第400話 目的地へ
ひたすら、東の端を目指して駆け抜けていくのです! 配信時間も残り少なくなってきたけど、雑談しながら進んで目的地まであと少し!
雷纏いの効果は切れちゃったけど、そこは問題なし! 疾走を含めて色々と再発動しながら、なんとか進んできたよ!
「あと少しで山麓エリアの東の端まで到着ですねー! なんだか移動だけなのに、随分と時間がかかった気がします!」
山麓エリアは色々と広かったのもあるよねー! 出来るだけ平坦な草むら部分を進んだり、敵を避けて迂回したりしたから、その分だけちょっと遠回りになった気もする!
ミツルギ : まぁ途中で色々と脱線もあったからなー。
神奈月 : 厄介なタイプの敵に結構遭遇してたしな。
こんにゃく : ここまで偏る時って、中々ないんだけど……。
「……あはは、まぁ配信としてはありじゃないんですかねー? 何度もは勘弁ですけど!」
一人でプレイしてる時なら絶対に嫌だけど、配信として考えるのなら問題なーし! 移動ばっかになるのは避けたかったし、そういう意味ではありだよね!
サツキ : サクラちゃん、まだ油断しちゃ駄目だよ! 気を緩めて、このタイミングで死んだら色々と台無しだから!
イガイガ : ここで死んで、踏破し直しは流石にな……。
咲夜 : でも、無いとは言えない可能性!?
いなり寿司 : まぁ確かになー。
「それは確かに嫌ですね!? 東の端まで辿り着いたら、即座に次のエリアに行ってもいいですかねー?」
次のエリアは明日になってから探索とか思ってたけど、今日はなんとなくそうしない方が良いような気がする!
ミナト : 次のエリアまで行けば、まぁ死んでも大丈夫にはなるね。ちょっと警戒し過ぎなような気もするけど。
G : いやいや、今日のサクラちゃんは油断出来ないぞ! むしろ、先のエリアに行ってくれる方が安心出来る!
富岳 : 冗談抜きで、厄介な敵を引き当てて死亡はあり得そうだしな。まぁそうなって実況外のプレイが移動になっても、別に見る側としては問題ないが……。
真実とは何か : それが真実にならない事を祈る……!
「実況外のプレイまで移動になるのは、私が嫌なんですけど!? とにかく、今回は次のエリアへ即座に移動する事にします!」
今日は妙な運の悪さが続いてる自覚はあるし、警戒し足りないって事はないはずだもんね! あと、単純に次のエリアがどんな場所か気になるもん!
「……それにしても、東の端に近付いてきたら妙に木々が増えてきましたね? この先のエリア、森だったりするんです?」
えーと、位置関係的には山麓エリアの北側がお煎餅の丘だったよね? 高原エリアの北側もお煎餅の丘で、2エリア分に接してたはず! それでこの辺の位置からだと、お煎餅の丘の更に北側がモンブランの森かな?
この東側のエリアに出て、その後に北へどんどん進んでいけばカラメル河川域の東側に出るって話だったと思うけど、正直合ってるか自信はなーい!
ミナト : それは行ってのお楽しみだね!
ミツルギ : まぁ変な事がなければ、このまま辿り着けそうだしな。変な事がなければ……。
咲夜 : 大事な事だから、2回言う!
いなり寿司 : そういう事を言ってると、本当に変な事が起こるぞ?
「それは本当に勘弁してもらえませんかねー!? 今日はもうこれ以上死にたくないです!」
行ってのお楽しみなのはいいんだけど、冗談抜きでこれ以上は移動に時間はかけたくないのですよ! 進化ポイントがそれなりに溜まってきてるはずだからスキルの方も見たいけど、その辺は自重して移動に専念しててこれだもん!
G : そういや、完全に採集物はスルーの状態に戻ってるのな?
ミナト : 移動を最優先するって事にもなったし、流石にその辺はねー。ちょっと前に自然薯がありそうだったけど、そこは言わずにおいたよー!
こんにゃく : あったのかよ、自然薯!?
富岳 : まぁあれを掘り出そうと思えば、どうしても時間はかかるしな……。
「……あはは、自然薯を掘るのは大変そうですしねー。その辺はまた別の機会にやっていきましょう!」
そういう機会は、やってれば他にもあるはずだもんね! ともかく、今は移動優先! 目の前まで見えてきた森の中へ突入だー! 今までは草むら部分を進んできてたけど、見える範囲の東側はもう全部木に覆われてるもんね!
サツキ : 山麓エリアの森部分に突入―!
水無月 : この先のエリアは、どんな場所なのかなー?
神楽 : 他の『始まりの森林』という可能性もあるの?
「あ、可能性としてはありそうです?」
もしかすると、桜の木でやってた『始まりの森林』の可能性はあるよね! あそこの名前は『サクラの森』にしたんだよねー! ふふーん、配信中にあの場所に辿り着く可能性は充分あるのですよ!
金金金 : 何か浮かれ始めた狐っ娘アバター。あー、『サクラの森』への可能性か?
ミツルギ : 他の『始まりの森林』は確かにあるにはあるが、まぁそこは桜の木がスタートになった『始まりの森林』ではないぞー。
咲夜 : 確か実況外のプレイでの木では、西側に渓流エリアがある『始まりの森林』だったよな?
