第391話 見落としていた採集アイテム
キノコの採集は終わったし、東に向けて木々の間を駆け抜けていくのです! 森というほどでもないし、林って感じかな? うーん、もっと小規模な感じ?
「あっという間に木々の間を抜けました! しばらくは平坦な場所が続きそうですし、一気に距離を稼ぎましょう!」
ふっふっふ、結構拓けたとこ出たもんねー! 場所としては、1つ前の高原エリアと同じような感じ!
ミナト : サクラちゃん、真っすぐ正面に大根! それと左方向の視界の端と……あ、他のはいくつか通り過ぎちゃった……。
富岳 : くっ!? 通り過ぎたやつ以外は、まだ距離があって気付かなかった!?
こんにゃく : あ、マジで大根があるし!?
「わわっ!? 急停止で! そんなにすぐにいくつもあったんです!?」
即座にズサッと止まって真正面を見てみたら……確かに何か大根の葉っぱらしきものが見えた! 言われてから止まるまでの間に移動しちゃってるけど、それで大根の白い部分も見える位置だね。ミナトさん、見つけるのが早い!
咲夜 : 遠くのをあっさりと見つけすぎじゃね!?
水無月 : ミナトさんの全力が凄い!
金金金 : サクラちゃん、左側にあるのはなんだ?
「それも確認しないとですね。こっちは蔓が伸びてますけど何が……あ、これってサツマイモですか!?」
わわっ!? 蔓自体に見覚えがあったからもしかしてって思ったけど、ちょっと赤い何かが見えたから表面の土を退けてみたら、大きなサツマイモが植わってた!
「ここは畑か何かですかねー!? まさか、大根やサツマイモが植わってるとは思ってなかったです!」
今まで全然気にしてなかったけど、この手の葉っぱってみた覚えがあるんだけど!? もしかして、今まで盛大にスルーしまくってたりするの!?
うぅ……見落としまくってるとは言われてたけど、こういう見落とし方をしてたんだ……。
ミツルギ : 大根やサツマイモは、まぁ見ての通り植わっているぞ。サクラちゃんは結構素通りしてたけどな。
いなり寿司 : 根菜系はチラホラと埋まってはいるけど、割とどれも特殊な性能をしてるからなー。ワサビも一応は根菜系だし。
G : ワサビの場合は葉ワサビもあるから、微妙なラインでもあるんだよな。
「あ、確かによく考えたらワサビって根ですもんね。根菜ってイメージは無かったですけど……」
というか、そのままのワサビを見る機会も普段はないもんね。そっか、そっか! ワサビやレンコンは既に採集してるんだし、それに比べたら大根やサツマイモなんて普通なものだよね!
「それじゃ大根とサツマイモがどういう性能をしているのか、採集して確認してみましょう!」
とりあえず採集の為に大根に触れて……って、あれー? 採集の表示が出てこないよ? え、なんで? 葉っぱの部分に触れてるだけじゃ駄目なの? それじゃ大根の白い部分に触れてみて……こっちも駄目だー!?
「なんか採集出来ないんですけど、なんでです?」
ミツルギ : 根菜系は、基本的に自分で掘り出す必要があるからなー!
富岳 : ここが意外と盲点な仕様でな。少し触れた程度では採集出来る事は分からないし、大根の葉やサツマイモの蔓に馴染みが無い人はスルーしやすい部分だ。
サツキ : というか、サクラちゃんはよくすぐに分かったねー?
「あれ? サツキさんはおじいちゃんのとこの畑で見た事ないです? 収穫を見せてもらった事はあるんですけど」
最近は全然会えてないおじいちゃんだけど、小学生の頃は夏休みとか冬休みによく行ってたもんねー。完全に何もかもを覚えてる訳じゃないけど、色々と教えてもらった覚えはあるもん!
サツキ : あ、そっか、おじいちゃんの影響かー! もう何年も会えてないなぁ……。地味にサクラちゃんと一緒に会いに行った事って少ないし……。
「おじいちゃんが腰を痛めてから、特に行く回数が減りましたもんね……」
私が中学生になった頃くらいから、一気に行く回数が減っちゃったのがなんだか寂しいな……。その後は兄さんの大学受験だったり、私の中学生の時の嫌な件だったり、姉さんのプロデビューだったり、私の高校受験だったりで行く機会自体が全然なくなっちゃったんだよね……。
「まぁ私のリアルの話は程々にしておきましょうか! 大根とサツマイモくらいなら、レンコンに比べれば掘り出すのは簡単です!」
というか、大根に至っては掘り出す必要すらなーい! 葉っぱの部分に噛みついて、一気に引き抜くのみ!
「おぉ、あっさり抜けましたね!」
うーん、思ったよりも小振りな大根だった。もっと立派なのを想像してたけど、まぁいいや!
ミツルギ : まぁライオンなら大根は簡単か。
イガイガ : むしろ、この手の採集に苦労するのは小動物系だしな。
咲夜 : 本当に周りを掘るしかないやつ!
「あはは、確かにそうなりそうですねー! さてと、サツマイモを掘る前に大根の性能を確かめましょう!」
ふふーん、変わった性能をしてるって話だし、どんな効果があるんだろうね? とりあえずアイテム欄から確認だー!
「えーと、任意のスキルの再使用時間を半分まで短縮……って、えぇ!? これ、便利じゃないです!?」
待って、待って、待って!? この効果は想定外にも程がある、とんでもなく便利な代物なんですけど!?
水無月 : え、再使用時間が短くなるの!?
金金金 : これはまた、すごい効果が出てきたな。これ、雷纏いには有効?
