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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第10章 成熟体への進化です!

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第361話 効果が切れた後に


 うがー! 色々な新スキルを使ってみたくて、それらを先に使ったのが失敗だったー!? 解放したばかりで、使ったスキルのどれも再使用時間が全然短くなってない! ほんの少し待てば使えるようにはなるものの方が多いけど、使っていく順番を間違えたよ!?


「あっ!? 雷纏いと堅守の構えの強化効果が切れました!? だったら、これです! 『放電』『放電』『放電』!」


 うぅ、強力な攻撃状態はもう終わりかー。でもまぁ、堅守の構えを使ってる間に雷纏いで麻痺を狙うのはかなり便利なコンボだったよね! 問題は遠距離攻撃には有効な手段じゃない事!

 その辺はまぁ仕方ないとして、今は縄張りでのステータス強化でどれだけ今いる敵を倒せるかだよね! うん、結構倒したはずだけど敵の数が全然減ってる気がしない!


ミツルギ : 効果時間が伸びたとはいえ、2分間はあっという間か。

いなり寿司 : まぁ『堅守の構え』も結構使ってたしなー。あれ、地味に1分くらいあるし。

富岳 : 最大強化までいけば、その時点で即座に解除にはなるんだがな。


 おぉ、何気にどのくらいの時間を構えてるのかって知らなかったけど、1分間なんだ! って、わわっ!? そっちに意識を割いてる暇はないよ! 見切りへの反応が多いし、回避しながら放電で!


「縄張りで移動速度と攻撃頻度が下がってるのは助かりますね! 『放電』『放電』『放電』!」


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


 よし、旺盛なバッタを撃破完了! そういえば、今回は知恵系統の敵を全然見てないような気がするけど……まぁいいや!


「この調子でどんどん倒していきましょう! 『放電』『放電』『放電』!」


 うふふ、思った以上に雷纏いの効果が切れても戦えてる! 数は多いけど、それでも『畏怖の気迫』の効果は偉大だね! 


金金金 : 雷纏いの効果が切れたら一気に崩れるかと思ってたけど、意外とそうでもないな。

G : まぁ一時的なもんだろうけどな。近くにいた特に好戦的な敵を、さっきまでの間に倒せてたって感じか。

サツキ : サクラちゃん、ファイトだよー!

水無月 : サクラちゃん、頑張れー!


「はい! 頑張っていきますよー! 『放電』『放電』『放電』!」


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


 今度は雄健なカマキリを撃破! うふふ、着実に1体に狙いを絞って仕留めていくのさー! 下手に攻撃を分散したら、倒せるものも倒せなくなるもん!

 同じ方向ばかりを見ないように回避方向も調整しつつ移動しながら回避! 出来るだけ敵の攻撃は見切りで把握しておけば、攻撃頻度の低い状態なら回避できる範囲!


「さーて、次の敵を倒していきましょう! あ、その前にこれで! 『自己修復』!」


 少し動きが鈍っちゃうのが欠点だけど、それでもHPを回復出来るスキルがあるのはありがたいね! 思ってたより、再使用時間もそんなに長くなかった! まぁ短くもないけども!


神奈月 : さて、問題はここからだよなー。

こんにゃく : サクラちゃんはどこまで凌げるか。

ヤツメウナギ : まだサクラちゃんに攻撃を仕掛けてない敵もいるし、ここから強烈になってくるぞ。


「え? あ、確かにそれはそう……わわっ!? わっ!? わっー!? ちょっと、待ってください!? なんか急に攻撃が苛烈になり始めたんですけど!?」


 ぎゃー!? なんで急に攻撃頻度が上がったの!? 見切りが……見切りの赤い表示が、視界を覆い尽くしてくるんだけどー!?


「これは……逃げ一択ですね! 『疾走』!」


 飛び退く程度で回避し切れる数じゃないから、一気に発動と同時に急加速を開始! ……あ、なんか背後で色々ぶつかるような音が聞こえた!


「って、真正面からもですか!?」


 ぎゃー!? 回避の為に逃げたはずなのに、逃げた先でもさっきの見切りと同じような反応がー!? 


