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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第10章 成熟体への進化です!

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第355話 解放したマップを使って


 忘れ去っていた高原エリアの名前は『天象高原』に決定! マップも解放されたし、本格的にエリアの探索とLv上げをやっていこー! という事で、一旦マップを確認! 現在地はどこかなー?


「……って、思ったほど踏破出来てないです?」


 あれー!? せめて半分くらいは行ってるものかと思ったら、半分どころか……東端まで3分の1も進んでないよ!?


ミツルギ : あー、巧妙なリスの周りを走ってたのとかは影響ありそうだな。

イガイガ : そうかもなー。マップの解放基準って、あくまで踏破率じゃなくて、移動距離だしなー。

富岳 : まぁそれで問題があるかというと、そうでもないがな。


「あー!? そういうとこが理由なんですか!」


 そっか、そっか! そういえば、リスの周りをグルっと走ってたりもしたもんね。出来るだけ草むらがある場所をメインに移動してきたから、真っすぐ進んでないのも影響あるのかも?


「それにしては、その割には敵のLvが上がってるような気もしますけど……? まぁその辺を確認する為にも、エリアボスは見つけたいとこですねー!」


 時間を飛ばした影響は今は抜けてるから、この山麓エリアで一番高いLvの敵はエリアボスのはず! 見つけてしまえば、ここでの上限Lvは分かるもんね!


サツキ : サクラちゃん、エリアボス探しを頑張って!

水無月 : 今回はどんなエリアボスがいるんだろ?

ミナト : 基本的にはエリアの特徴に合った種族が出てきやすいんだけど、なんだかんだでランダムではあるからねー。実際に何が出てくるかは、遭遇してみるまで分からないんだよー。

神奈月 : 湿原エリアとかなら湿原部分で出てくる事が多いけど……蝶だったしな。

G : 山麓エリアみたいに色んなエリアの特徴が混ざってると、特にそういう傾向も出にくいしな。


「あー、そういえば湿原エリアなのに、関係ないボスでしたもんねー。これは、見つけるまで一切不明そうです!」


 ランダムとはいえ、それなりに傾向はあるみたいなのは助かるけどね! ……あんまり意味がない時もあったけど! そういう意味では河川域にいたザリガニは、ある意味エリアの特徴に合ってるボスだったのかも!


「えーと、ちょっと効果が切れてるので再発動です! 『見切り』『弱点分析』!」


 この辺はまだまだ効果時間は短め! まぁ使えるようになって間がないし、流石に仕方ないかなー。使っていくうちにスキルLvが上がって、使いやすくはなってくるはず!


「あ、そういえば、新しい種族を始めた場合もスキルってLv1から上げ直しですかねー? 種族によってスキルツリーの内容が違うなら、そのまま反映するとも思えないんですけど」


富岳 : まぁ根本的にはそうなるな。

金金金 : 今までの仕様を見る限りじゃ、それで当たり前か。スキルLvの引き継ぎが出来るような仕様だとは思えんし。

水無月 : んー、それだと2種族目以降の育成が手間そうだよね。スキルLv周りが特に!


「ですよねー! 疾走とか、スキルLvが上がった状態から無くなると……なんか使い勝手の悪さを感じそうです」


 実況外で並行して桜の木も育ててるけど、あっちは全然戦闘スタイルが違うもんね。そういう意味では気にならないんだけど……1種族目のクリア後に、何かその辺の要素もあったりするのかな?

 難易度がアンロック式で他の種族を使えるようにするのに進化ポイントを使うのと同じっぽいけど、アンロック出来るのはその2種類だけじゃないような気がしてきてるんだよねー。多分だけど、結構重要なネタバレ案件!


ミツルギ : その辺はネタバレ案件だから、聞くか聞かないかの確認だ!


「あ、やっぱりネタバレ案件ですよねー! まぁそこを聞いたらダメな気もしますし、今回は聞かない方向で!」


 何気なく思った事を言ってみたけど、このネタバレ案件は聞く気なし! ふふーん、もう最後っぽい進化先の完全体は出てきてるもんね! そこに向かって頑張っていくまでなのですよ!


ミツルギ : 了解っと。

金金金 : それが判明する時の楽しみって事にしとこう。

水無月 : それもそだねー!


「そういう事ですね! さてと、それじゃLv上げを本格的に開始です!」


 2週目とかがあるゲームでありそうな要素なら、スキルLvが上がりやすくする要素の解放とかかな? まぁそれはいいとして、今は倒せる敵を探すのさー! 今は立ち止まってるから、周囲を確認して……むぅ、看破には反応ないんだけど!?


「敵の姿が見当たらないです……。これは移動した方がいいですかねー?」


ミナト : んー、4体くらいいるにはいるけど……直接見えてはないから、看破の対象外だね。

咲夜 : 相変わらずの、スキル無しでの観察力!?

いなり寿司 : 1体なら気付いたけど、4体もいるのか。

ミツルギ : サクラちゃん、マップも解放になったし『索敵』の出番だぞ! 視界の届く範囲なら、それが有効だ!


「あ、そういえばちゃんと使えるようになってるんですもんね! それじゃ使ってみましょう! 『索敵』!」


 危ない、危ない! 折角の解放したスキルなのに、存在を忘れてそのまま他の場所まで移動するところだったよ!

 えーと、効果はどうだろう? 確か、マップに視界の届く範囲の敵が表示されるようになるはず! という事で、マップを確認!