「はっ!? 確かに西側に進んだ気がしますし、西側のエリアってここですね!? どう考えても違うじゃないですか!?」
むぅ、木の方でスタートした『始まりの森林』である可能性はこれで潰えたよ……。というか、『始まりの森林』であることは否定してなかったけど、もしかして更に別の『始まりの森林』だったりするのかな?
『始まりの森林』って2ヶ所どころか、もっと数が存在してたりするの!? ロックされてる種族の数は多いし、それって普通に可能性としてありそう!
「って、わっ!? いきなり見切りに反応です!? えいや!」
なんか突然地面が赤く表示されたけど、そこは一気に駆け抜けて回避ー! 回避した後にチラッと見たけど、地面から根が突き上げてきてた! それも広範囲だから、見覚えのある攻撃!
「これ、ヘビと同時に戦った時に樫の木が使ってきたやつですか!?」
確かスキル名は『根の剣山』だったっけ? 広範囲の根で刺す攻撃! でも、見切りと疾走のおかげでなんとか回避! 変に止まらず、そのまま駆け抜けるよー!
サツキ : サクラちゃん、ナイス回避!
水無月 : バッチリ避けれてたね! でも、敵の姿が見えないような?
「わっ!? わわっ!? 次々と刺してきてるんですけど、本体の木はどこにいるんですかねー!?」
待って、待って!? 私は結構な速度で森の中を駆け抜けてるのに、それより前の位置の地面に見切りの反応が出るのはなんで!? なんとか避けてはいるけど、攻撃範囲が地味に広くないですかねー!?
ミツルギ : あー、サクラちゃんが育ててる動かないタイプの木か。
イガイガ : 分体じゃなくて、遠隔での攻撃モードだな。
「なんでこのタイミングでその手の敵が襲ってくるんですかねー!? わっ!? わわっ!?」
うがー! 本体は離れたとこにいて、広げた根からの一方的な攻撃とか止めてもらっていいですかねー!? というか、私もやってた戦闘方法だけど、これって卑怯じゃない!?
金金金 : 慌てている狐っ娘アバター。自分がやってる手法を、思いっきり使われてるなー。
富岳 : 見切りで刺してくる部分が見えていれば、この手の攻撃は割と対処はしやすいぞ。
いなり寿司 : 突き刺してきた後に、少しの間だけど根が残るからな。そこが絶好の攻撃チャンスだけど……戦わずにこのまま次のエリアへ逃げ込むのもありか。
こんにゃく : 確かにそれもありだな。普通に移動する種族ならエリアを跨いで追いかけてくるけど、動かない木はエリアが変われば追いかけてこないし。
サツキ : そこはサクラちゃんにお任せだー!
「あ、それなら別に無理に戦う必要もないですよね! 先に進んじゃいましょう!」
地味に動かない木だと他のエリアまでは追いかけてこないのは初耳だけど、桜の木での活動範囲の広げ方を考えたらそうなるのかも! 追いかけてくると、どこまでも追いかけられそうだもん!
「なんか今日は逃げる事も多い気がしますけど、戦略的撤退です! このまま次のエリア入りしますよー! いっけー!」
次々と突き刺してくる根を見切りの反応を頼りにして避けながら、一気に駆け抜けるのですよ! マップ上ではもう完全に東の端までやってきたから、もうあと少しでエリアが切り替わるはず!
<『名も無き山麓』から『名も無き森林深部』へとエリアが切り替わりました>
<規定条件の達成により『名も無き山麓』のエリア名が変更可能になりました>
やった、エリアの切り替え完了だー! 見切りの反応が途切れたのを確認したら、疾走を止めようっと!
「えーと、普通の森林じゃなくて森林深部なんです? 確かに今までの森林に比べると鬱蒼としてますし、深い森っぽいですね」
深部となってるだけあって、なんかちょっと薄暗い? 森は森でも、こういう風な違いってあるんだね!
「400話、達成です! いぇーい!」
「まさか、ここまで続くとは……」
「なんでそういう反応なんですか!?」
「いやー、外伝という立ち位置なのに、相当長いからね?」
「ふふーん! これも私が頑張ったからこそですね!」
「あー、はいはい、そういう事でいいよ」
「なんか扱いが雑じゃないです!?」
「まぁ本編の3分の1にも満たない訳だし?」
「それ、あっちが長いだけじゃないですかねー!?」
「そりゃオフラインゲームのこっちより、オンラインゲームのあっちの方が色々と規模が違うし?」
「私だって色々やってますよ!?」
「……まぁ主人公の暴走度は、サクラの方が遥かに上かー」
「そういう基準なんです!?」
「まぁ400話を超えましたが、まだまだ続く予定です。少なくとも1種族目の最終進化まではやりたいね」
「え、そこまで行ったら終わりなんです……?」
「さぁ? まだまだ先だから、現時点では未定としか言えないね」
「ならば、意地でも私が終わらせませんよ!」
「さて、次回は『第401話 深い森へ』です。お楽しみに!」
「今のをスルーしないでもらっていいですかねー!?」