G : 有効だぞ。ただし、全部食う必要はあるけどな!
サツキ : 大根1本、丸かじり!
「レンコンの時もそうでしたけど、やっぱりそういう形になるんですか!? まぁでも性能を考えると有用ですよねー!」
大根は生でも食べられるし、味の心配はしてないけど……小振りな大根で良かった! 立派で大きな大根だと食べるのが大変だよ、これ! そういえば、食べるといえば……。
「……これ、大根の葉は食べれない感じです?」
アイテムとしては、大根の葉は採集出来てないっぽいもんね。葉っぱは葉っぱで食べられたと思うんだけど……あ、でも生で食べられたっけ? 調理出来ない事を考えたら、食べられなくても問題ないのかも?
ミナト : アイテムとして手に入るのは、根の部分だけだねー。
水無月 : あ、そうなんだ?
こんにゃく : 根本的にオフライン版だと調理はほぼ出来ないからなー。
いなり寿司 : ごく一部、ほんの少しだけ焼くくらいなら出来なくもないが……まぁほとんどの種族では意味はない。
サツキ : 火が使えれば、サツマイモで焼きいもくらいなら作れるよー!
「おぉ、それはいいですね! 私のライオンじゃ火が使えませんけど、いつかやってみたいとこです! という事で、サツマイモも掘っていきましょうか!」
地味に火があれば焼き芋が出来るみたいだし、そのうちキツネさんをやる時に火を使ってサツマイモを焼くのもありかも! 火事になったりもするんだから、シンプルに焼くくらいの調理は可能なんだねー! うふふ、先の楽しみが少し増えた!
「えーと、確かレンコンの時は傷が少ない方が入手量が増えたんでしたっけ? サツマイモも似たような感じです?」
確かそんな要素があったはず! 掘り出す前にその辺を確認なのですよ!
富岳 : あぁ、そうなるぞ。美味く掘り出せば、その分だけ入手の個数が増えてくる。
G : ぶっちゃけ、大型種族で全く傷付けずに掘り出すのは難しいけどなー。
咲夜 : 根菜系のアイテムの採集って、地味にミニゲーム要素になってるぞ!
イガイガ : 如何に綺麗に掘り出すかに拘る人もいるな。まぁ自己満足な内容ではあるけど。
「あはは、確かにミニゲームといえばミニゲームですね! とりあえず慎重に掘っていきますねー!」
出来るだけ傷付けないように、慎重に、慎重に……あっ! 思いっきり爪が当たった気がする!? うぅ……地味にサツマイモは難しいよ! でも、なんとか頑張って掘り出さないと!
「……なんとか掘り出せましたけど、傷だらけで入手は2個ですか。中々に難しいですね……」
むぅ……もっと上手く掘り出したかったけど、ミニゲーム要素と言われるだけはある!
ミナト : サツマイモはまだ簡単な方なんだけどねー。レンコンよりは難易度は低いよ?
咲夜 : まぁそれは確かに?
神奈月 : レンコンは窒息との戦いでもあるからな。
「あはは、確かにそれはそうですよねー」
窒息の危険がない分、レンコンよりは遥かに掘り出しやすいのは間違いないよ! あとは単純に慣れの問題かな? どの程度の頻度でサツマイモが植わっているかにもよるよね!
「さーて、サツマイモはどういう性能でしょうかねー?」
肝心なのはどういう性能をしているかだけど、正直レンコンより難易度が低いならあんまり大根ほど良い性能は期待できないかも? まぁとりあえず確認で!
「えーと……少しの間、非戦闘時の自然回復回復速度の上昇ですか! すぐに回復するHP回復自体は10%で控えめですけど地味にいいですね、これ!」
HPの回復速度を上げる効果のアイテムって、初めて見た気がする! そっか、こういう効果の採集アイテムもあるんだね!
金金金 : なるほど、回復速度の上昇効果か。
サツキ : 休憩しつつ回復する時に便利だよー!
神楽 : ちなみに、これも生で食べる感じ?
ミナト : 基本的に生だねー。まぁゲームだから、食中毒を起こす事はないよ。
咲夜 : そういう危険があるのは、毒として設定されてるアイテムのみだな!
「あはは、まぁ調理出来ない以上は仕方ない部分ではある気がしますね。そういう意味では果物系が一番使いやすそうです」
変に癖がなくて生で食べるのが当たり前だもんね、果物って。世界観的な縛りでほぼ生で食べるしかないのはちょっと残念だけど……まぁそれでも大丈夫なようにはなってそう!
「アイテムには色んな効果があるんですね!」
「まぁそりゃね?」
「他にはどんなのがあるんですかねー?」
「その辺はネタバレ案件だけど……」
「まぁそうなりますよねー。いつか見つけた時に、どういう効果があるのかを確認してみましょう!」
「うん、そうしてくれる方がいいね。ちなみにだけど、サクラ的には他にどんなのがあると思う?」
「……そうですね? 再使用時間の半減があるなら、すぐに使えるようになるのもありそうな気がします!」
「ふむふむ、なるほど?」
「他には、一時的にステータスを上げるアイテムとかもありそうな気がしますね?」
「なるほど、なるほど」
「……これ、答え合わせがないですし、言う意味あります?」
「いや、特にないよ?」
「あっさり断言しましたね!?」
「だって、あると言っても、無いと言っても、ネタバレ案件だし?」
「確かにそうですけども!?」
「まぁ他にどんなアイテムが出てくるかは今後次第として……次回は『第392話 移動しながら』です。お楽しみに!」
「頑張って移動していきますよー!」




