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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第13章 ひたすら育てます!

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第457話 ランダムリスポーンの先は


 エリアボスのワニに殺されたけど、ランダムリスポーンで陸地の近くに飛ばされて、なんとか陸地に辿り着いた! えっと、湖の中を進んできている間に再使用時間は過ぎてるから、この辺を発動だね!


「とりあえず、これらを使っておきますね! 『索敵』『見切り』『弱点分析』『看破』!」


 敵の確認は大事だから、ちゃんと使っておこー! まぁそれでも見えてない敵からの攻撃はどうしようもないけどね。さっきのワニみたいに!


「……あれ? 少し離れた場所に凄い勢いで走り去ってる小さなカニが……って、Lv29です!?」


 ちょっと待って、いきなりここの最高Lvに近い敵なの!? あ、でも待って! 沢ガニよりは大きいけど、小さなカニではあるし、逃げ方的にあれは絶対に経験値的には美味しいやつ!


イガイガ : あー、かなりLv帯が高いな。結構遠くまで飛ばされたか。

サツキ : サクラちゃん、カニを仕留めちゃえー!

水無月 : 仕留めちゃえー!


「そのつもりですし、カニは逃がしませんよ! 『放電』『放電』『放電』!」


 むぅ……速くて当たらない! でも、まだ攻撃が届く範囲だから、ちゃんと狙って……逃げていきそうな場所に狙って放つのですよ!


「『放電』『放電』! あ、当たりました! でも死んでないです!?」


 わわっ!? 即死に出来るかと思ったら、HPがちょびっと残ってたー!? 待って、待って、待って! あ、姿が見えなくなっちゃった……。


「……仕留め損ねました」


 うがー! 折角美味しい経験値が手に入ると思ったのに、当てたのに死なないとは思わなかった!


ミツルギ : 今のはちょっと残念だったな。流石にLv差が大きかったか。

富岳 : 沢ガニほど小さくも無かったし、経験値が豊富な敵ではあっても、沢ガニほど弱くはない個体だな。まぁ今ので交戦状態には入ってマップには表示されているし、追いかけるのもありだろう。

ミナト : そだねー。湖の中に逃げたんじゃなくて、陸の方に逃げてたから、仕留めるチャンスはまだあるよ!


「あ、確かにそうですね! それじゃ追いかけて……の前に、現在地の確認をしていきましょう!」


 なんだか今のカニのLvを見た限り、かなり遠くに来ちゃってる気がするけど……ここはどの辺ですかねー? とりあえず、死ぬ前の悪足掻きで解放したマップを確認なのですよ!


「えーと……わっ!? もう北の端まで来てるじゃないですか!?」


 待って、待って、待って! 今日の予定の踏破分、終わっちゃったんだけど!? あと少し北に進んだら、もう次のエリアだよ!? この位置なら、そりゃ敵のLvは高いよね!?


金金金 : 驚きを隠せない狐っ娘アバター。そうか、ランダムだからこういう事もあるのか。

いなり寿司 : ある意味、踏破が面倒なエリアを楽に進めたな。ここに再誕の道標を設置して、好きに湖で遊んでもいいんじゃないか?

サツキ : サクラちゃん、いくら死んでも気にしなくていい状況にはなったよ!


「あ、そういう事にもなるんですか! よく考えてみたら、確かにそうですよね!」


 湖で死にまくる可能性はあったけど、ここでリスポーン出来るならその心配はいらなくなったもんね! ふふーん、これはラッキーだったかも!


こんにゃく : あー、でもLv上げは結構きつくなるぞ?

ヤツメウナギ : Lv差が明確に出てる状況だしな。さっきのカニを追って、少しでも差を埋めた方がいいか?

神奈月 : そういう意味では、さっきのカニの出現も運が良い?

ミナト : んー、このくらいのLv差ならどうとでもなるよね?

富岳 : まぁ難易度が上がれば、普通にこのくらいのLv差は当たり前にあるが……あくまで、イージーだからな。

イガイガ : やってやれなくはないだろうけど、そもそも湖で戦いにくいし……。


「……あはは、まぁその辺はなんとか頑張ってみます! とりあえず、再誕の道標の設置をしちゃいますね!」


 少なくともここで再誕の道標が設置出来れば、最悪の事態は回避出来そうだし、そこはラッキーだと思わないとね! 最低でも、水中での連続死亡30回は避けられるはず!

 えーと、今ある再誕の道標はキノコかドクダミの2種類だけど、ここはドクダミにしちゃおう! という事で、ドクダミベースの再誕の道標を使用して設置!


「おぉ、真珠っぽい色合いのドクダミが生えてきましたね! 花の色はともかく、葉っぱまでこの色は不思議な感じです。あ、花の真ん中に小さな真珠みたいなのが出てくるんですか」


 この小さな真珠みたいなのが、再誕の道標の本体だって話だったよね! 湖の畔に咲く、なんとも不思議な花って感じ! 夜に見ると、淡く光ってるような感じにも見えるんだ? これ、月明りが微妙に反射してるのかな?

 折角だから、これもサムネイル候補としてスクショを撮っちゃおう! スクショを撮るぞー! ……うん、撮れた!


ミツルギ : おっ、今回はスクショの撮影が多い感じだな。

ミナト : サクラちゃん、スクショを撮るのが気に入ったら色々と聞いてくれたらいいからね!

