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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第13章 ひたすら育てます!

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第465話 貝を求めて


 ふふーん、ミナトさんがまた貝を見つけてくれた! 大きめな黒い貝だし、自分で見つけられないかなー?


「うーん? ……ミナトさん、貝はどの辺にありますかねー?」


 湖の方を見てみたけど、全然分かんない! 相変わらず凄いね、ミナトさん!


ミツルギ : ……冗談抜きでどこにあるんだ?

富岳 : さっぱり分からん。

咲夜 : 相変わらず、凄い観察力だな!?

ミナト : えっと、左前の辺り。まぁこの貝は、少し前にも言ったけど自信はないんだけどね。


「左前ですか? えーと、索敵に反応は……特に近くには敵はいなさそうなので、大丈夫そうですね! ちょっと探しに行ってきます!」


 どうしても湖の中に入る必要があるから、敵の位置には要注意! 魚影自体は見えてるけど、看破には反応が出てないから結構距離はあるはず!


金金金 : そういや、この手の貝の敵っていないのか?

こんにゃく : いるにはいるけど、その場合はこのくらいの浅瀬なら索敵と看破で分かる範囲だな。

ヤツメウナギ : たまに石や岩……この辺だと砂利の中もか。その辺で隠れて『隠れ身』で看破を回避してくるのもいるが、その手のは向こうから襲ってくる事は少ないからスルーでいいしな。

咲夜 : そういう事を言ってると、サクラちゃんが踏みつけたりすると見た!


「あはは、そういう事もあるんです……って、何か脚の下で動いたんですけど!?」


 わわっ!? 待って、待って、待って!? ミナトさんが言ってた方向に進んでたら、急に動いてびっくりしたよ!? あ、看破に反応が出た!?


「Lv28の『頑強なシジミ』ですか!? 咲夜さん、変にフラグを立てないでもらっていいですかねー!?」


 話題に出た直後にこれはびっくりするよ! とりあえず距離を取って、陸地部分へ飛び退こう! 貝の確認はまだ出来てないけど、今はそっちよりも目の前のシジミを優先で!

 というか、シジミだから普通に小さいね。んー、でも普通のシジミよりは大きいのかも? アサリくらいはある気がする!


咲夜 : これ、俺のせい!?

イガイガ : 本当に発生するタイミングが、絶妙過ぎる!?

いなり寿司 : まさか言った直後に実際に起こるとは……。

G : 流石は咲夜さんだな! ナイス、フラグ建築!

咲夜 : だから、これって俺のせいなのか!?

真実とは何か : 真実は時に驚きを与えてくる!

富岳 : タイミングがタイミング過ぎるしな。今のは普通にびっくりするわ!


「私的にもびっくりですよ! あ、でも何もしてこないです?」


 隠れた状態が解除になってるから看破で分かるようになってるけど、特に攻撃してくる気配はないね? でも、交戦状態にはなってるんだし、油断は禁物!


水無月 : 攻撃の溜めをしてるとか、カウンターの準備をしてるとか、何かスキルの発動中とかそういう状況?

ミナト : 可能性としてはそれが高いかな? あ、サクラちゃん、ちょっと残念なお知らせ。さっき見つけたって言った貝、今回は見間違えだったみたい。んー、やっぱり距離があると見分けにくいなー。


「え、そうなんです!? まぁそういう事もありますよね! そこは気にしないでください!」


 最初に貝を見つけた時も自信はないとは言ってたし、本当に距離があると分かりにくいっぽい! そもそも自力だとそれすら分からないから、頼りにしている状況で文句を言うのもなしですよ!


「とりあえず、シジミを仕留めちゃいましょう!」


 とは言っても、どうしよう? 水無月さんが言ったように色々と可能性はあるし、下手に攻撃して強化になったり、カウンターを仕掛けられるのは嫌だよね。


「あ、何をしてたとしても咆哮でキャンセルして、萎縮にしちゃえばいいだけですかねー?」


 うん、そんな気がする! もし、カウンターで飛んできたとしても、それで陸地に上げられるなら問題ないよね! 攻撃だとしても、キャンセルして萎縮に出来れば、地上へ持ってきたらいいだけだもん!


サツキ : それはありだと思うよ!

こんにゃく : 普通にありな手段だな。

ヤツメウナギ : この場合なら、むしろ『返しの突撃』で陸に上がってきた方が都合はいいか。

金金金 : そういや、貝の地上での生存時間はどんなもん?

ミツルギ : 魚よりは耐えるけど、それでもそんなに長くはないな。

咲夜 : 陸の離れた位置までもっていけば、それだけで倒せるくらいには地上での動きも遅いぞ!


「おぉ、それはいいですね! それじゃ、その方向でやっていきます! 『咆哮』!」


 看破で見えているシジミに向かって、咆哮を放つのですよ! うん、特にカウンターで突撃してくる事もなく、普通に萎縮になっちゃった。


「……ここは『返しの突撃』で吹っ飛んできて欲しかったですけど、まぁ仕方ないですね。ちょっと湖の中に戻って回収してきます!」


 このシジミみたいに踏みつけて初めて見つけるなんて敵もいるっぽいけど、砂利の中だと本当に分かんないね! 動き出して初めて気付くような気がする!


咲夜 : また他のシジミを踏んでくるとか……ないよな!?

G : あー、咲夜さんが言った事で本当にあるかもしれない。

チャガ : 可能性としては0ではないからなー。


「……あはは、格上が数体は勘弁してほしいとこでは……ちょっと待ってください。また、脚の下で何かが動いたんですけど!?」


 待って、待って、待って!? 本当にそこで、そういう動きが出てきちゃうの!? あ、本当に看破に反応が出てきちゃった!?