金金金 : これってもしかして敵に『威嚇』をされてたり? 確か、こういう風に赤く表示されたよな?

ミツルギ : その可能性も無いとは言えないけど、今の場合は多分全部見切りでの表示だな。

G : サクラちゃんに1撃も入れてない敵が集まってきて、1撃目を入れてきてる感じだな。初撃は攻撃頻度は下がらないし。

水無月 : あ、そっか。縄張り内でも、サクラちゃんの位置から離れた敵が結集中なんだね!


「よく考えたら、そういう事もありますよねー!? わっ!? わわっ!? わわわっ!?」


 うぅ……流石に攻撃が苛烈になり過ぎて、回避以外に何かする余裕がない! 回避しても、すぐに同じような状況になるし……って、あれ? 一旦回避した後の場所に、朦朧になってる敵が結構いるのはなんでー?


「わっ! わわっ!? これっ!? もしかして!? 同士討ちに!? なってます!?」


 うがー! 色々と再使用時間は過ぎて使えるようになってきたけど、攻撃できる状況じゃないよ! これ、回避を止めたら、即座に袋叩きに合って死ぬやつだー!


富岳 : まぁサクラちゃん目掛けて攻撃が集中してるんだし、それを回避したら敵同士の攻撃は当たるからな。

チャガ : 敵の攻撃が他の敵に当たって、その当たり所によっては色々と状態異常は発生したりするぞ。

サツキ : という事で、サクラちゃん! 今は全力で逃げまくれー!

いなり寿司 : 攻撃出来る余裕は無さそうだが、そういう時こそ溜めた放電や、1段階目までの獅哮衝波の出番だぞ!


「……あはは、確かにそれは良さそうです! わっ! わわっ!?」


 動きながらでも溜められる攻撃手段が今は活躍しそうだよね! でも、まだ疾走の効果中だからそれが切れてから……って、考えてる間に効果が切れたー!? でも立ち留まらないように、そのまま駆け抜けるのですよ!

 えっと、えっと、どっちを使おう!? うん、変に悩んでも仕方ないし、とりあえずこっちで!


「『獅哮衝波』の溜め開始です! そして、逃げるのです!」


 今はひたすら逃げるが勝ち! 死んで乱戦を終わりにするのは、まだ早いのですよ! 一応『衝撃凝縮』はありにして発動しておいて、射程が足りそうなら威力を底上げしてぶっ放しちゃえ!


「って、あれ!? なんか毒を受けてる敵が……わっ! 出ましたね、聡明なトリカブト! 相手にはしませんけど!」


 という事で、行動方針は変わらない! 知恵系統の敵なんか、この数の敵の中で相手なんかしてられないのですよ!

 それにしても、聡明な敵はあんまり見かけてなかったような? って、今はあちこちにいるよ!? その流れ弾を受けて、毒で弱ってる敵も増えてきてる気がする! あ、地味に出血になってる敵も多い気がする!


「なんで急に聡明な敵が増えてきてるんですかねー!?」


 うがー! さっきまで不自然なくらいに見かけてなかったのに、今はどこに回避しても目の前に最低でも1体はいるんだけど!? うーん、逃げまくってる間に弱らせてくれるなら、それもありなのかなー?


咲夜 : なんでと言われると……これって説明しても怒られないやつ?

ミツルギ : まぁ大丈夫な範囲だとは思うけど、サクラちゃん、どうだ?


「理由を知りたいので、そこは問題なしです! わっ!? わわっ!?」


 うぅ……疾走が切れたから、回避に余裕がなくなってきたー!? もう少しで獅哮衝波の1段階目までは溜め終わるけど、それまで避け切れるか自信ないよー!? これ、見切りが無かったらとっくに死んでたやつだー!

 でも、全部を避け切れてる訳じゃないから、じわじわとHPは削られてるのも厳しいよ! 自己修復で回復出来たから良かったけど、そうじゃなかったらもう死んでた気がする!


