第395話 洞窟の中へ
ふっふっふ! なんか盛大に転んだおかげで、洞窟への入り口を見つけたよ! 朦朧も治ったし、早速中へ入ってみよー!
「あ、洞窟に入る前に『再誕の道標』を設置しておきましょう! 洞窟内で何が起きるか、全然知らないですし!」
地味に皆さんは、危険でも意図的に教えてくれない時もあるからね! まぁなんでも教えてもらおうってつもりじゃないし、そもそもネタバレ厳禁にはしてるから、そういう時があるのは仕方ないけども!
ともかく現在地は中央部分には近いし、どこかには設置しておいた方がいいのは間違いないよね! という事で、『再誕の道標』を使用で!
「キノコを使うか、大根を使うか、ドクダミを使うか、どれするかが問題ですね……」
違う見た目のが3種類あるから地味に悩む! うーん、どれにしよう?
金金金 : その辺って何か違いはあったりするのか?
ミナト : 見た目が違うだけで、性能は全く一緒だよー! 違うとすれば前に手に入れた琥珀ベースの『再誕の道標』は地面に完全に埋まるけど、キノコとドクダミはほぼそのままの形で、大根ならちょっと地表面に見えるってくらい?
サツキ : 悩んでも仕方ない部分ではあるけど、サイコロタイムに行っちゃうー?
「あはは、それで決めるのもありな気はしますけど、今のはあくまで寄り道なんでちょっと時間は節約気味でいきますね! うーん、ここは大根で!」
悩みまくっても仕方なさそうだし、キノコは洞窟内にも生えてそうな予感がするから大根にしておこうっと! ドクダミはなんとなくで除外! という事で、『再誕の道標』を今度こそ使用なのですよ!
「わっ!? アイテム欄から飛び出てきた大根が、光の柱を上げながら植わっていきますね!?」
何この変な光景? あ、今回のサムネイル用のスクショはまだ1枚も用意出来てないんだから、今ここで確保しておこー! スクショを連写で撮るぞー! ……うん、光の柱の中で地面に突き刺さっていく大根のスクショが撮れた!
水無月 : 連写で撮った今のスクショって逆に並び替えたら、光る大根を引き抜いたら光の柱が上がりだした風に見えそう?
「あ、確かにそんな感じですね! ……植わった大根の葉っぱが真珠みたいな色合いですし、更に光ってるから謎大根が完成です!」
大根のメイン部分は地面の中だから、光ってるのは葉っぱ部分っていうのが更に謎! でも、ここがリスポーン出来る位置なのは分かりやすいね!
ミツルギ : その辺の見た目は、今更な話だけどなー。
G : まぁ分かりやすくはあるんだけどな、これ。
イガイガ : 地面に完全に埋まるタイプだと、近くまで来ないと地味に位置が分かりにくいしなー。まぁマップで位置は分かるし、そもそもリスポーン用の位置設定だからわざわざ見に来ることも無いんだが……。
いなり寿司 : ぶっちゃけ自分で後から見直しにくる部分じゃないから、どの見た目の『再誕の道標』を使っても問題はないぞ。
真実とは何か : それが真実なのである!
「あはは、確かにそれはそうですねー! どちらかというと、どの採集アイテムが『再誕の道標』になるかが問題な気もします……」
再使用時間の短縮なんてありがたい効果のある大根が、こうなってしまったのは本当に残念です……。うー、他に大根は採集出来たりしないのかなー?
「あれ? 葉っぱの付け根辺りに丸いのがあるのはなんです?」
今初めて気付いたけど、なんか普通の大根にはない部分があるよ? なんだろう、この丸いやつ?
ミナト : その宝珠が『再誕の道標』の本体だよー。アイテムの説明として、『宝珠』があるからね。
富岳 : その宝珠が宿っている採集アイテムが『再誕の道標』になるって感じだな。琥珀だと完全に一体化してて、そのままの見た目って感じになってたがな。
G : 設定としては、『再誕の道標』は精神生命体の力の一部だから、何かに宿っていなければ単体として物質化は出来ないんだったはず。
水無月 : おー、そうなんだ!
金金金 : なるほど、そういう設定になってるのか。
「精神生命体のままじゃ物質化って出来ないんですね!? あ、キノコの方の『再誕の道標』の説明にも『この宝珠を設置した場所で』って書いてありますね。……キノコやドクダミにも、こんな感じで宝珠が付くんです?」
ミツルギ : 付くぞー。どういう風に付くかは、見てのお楽しみだな。
咲夜 : キノコはちょっと変わった感じに付くからなー!
いなり寿司 : ドクダミは、まぁそこまで変わってはないか。
「おぉ、そうなんですか! それは楽しみにしておきます!」
なんというか、この辺の見た目は開発さん達の遊び心が入っていそうな気がする! どんなアイテムで、どんな風な『再誕の道標』になるのかが違うのはちょっと面白そうな要素かも!
「さてと……あんまり時間をかけてても仕方ないので、洞窟の中に入っていきましょう!」
本来の目的は山麓エリアの東の端まで移動する事なんだしねー! まぁそこにこだわり過ぎなくてもいいんだろうけど、本当なら昨日の内にしておくつもりだったから気になるもん!
という事で、洞窟内へと突入! あんまり足場が良くなさそうだから、進むのは要注意で!
「……少し薄暗い感じですね? でも、周りが見えない程ではないです!」
中に入ってみた感じ、暗さは夜の時と同じくらいっぽいねー! あ、夜目が自動で発動してるみたいだし、本当に夜と同じ感じなのかも? 灯りがあるって話だったけど……あ、あった!