咲夜 : そのまま沼へと引きずり込む気だ!?

G : 間違いないな。少しでも興味を示せば、サファリ系プレイヤーとして引き込む気だ。

ミナト : ちょっと待って!? 別に強要はしてないし、自発的にサクラちゃんが興味を示した場合は問題ないよね!?

富岳 : まぁ問題はないが……沼に引きずり込む気というのは、否定しないんだな。

ミツルギ : 無理強いしなければ、まぁそれでもいいんじゃね?

ミナト : だよね! という事だから、気兼ねなく聞いてくれていいからねー!


「あはは、まぁ好きな事に夢中っていいですよね! もし、もっと興味が出る事があった時はお願いします!」


 なんというか、色々と心境が変わってきたからかな? こうした風景の一部を切り取って、スクショを撮るってのが少し楽しくなってきてるんだよねー!

 なんだか前に姉さんから参考資料として貰った和室用の庭の写真みたいなのを、自分で用意してるような感じ! あ、そっか。こうして風景のスクショを撮るのって、どういう庭を自分で作るかって参考資料になるのかも! モンエボの景色って、なんだかんだで全部作り物ではあるもんね!


 例えば、この湖の水面の様子も、これから作る和室の庭に池を作った時の参考になりそう! 森の様子とかも、庭に配置する木の参考にはなるよね! 森の中にある湖とか、川に流れ込む沢とか、そういうのも良いかも?


水無月 : サクラちゃん、なんだか活き活きしてるね?


「あはは、和室の庭を作るのに参考になりそうだなーって思ったら、なんだかワクワクしてきました!」


 そう考えたら、なんだか楽しくなってきたよ! これからはその辺を意識しながら景色を見ていくのもありかも!


水無月 : あ、なるほど!

ミナト : 確かに、それには良さそうな風景は色々とあるからねー!

サツキ : ふふーん、サクラちゃんの作る庭がどういうものになるか楽しみだね!

金金金 : だなー。どうせなら庭だけとは言わず、衣装替えもしてみてくれていいんだぞ? 水着希望で!

水無月 : 金金金さんの欲がそのまま出てる!?


「衣装替えですかー。まぁ夏っぽいのも、やりたいと言えばやりたいとこですね」


 んー、今のはしっかりとした和服だけど、浴衣で夏風にアレンジは良いかも? まぁ衣装替えは、姉さんを筆頭にプロの方々が着せ替えを狙ってるから、その辺は要警戒なんだけど!


「というか、その辺の話題って前も出てなかったです?」


 こういう話、少し前にもやった気がする! んー、それだけ要望があるって事なのかも? 色々と意識は変わってきたし、その辺も本格的に考えてみるべき?

 んー、でもプロの方々の着せ替え人形化するのは……あ、でも色々と宣伝するのを引き受ける事にしたなら、その辺も考えておく方が良いのかも?


金金金 : 前にも言った覚えはあるな! まぁサクラちゃんを困らせる気はないから、気が向かないならスルーしてくれ!


「あ、はい! まぁちょっと真面目に考えてみますねー!」


 時間との兼ね合いはあるけども、夏休みの時間を上手く活用すればやって出来ない事もない? んー、姉さんと1度、衣装に関しての話はしっかりしてみようかな?


「さてと、あんまり脱線しててもあれなので、そろそろ戻しますね! とりあえず、さっき逃げたカニを探しに行きましょうか!」


 マップを見た限りでは、縄張りを使った南側の方には赤い印が大量だけど、北側のこの辺には1つだけだもんね! 他の敵との戦闘は出来るだけ避けつつ、大量の経験値を手に入れにいこー!


ミツルギ : まぁまずはそこからか。

富岳 : Lv差を埋めるのには、あの手の敵は手っ取り早いしな。

サツキ : それじゃ、サクラちゃん、カニの追跡を開始!

水無月 : 美味しいカニを倒しにいこー!


「はい! カニを倒しに出発です!」


 ふふーん、他にも色々とやる事は思いつくけど、とりあえず今はそれが最優先! エリア切り替えの手前くらいに反応があるし、まずはそこからやっていこー!


「思った以上に遠くへ飛ばされました!」

「まぁランダムだからねー。そういう事もあるよ」

「でも、なんだかんだでいい位置に出た気はします!」

「いい場所かどうかは、まぁサクラの動き方次第?」

「え、そうなんです?」

「瞬殺されるような動きをしなければねー?」

「あ、なるほど! って、そんな事はしませんよ!?」

「……今まで、色々とそういう事はやってるよね?」

「……過去の事は気にしないでいきましょう!」

「おーい!? いやまぁ、別にいいけどさ」

「ふっふっふ、ともかく死ななければいいだけの話です!」

「サクラにそれが出来るのかというのが、一番の問題……」

「作者さん、私を甘く見過ぎていませんかねー!?」

「いやー、割と妥当な判断だと思ってるけど? まぁそれはいいとして、次回は『第458話 逃げたカニを追いかけて』です。お楽しみに!」

「死ぬ時は死にますけど、生き残る時はちゃんと生き残ってますからね!」

「……今回が死ぬ時じゃなければいいけどねー」

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― 新着の感想 ―
[一言] か~にくいにいこ~♪ 美味しい経験値カニー(//▽//)
[気になる点] カニのトドメを横取りされない事を祈っておきます
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