金金金 : こうして見ると、『見切り』が大活躍だな。

イガイガ : 大雑把な範囲だけど、ここまで攻撃自体が多いと大雑把とか関係ないしなー。

こんにゃく : そりゃ確かに。

咲夜 : なんか俺の話がスルーされそうなんだけど!? 知恵系統はその名の通り、知恵があるからな! 行動パターンとして、強化効果がある時は積極的には仕掛けてこない!

ミツルギ : 雷纏いは知恵系統には意味がないから襲ってくるが、『堅守の構え』での強化効果は避けてくるんだよ。


「知恵系統の敵って、本当に厄介ですね!?」


 まさかの、強化中には襲ってこないとかいう賢い選択だったよ! むぅ……知恵系統の進化と言うだけあって、その行動パターンも他の系統の進化の敵より知恵が回るんだね。


「あ、そうしてる間に1段階目の溜めが終わりそうです! すぐ近くに麻痺毒にやられて倒れてる敵集団がいるので、狙いはあれで!」


 『衝撃凝縮』をしたいと思ってたけど、流石に今の状況でそこまでやるのは無理っぽい! だから、そのままでいこう! それでも縄張り内の強化したステータスでなら、倒し切れるはず!


「『獅哮衝波』、発射です! いっけー!」


 狙った通りの場所に向けて、衝撃波を撃ち放つのさー! これで何体かくったばれー!


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<成熟体を撃破しました>

<進化ポイントを2獲得しました>


<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が成熟体:Lv6に上がりました>

<基礎ステータスが上昇します>

<進化ポイントを4獲得しました>


「おぉ! やりました! それじゃまた逃げに……ぐふっ!?」


 走ろうと思ったら、何かに脚を掴まれてる!? 待って、待って、待って!? ライオンの脚に根が、木の根が巻き付いてて……って、聡明なヘビにも噛まれた!? 


「ぎゃー!? 麻痺毒になったんですけど!?」


 うぅ……完全に身動きが取れなくなったー!? あー、他の大量の敵が続々と近付いてきてるし、これはもう流石に無理かな……?


ミツルギ : サクラちゃん、お疲れさん!

イガイガ : ナイスファイトだったぞ!


「殺される直前に、地味に聞きたくはない言葉ですよねー!?」


<サクラ【巧妙なライオン【雷】】が死亡しました>

<死亡した為、リスポーンとなります。リスポーンの手段を選んでください>


 まぁ何とか色々頑張ったし、今回は死んでも仕方ないよね! 私としても、どこまで倒せるかの問題だけで、最終的には死んでもいいつもりで縄張りを使ったし、結果としては問題なーし!

 という事で、ランダムリスポーンしていこー! あ、いつの間にやら朝日が昇ってきてる状況だねー。


「あれ? 思ったよりもしぶとく生き残ってたね?」

「ふっふっふ、頑張りましたからね!」

「でも、やっぱり最後は死ぬと」

「……それは避けられなかったですね」

「まぁそこはいつもの事だし?」

「そうですとも! なので、今回は思った以上に粘った事を誇るのです!」

「あー、今更ではあるんだけど、サクラに言っておこう」

「作者さん、何ですかねー?」

「別に乱戦にする理由って皆無だよ?」

「そこは単純に私がやりたいだけなので、問題ないです!」

「……そこを言い切ると、やっぱり死に芸なのでは?」

「乱戦で毎回必ず死んでる訳じゃないですけど!?」

「まぁ普通でも死んでるしね」

「そういう納得のされ方は納得できないんですけど!? 私に死なずに頑張れという方はブックマークや評価をお願いします!」

「……サクラ、不可能な事をお願いしちゃいけないよ?」

「私は絶対に死ぬって言いたいんですかね、この作者さんはー!?」

「死なずに済んだ日が続いたら、その異論は聞こうか。さて、次回は『第362話 ランダムリスポーンした先』です。お楽しみに!」

「うがー! 今日の配信は死にましたけど、明日は生き抜いて文句を言わせてもらいますからね!」

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あっちのオンライン版は自力での電子書籍版もありますので、よろしければどうぞ。

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これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
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― 新着の感想 ―
[一言] やったー\(^_^)/ ノルマ達成~(//▽//)←マテ いや~頑張ったね
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