよ! 折角だし、どこかのスキルツリーを伸ばして大技の解放を狙うのもありかも! あ、水中での戦闘も考えるなら、水中で使いやすいスキルを増やすのもあり?
金金金 : スキルツリーの画面を開いて、ワクワクとしている狐っ娘アバター。こういうスキル選びは楽しいから、気持ちは分かる!
神楽 : 次の進化がまだ先なのは分かるけど、あえてここで使わずに溜めるっていうのもありじゃない?
ケースケ : ここまでの流れ的に、次の進化階位に行けば第13段階から第15段階まで新しく追加だよな? すぐに解放出来るように、置いておくってのもありなはず!
咲夜 : あー、まぁそれもありではあるよなー。
ヤツメウナギ : 選択肢としてはありだが……サクラちゃん次第だな。
「言われてみれば、そういう手段もありですか! でも、その内容は全然知らないから温存というのも微妙な気がするんですよね……」
それでやるとしたら、器用のスキルツリーで進化してきてるんだからそこ一択になるよねー。『衝撃凝縮』の先の部分! 進化直後にその部分の全開放を目指すのは出来るとは思うけど……どうしよう? 普通に選択肢としてありな気がしてきた!
金金金 : 悩み始める狐っ娘アバター。まぁ進化早々に、強力スキルを手に入れるのはやりたくはあるな。
神奈月 : それをするなら、かなりの進化ポイントを温存しておく必要があるぞ? 最低でも完全体への進化で進化ポイント100は必須だし、その上で溜めておく事になるし……。
ミナト : そこら辺の段階のスキルツリーの解放には、進化ポイントはかなり使うしねー。
咲夜 : 下手すりゃ、今から進化まで一切使わないつもりで行くしかない!?
神楽 : あ、そっか。必要量自体が増えるんだから、それを目的にすると厳しいんだ!?
「……ネタバレでもいいので、第13段階から第15段階にそれぞれの解放にどれだけの進化ポイントが必要になるのか教えてもらってもいいですかねー?」
法則が変わってなければ完全体の次の進化への条件を満たす事にもなるんだろうし、完全体になってから集めるのが前提の進化ポイント数にはなってそう! 今の段階で、その分をすべて溜めておくのは無謀な気もしてきたよ!?
ミツルギ : おし、ここのネタバレは解禁か。第13段階の解放には60、第14段階の解放には75、第15段階には90ほど必要になるな。
「わわっ!? 思った以上に多いです!?」
待って、待って、待って!? 完全体への進化と合わせたら……えーと、進化ポイントは325も必要になるの!? ……溜めて溜められない量じゃないのは分かるけど、それでも決して少なくはないよ!?
金金金 : 完全体への進化の必要分も含めて必要量は325か。溜めて溜められない訳じゃないだろうが……色々と解放していく余裕はなしか?
水無月 : 少なくとも、必要な分だけの進化ポイント325を集めるまで何も解放出来ないよね!?
ケースケ : ……思った以上に多かった。悪い、さっきの提案はなかったことにしてくれ!
いなり寿司 : まぁサクラちゃん次第では、実行してみてもいい内容でもあるけどな。
咲夜 : それだと、スキルツリーの解放でのサイコロタイムがしばらく消滅するぞ!?
「あ、確かにそうなりますね!? それは色んな意味で却下です!」
今は進出方向の選ぶ時のサイコロタイムが無くなってる状態なのに、更に定番コーナーが出来る回数を減らすのは駄目だよ!? 配信中に和室の方へと切り替える機会を、これから宣伝をやっていこうってタイミングで消すのはなーし!
根本的に自慢の和室も見せていきたいんだし、そういう意味でも機会を奪うのはなしだもん! 迷う余地なく、今回のは却下で!
金金金 : 力強い意思が宿る狐っ娘アバターの目。いやー、本当に表情が心情を雄弁に語るなー。
水無月 : 本当に表情豊かだよねー!
ケースケ : そういえば、そのアバターの動作モーションってどうやって作っているんだ? 見た目だけ作っただけじゃ、自作ではそうはならないよな?
ミナト : あ、それは確かにそうだね?
金金金 : ホームサーバー用の自動生成のアバターよりも滑らかに動くし、プロのオーダーメイドのレベルに見えるからな!
こんにゃく : 前々から聞いてみたかったやつだ!
イガイガ : なんか色々と心境が変わったっぽい今なら、聞ける内容か!