「おぉ! 正面の少し離れた位置に2体ほど反応ありですね! すぐ近くに2体並んでるのはなんですかねー? ……あれ? ミナトさん、4体って言ってませんでした?」


 んー? ミナトさんも私の視界を見てるはずだし、見落としてるとも思えないけどなー?


ミナト : あ、それはさっき周囲を見て回ったのを含めての数だよ。左の方に1体、右の方にもう1体いるはずだね。


「あ、そういう感じなんですね! ちょっと見てみます!」


 そっか、さっきは周囲を見回してたけど、今は真正面しか見てないもんね! んー、それにしても、思ったより近くには敵はいなかったみたい。

 まぁ数が多過ぎても対処しきれないし、今はその残り2体も確認だー! もう1度、さっきみたいに周囲を確認してから、マップを確認!


「おぉ、どっちもいましたね! それ以上の数はいなさそうですし、流石ミナトさんです!」


 看破に反応してない敵の数を正確に全て言い当てるのは、ミナトさんならではだよねー! うん、スキルの索敵いらず!


金金金 : おー、マジで4体いたよ。でも、これだと敵がいる事しか分からないんだな? てか、赤い印が出てるけど……これは交戦状態になってるのか?

こんにゃく : いや、『索敵』では交戦状態には入らないぞ。あれだ、1度交戦状態になって、それが解除になった後に残る印と同じだと思えばいい。


「あ、そういう仕様になるんですね! さーて、ここからどうしましょう?」


 敵の進化系統もLvも種族も不明な状況だし、1体ずつ確実に仕留めていく? あ、まとめて放電で攻撃して、乱戦にして雷纏いを使うのもありかも! んー、でもそれは知恵系統……『聡明な』敵がいなければの話だよね。


サツキ : サクラちゃん、ここは『衝撃凝縮』と『戦意の把握』のコンボで一気にやっちゃえ!

チャガ : あぁ、マップ上から自動照準での撃破狙いか。

水無月 : そういえば、そんなロックオン機能もあるって言ってたね! 威力を凝縮させて、1点集中の攻撃!


「あ、それいいですね! 折角の色々な新スキルでのコンボを試してみるのもありな気がします!」


 マップが解放になったから、そういう使い方も出来るようになったんだー! ふっふっふ、解放した甲斐があったってものですよ!

 まぁ棚から牡丹餅的な感じで手に入った進化ポイントでだけど。……まだまだあるけど、残りは何の解放に使おうかなー? そこは後で考えればいいや!


「さてと、狙うなら2体並んでるとこですけど……これ、なんでこんなに近いんですかねー?」


 状況が見えてる訳じゃないから、なんでこの2体がこんなに近くにいるのかは分かんない! うーん、そこは気にしても仕方ないのかも?


ヤツメウナギ : 可能性としては、ただの偶然で近くにいるだけか……敵同士で交戦中かだな。

ミナト : 戦闘音がしないけど、その辺は種族によるからなんとも言えないねー。その見えてない2体は草むらが揺れてるから気付いたから、戦ってる可能性は結構あるよ。

いなり寿司 : あー、草むらが動いてたから1体はいると思ったが、2体の判定基準はそこか。

咲夜 : どうやって戦闘中とか見分けてんの!?

ミナト : この基準は絶対ではないんだけど、一部の草むらの先が視界から消えたからね。多分、どっちかの攻撃で斬られたんだと思うよ?

咲夜 : 流れ弾での判定だった!?

G : 相変わらず、すごい観察力だな。


「そういう判定基準があるんですか!? というか、戦闘中なら急いだ方が良さそうです! 今回はこっちでやってみましょう! 『獅子咆哮』!」


 ふふーん、さっきは獅哮衝波でやったからね。どういう風に違いが出るかを把握しておきたいし、お試しです! 『衝撃凝縮』の使用の確認が出たから、ここは使用で!


「わわっ!? 半透明な白い太いライン……ラインというより、筒ですかねー!? 凄い範囲が広いですけど」


 なんかそんな感じの表示が出た! うん、これが獅子咆哮の有効範囲って事なんだね! えーと、マップの方には白いラインが出てる! ちょっと距離のある敵だけど射程自体は届いてるから、2体ともがそのラインの中に入るようにして……。


「この状況で、凝縮率を上げてみましょう!」


 さーて、これでどういう風になるのかなー? 溜めが終わるまでなら調整できそうな感じだし、弄ってみよー!


「中々エリアボスが見つからないですねー」

「まぁ本当に遭遇しない時もあるからね」

「今のところ、それにはまだ遭遇してないですけど……」

「さーて、どうなるかな?」

「やっぱり倒せるなら、倒しておきたいですよね!」

「まぁそこは運次第だね。見つけたとしても、勝てるかどうかは別問題だし?」

「確かにそれはそうですけど、意地でも勝ちますよ!」

「負けたら、勝つまで居座る気?」

「場合によっては、それもありですね! 私にエリアボスに勝てという方はブックマークや評価をお願いします!」

「いや、その前に見つけよう? 見つけてないのをどうやって倒すのさ?」

「その場合は私の不戦勝ですね!」

「なんか無茶な事を言い出したよ、この主人公!? ……次回は『第356話 凝縮した獅子咆哮』です。お楽しみに!」

「とりあえず目の前の敵の撃破からですね!」

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あっちのオンライン版は自力での電子書籍版もありますので、よろしければどうぞ。

最新巻はこちら!
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』第20巻

これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』シリーズ
― 新着の感想 ―
[一言] 絞って打ったら、ボスが誤爆したりして……(笑)
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