「わぁ! 光ってるキノコがありますよ! それも沢山!」
そんなに光量が強い訳じゃないけど、このキノコが洞窟の中を照らしてるんだ! なんかファンタジー感があるよ、これ!
ミツルギ : 洞窟の中には、そういう風に灯りになってるものがちょいちょいあるぞ。
いなり寿司 : 場所によって、キノコ以外にも色々光るからなー。
ミナト : どういうものがどういう風に光ってるかは、実際に見てのお楽しみでね?
「それは確かに自分の目で見た方が楽しそうですね! このキノコのスクショも撮っておきます!」
サムネイル候補はさっきの大根の『再誕の道標』で撮れたけど、こっちはこっちで候補だよねー! あ、どうせなら暗い方が良いのかも? 夜目は切れるんだし、切って暗くした状態でのスクショを撮ろうっと! 夜目はオフで!
「おぉ! 暗闇に浮かび上がる光るキノコはいいですね! というか、緑色に光ってたんですね? さっきはそんな風には見えなかったですけど」
ともかく、この状態でスクショを撮るぞー! ……うん、緑色に光るキノコのスクショが撮れた!
ミナト : 夜目の有無で色合いが変わったりするんだよねー。ちなみにそのキノコは採集も出来るキノコだよ!
咲夜 : えーと、毒があるのがツキヨタケで、毒が無いのがヤコウタケだっけ?
富岳 : その2つは形が全然違うから分かりやすいぞ。
「このキノコも採集出来るんです!? しかも、片方は毒キノコですか!?」
確かに大きさや形が全然違う2種類のキノコがあるけど、どっちがどっちか分かんない! というか、灯りを採ったらダメな気がする! って、あれ? 緑色に照らされてる状態だけど、そうでもない場所もあるような?
金金金 : キノコに照らされていない部分を見て不思議そうにする狐っ娘アバター。あー、これは無自覚?
こんにゃく : この反応はそうっぽいな?
ミツルギ : サクラちゃん、ライオン自体は電気を纏ってるから多少はそれで照らしてる状態だぞー!
「あ、私が照らしてるんですか、これ!? そういう効果もあるんですね!?」
わー! 全然気付かなかったけど、確かに今の私のライオンだって光ってるようなもんだよね! そうとなれば、この光ってるキノコを採集しても大丈夫?
うふふ、毒キノコが混ざってるなら、採集してみるのもありだよね! よーし、それで決定! 平たくて大きい椎茸っぽいキノコと、小さなシメジみたいなキノコ、どっちが毒キノコなのか確認だー!
「まずはシメジっぽい小さなキノコからです! おー! こっちが毒が無いヤコウタケですか! あ、なんか一気に暗くなった気がします……?」
照らし出せると思ったけど、思ったよりも暗くなったよ! むぅ、1つのキノコを採ったらその周辺の同じキノコも一気に消えるっぽいねー。
採集アイテムとしては『キノコ(ヤコウタケ)』! 効果は……HP10%回復は微妙かも?
咲夜 : 自分が照らしてるのが分かったら、躊躇なく採りにいった!?
ヤツメウナギ : まぁ可能な状態ではあるけど、本当に躊躇なくいったな。
水無月 : サクラちゃん、夜目! 夜目を戻して!
「あ、そういえばオフにしてたんでした! すぐに戻します!」
光ってるキノコが見えやすいように夜目を切って暗くしてたんだった! 夜目があればかなり違うはずだし、夜目を再びオンで!
「おー、夜目があるかないかで、かなり暗さが違いますね! これなら、もう片方の椎茸っぽい光るキノコも採集出来そうです! えいや!」
問題点が消えたから、キノコの採集を再開! うん、キノコ(ツキヨタケ・麻痺毒)が採れた! 明確に毒キノコだと判明だー! 使い所は難しそうだけど……。
こっちもまとめて周りの灯りのキノコが消えたけど、電気を纏っているから大丈夫なのですよ! でも、さっきよりは薄暗くなったかも? あ、だったらこれで何とかなるはず!
「これでどうですかねー? 『放電』! おー、少し明るくなりました!」
金金金 : なるほど、溜めの放電か。
ミツルギ : まぁありと言えばありな手段だな。
神楽 : これって『雷纏い』を使うのもありなパターン?
ミナト : ありはありだけど、そもそも元々の灯り自体はあるから……自前で灯りを用意する必要は特にないよ?
G : 雷纏いを灯りで使うのは、勿体ないだけだな!
富岳 : というか、洞窟のキノコは無理に採るもんでもないしな。
「あはは、効果的には微妙でしたし、そうかもしれないですねー! まぁどっちが毒キノコか確認したかっただけなので、これ以上は採集しませんよー!」
もっと良い性能のアイテムなら採り尽くしてもいいけど、そこまでの価値は無さそうだしねー! とりあえず他に灯りになってるキノコがあるとこまではこの状態で進んでいこうっと!
「ふふーん、洞窟探検の開始です!」
「上機嫌な感じだね、サクラ?」
「なんだか洞窟ってワクワクしません? こう、非日常って感じで!」
「まぁそうだね。子供の頃だけど、どこかの観光地の鍾乳洞か何かに行った覚えはあるし、何となくは分かるよ」
「ゲーム内とはいえ、そういう独特の雰囲気が味わえるのはいいですよねー!」
「……普通にやってみたいものだね、フルダイブでの洞窟探索」
「え? そんなのは普通にある……って、作者さんの方にはフルダイブ自体が存在してないんでした!?」
「……果たして、こちらで現実の物となる日が来るのか?」
「それは、私には分からない事ですね!」
「だろうねー。まぁそういう話はこれくらいにして……次回は『第396話 洞窟の仕様』です。お楽しみに!」
「洞窟探検、やっていきますよー!」