ミツルギ : 個人作成にしては動きが滑らか過ぎるし、表情が豊か過ぎるんだよな。
「……え? 普通に自分のリアル用のアバターで色々動かして、それに合わせて微調整しただけですけど……?」
むしろ、それ以外に何か手段ってあるのかな? 自分の家用のアバターの動きを、そのまま『サクラ』の方に移して、動きで変なところを微調整していっただけなんだけど……。まぁ自分の動きを見る感じになって、変な気分ではあったけども!
見た目はリアルの私と『サクラ』ではかなり違うけど、体格は同じにしてるもんね。色々とサイズは変えてみてたけど、そっちの方が作りやすかったもん! ……全然気にしてなかったけど、確かにホームサーバーで使ってるアバターよりも滑らかに動いてる気はするね?
ケースケ : え? 要は他のアバターを使ってのモーションキャプチャーと、そこからの手動でこの水準までの微調整!? その手の機能って、プロ仕様のソフトにしか入ってないんじゃ?
ミナト : あはは、やってる事がプロの作り方そのものだね。
「え、そうなんです!?」
ぎゃー!? 待って、待って!? 姉さんのお古を使って作ってたから気にしてなかったけど、そもそもあれがプロ仕様のものだった!? これ、うっかり余計な事を言っちゃった気がする!?
ミツルギ : あー、なるほど。道具そのものがプロ仕様か。そりゃ滑らかに動くし、表情豊かなはずだ。
ミナト : まぁプロ仕様のソフトだからって、あっさり作れる訳でもないけどねー。そこは単純に、サクラちゃんの実力と拘りかな?
金金金 : 違和感のある不自然な動作が全然ないとか、表情が豊かだとかは、作り込みの拘りの部分になるからなー。作る熱量でより精度の高いものが出来るという事か。
チャガ : その微調整の精度こそが質を決める部分だが……まぁ拘りまくってるな。
「あはは、まぁこれは自信作ですからね! 頑張って作りましたし、他の物もこれから頑張って作っていきますよー!」
姉さんは何も言ってこないし、他の人も私がなんでプロ仕様のものを持ってるかも聞いてこないし、もうここは笑って誤魔化しちゃえ! ついでに、作ったのはテスト期間の真っ最中だったのも内緒で! ……テスト期間って、テスト勉強以外の事は捗るよね!
「必要な進化ポイント、一気に増えますね!?」
「まぁ後になればなるほど、必要なポイント数が増えるのはよくある事だよ?」
「それは確かにそうですね! んー、いつ頃から進化用に溜め始めればいいんですかねー?」
「言ってもいいけど、思いっきりネタバレ案件だけど?」
「あ、そういえばそうでした!? そこは自分で確認しないとダメな部分ですね!」
「別に聞いてもいいんだけどね」
「そこは私のポリシー的にアウトですので!」
「まぁそうだろうね。あ、そうそう。少しお知らせ」
「なんですか!? 私の方の電子書籍化、決定ですか!?」
「ううん、単純に更新お休みのお知らせ。あっちの第35章が24日で終わるから、こっちは25日まで更新してそれからしばらくお休み」
「うがー!? それ、また巻き添えのお休みじゃないですかねー!?」
「ちょっと電子書籍の作業が難航してるんだよ。正確には、難航してるというよりは文章量が多くなり過ぎて2巻に分けないといけないくらいになってて、予定期間までに作業が終わってなくて……」
「そうなんです!?」
「まぁ既に先行してるカクヨムの方はお休みに入っているので、しばらくこちらもお休みです。ちょっと作業終了のタイミングが読めないので、再開日時はまだ未定?」
「未定なんですか!?」
「カクヨム先行は維持するから、向こうで再開してから2週間後から再開だねー。まぁ向こうでも年末年始はお休み確定だけど、再開はカクヨムの方が早くなります」
「……なんでそんなズレがあるんです?」
「『小説家になろう』だと書籍化とかしない限りいくら書いて更新しても0円だけど、『カクヨム』なら少なからずお金が得られるから」
「そういう理由なんです!?」
「お金がなくても生活出来るなら、気にしないんだけどねー。まぁその辺の話題はこれくらいで、次回は『第470話 水中で戦う為に』にです。お楽しみに!」
「むぅ……お金の問題は厄介ですね。というか、いくらやっても0円なんですね、ここ!?」