ミツルギ : 頑強なシジミ、2体目登場! ……マジか。

神奈月 : 可能性は0じゃないとはいえ、そんな事ってある!?

G : 流石は咲夜さんだな!

咲夜 : これ、俺が言ったからなのか!?

いなり寿司 : 無茶苦茶なタイミング過ぎるわ!


「本当にどうなってるんですかねー!? わわっ!? このシジミ、体当たりをしてきましたよ!?」


 踏みつけた前脚の下から出てきたと思ったら、前脚に向かってぶつかってきたよ! むぅ……胃袋拡大でのストック分の回復ですぐに全快には戻ったけど、すぐに攻撃に移ってきたのは面倒だー!


「あ、地味にこっちのシジミはLv27ですか! とりあえず、これで陸地まで行っといてください! 『振り回し』!」


 シジミとしては大きなアサリくらいの大きさだけど、それでも小さいから普通には攻撃にしにくいもん! だから、シジミがいる奥側へ回り込んで、投擲で弾き飛ばす感じで陸地へ向けて前脚を振る回すのです!

 ちょっと水の抵抗があって、いつもより威力や勢いは悪い気はするけど……うん、それでもしっかりと攻撃してきたシジミに直撃!


サツキ : サクラちゃん、ナイスショット!

水無月 : おー! 陸地に飛んでいった!

G : 弾き飛ばされるシジミ。まぁ手段としてはありか。

ミツルギ : 確かになー。あ、サクラちゃん、体当たり系統の攻撃を持ってる貝だと湖には戻りやすいから要注意だぞ!

咲夜 : あ、そういやそうだった!?

富岳 : ……陸地で確実に死ぬみたいな言い方をしてたのは何でかと思ったが、単にその辺を忘れてただけか。

咲夜 : まぁそうなるな!


「絶対に大丈夫って訳でもないんですか!? まぁどっちにしても、私が湖の中にいるよりは安全なのは間違いないですから、陸地に移動させるのは変わらないですけど! 『噛みつき』!」


 萎縮になってるシジミは、自分で噛みついて持っていくのさー! ……小さくで噛みつき切れてない気がするけど、それでも口の中には含めてるから運ぶのには問題なし!

 萎縮が切れる前に、陸地に戻って吐き出しちゃえ! ともかく、湖から出ていくのです!


「……流石に3体目のシジミとか、出てこないでくださいよー?」


 乱戦をしようって状況じゃないんだし、ここで3体目はいらないからね! 慎重に進んで意味があるのかは分かんないけど、慎重に陸地まで戻っていこうっと!


ケースケ : ここで咲夜さんが言った事が、そのまま事実になりそうな予感。

神奈月 : あー、ありそう。

G : よし、咲夜さん! 何か言ってみろ!

咲夜 : マジで!? いや、俺が原因ではない事を証明しよう! ここで3体目を踏みつけて、慌てたところで4体目を踏みつけるで!

富岳 : 普通にしてたら当たらない方向にしてきたな!?


「あはは、まぁ流石に3体目や4体目はないと思いたいです……って、また脚の下でなんか動いたんですけど! これ、本当にどうなって……あ、後ろ脚の下からも何か動きました?」


 待って、待って、待って!? そんな事って本当にあるの!? 咲夜さん、未来予知でもしてませんかねー!?


「……わぁ、シジミの3体目と4体目が出てきましたねー」


 なんでこんなに近くに、隠れているシジミが大量にいるの!? わわっ!? 3体目と4体目もシジミは思いっきり体当たりをしてきてるから、陸地に逃げなきゃ!威力は大した事はないけど、敵に地の利がある状況で戦いたくはないよ!?


咲夜 : ……そんな事ってある?

G : 冗談だったんだけど、本当にそういう事があるとはなー。

ミナト : んー、私が見間違えたのはシジミの集まりだったから、ある意味必然かも? その辺、一般生物を含めてシジミがいっぱいだよ。

富岳 : あぁ、ミナトさんが見間違えたのはそういう理由か。確かに小さめの二枚貝は一般生物を含めて、集まっている事も多いしな。まぁ海での話だから……湖ではレアケースか。

ミツルギ : あー、そういやそうだっけ。アサリでのイメージが強いけど、シジミもそういう事はあったな。

こんにゃく : あった、あった! そういう要素! 経験値は少なめだけど、進化ポイントが多く手に入りやすいやつ!

神奈月 : 海であるのは知ってたけど、湖でもあるのは地味に知らなかった!

咲夜 : あ、あれか! 迂闊に足を踏み入れたら、袋叩きに合うやつ!


「元々、そういう要素なんですか!? というか、袋叩きになるんです!? それは嫌なので、大急ぎで陸に戻ります!」


 まさかの、シジミやアサリは集まってるって話だったー!? ともかく、これ以上踏みつけて交戦状態のシジミを増やす前に陸地に撤退だー!


「咲夜さんって、どうなってるんです?」

「さぁ?」

「言ってる事、実際に起こり過ぎじゃないですかねー?」

「まぁそういう時もあるって」

「たまにならいいですけど、流石に頻度が多くないですか?」

「偶然って凄いよねー?」

「作者さん、偶然で済ます気ですか!?」

「……気付けばそうなっているんだから、そうとしか言いようがないんだよ。ある意味、サクラと一緒」

「私と同じなんです!?」

「あれもまた、作者の私の手を離れてるからねー」

「そうなんです!?」

「ぶっちゃけると、たまにああいう発言を元に次の展開が決まっていってたり?」

「それ、本当にフラグを立ててませんかねー!?」

「……否定は出来ないとこだね。さて、その話題はこれくらいで……次回は『第466話 シジミの集団』です。お楽しみに!」

「咲夜さんには知らせられない、とんでもない事実が発覚した気がします?」

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[一言] フラグ職人咲夜、仕事をする(笑)
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