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Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第10章 成熟体への進化です!

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第333話 成熟体への進化


 ふっふっふ、雷の適応進化を移した水晶を増幅させるとこまでは終了! チュートリアルでは、ここから普通に進化しろって出てるね!


「さーて、それじゃ次は進化をやっていきましょう!」


 ちゃんとチュートリアルに従って動けば、悲惨な事になるのは避けられるはず! というか、もう他にする事が大体終わったような気もするけどね。まぁ、ともかく進化を開始なのさー!


<未成体【巧みなライオン】を成熟体【巧妙なライオン】に進化させますか?>


 もちろんイエス! ここで『雷』の表記が消えてるのが少し寂しい気もするけど、維持する為の手順なんだから仕方ないね! 別に失う訳じゃないから、そこは気にしない方向で!


「成熟体への進化、開始です!」


 進化ポイントを60消費して、進化を実行! ごっそりと減るけど、この進化の為に温存してたんだから、出し惜しむ必要はなし!


<未成体【巧みなライオン】を成熟体【巧妙なライオン】へと進化します>


サツキ : サクラちゃん、進化開始!

水無月 : ワクワク!

金金金 : さて、演出はどうなるのか?


 おぉ、今回もまたライオンの中から光が飛び出したー! それに合わせて私の視界も上空へ……って、あれ!?


「わわっ!? なんか、前よりも光が強くなってません!?」


 私になってる光の球から伸びてる、未成体へと進化した時に放電になってた部分が光の帯みたいなのに戻ってるけど、その数も半端なく増えてるよね! これ、中身の精神生命体だっけ? それ自体の力が強くなってる感じなのかな?

 かなり光が強くなってるし、高原を照らしてる感じも凄いよね! あ、これもスクショのチャンス! 連写で撮ってください!


「基本的な様子自体は変わらないですけど、演出自体は派手になってますねー!」


 数の増えている光の帯に触れるたびに、ライオンの姿が形を無くして混ざり合っているもんね! 未成体への進化の時の放電こそ無くなったけど、派手さが全然違うもん!


ミツルギ : 進化階位が上になればなるほど、演出はどんどん派手になるからなー。

金金金 : なんというか、オフライン版は演出の範囲に遠慮がないんだな? まぁ他にプレイヤーがいないからこそか。

いなり寿司 : あー、オンライン版はここまで広範囲を照らす事はないからなー。……オンラインでここまでやられると、鬱陶しそうではある。

イガイガ : それは確かに。

ヤツメウナギ : この規模であちこちでプレイヤーが進化してる演出があると、流石にな……。


「あはは、オンライン版は進化の演出は控えめなんですね」


 確かにかなり広い範囲を照らしてるから、これで他に人がいたら鬱陶しい事になりそう! この状況で一斉に敵が進化するようにしたら、夜なのに昼みたいな明るさになりそうなくらいだもんね! ……それはそれで、どこかで見てみたい気分?

 まぁそこはいいや! どんどん進化が進んで、ライオンのシルエットが出てきたからもう少しで終わり!


「最後は突っ込んで〆ですね! いっけー!」


 上空へと飛び出した光の球になってる私が、ライオンの中に戻って進化は完了なのさー! うん、戻ったタイミングで今までよりも眩しい光の柱が上がっていった!


<成熟体【巧妙なライオン】への進化が完了しました>


「成熟体への進化、これにて完了です! あ、チュートリアルが進みましたね! えーと、次はこの状態で増幅させた水晶を使えばいいんですか!」


 成熟体への進化自体は終わったけど、まだやるべき事は残ってるんだー! なるほど、成熟体への進化が終わってから、移しておいた適応進化を戻すって感じになるんだね!  ふっふっふ、それじゃすぐに続きを開始なのさー!

 あ、使用するアイテムを選択? これは『水晶【雷】:増幅Ⅰ』を選べばいいみたいだから、これを選択!


<成熟体【巧妙なライオン】を成熟体【巧妙なライオン【雷】】に進化させますか?>


「これって、成熟体で再び適応進化を発生させるって感じになるんですかねー?」


 今出てきた表記って、そういう事になりそう? 1回の進化じゃ、進化し切れないって事なのかな?


ミツルギ : 進化の内容的にはそういう事になるな。

富岳 : 宝石系アイテムに適応進化を保存して、それを戻す場合は再び適応進化って形にはなるぞ。今回のはそれを進化階位を跨いで実行してる感じだな。

いなり寿司 : 設定的には、進化で力を増した際にそれまでの適応部分は塗り潰されるんだったか。それで力を引き継ぐためには、他の精神生命体を倒した際に残る力が宿った石や草花を利用するって形だったはず。

ミナト : その利用する物が、『増幅石』や『増幅草』ねー! 増幅された状態で、ようやく成熟体で扱えるだけの性質に変わる感じだよ。


「え、他の精神生命体の力を使ってるんです!? ……他の精神生命体ってどこにいるんです?」


 まさかの事実!? でも、さっきの進化で飛び出たのが精神生命体って話だったよね? 私以外の精神生命体はどこー!? 何気にその辺のストーリー設定って出てこないから、いまいち分かんない!


金金金 : オフライン版はストーリーが無いとは聞いてたけど、ここまで見てきた限り、本当に無いな。

ミツルギ : 一応、設定としては大雑把なのは存在してるけど、ゲーム内ではほぼ語られないっていう……。

イガイガ : 普段倒してる敵の中身は全部、精神生命体だぞー。

ミナト : 同じ精神生命体同士での生存競争だからねー! この惑星の支配争いとも言う!

富岳 : オフライン版のストーリー絡みは本当に雑だからな。


「あ、そういえば普段倒してる敵って、そもそもプレイヤーの私と同じ存在なんでした! なるほど、倒した後にそんな力が残ってたりするんですねー!」


 そっか、そっか! 増幅石や増幅草ってそういう存在なんだ! 本当にストーリー絡みは雑だよね! 今までやってきても、全然舞台背景が見えてこないもん!

 まぁストーリーよりも戦闘や育成部分を重視したゲーム性なのかも? 別にストーリーが無くても普通に楽しめてるし、まだまだ種族は沢山いるもんね! ある意味、実況向き!


「さてと、それじゃ進化を再開ですね!」


 こっちには進化ポイントは必要ないみたい! というか、2つもアイテムを使わされた上に更に進化ポイントが必要とかになったら嫌ー!

 運よく手に入ったアイテムだけど、どっちもレアアイテムって話だったもん! ……これ、もしかしなくても次の進化階位に進化する時にも同じ手順が必要だったりする? 『増幅Ⅰ』って表記になってたし、『増幅Ⅱ』にしなきゃいけないとかありそうな予感?


 うん、まぁそこは今から心配してても仕方ないや! 多分、また上限Lvは上がってるだろうし、育ててる間に考えれば済む話! 今心配する必要はなーし! という事で、進化実行ですとも!


<成熟体【巧妙なライオン】を成熟体【巧妙なライオン【雷】】へと進化します>


 進化を実行した瞬間に雷の適応進化を移した水晶が砕け散ったよ! あ、また光の球になって、上空にまた飛ばされた! おぉ、私とライオンの間に砕けた水晶の欠片が、私とライオンに向かって放電してるね! 放電の量が、未成体への進化の時とは段違いだよ!

 うふふ、これもスクショの連写だー! 今日は進化絡みのスクショが沢山だし、どれも迫力があるスクショになってそうだし、サムネイルをどれにするか悩みそう!


「これ、初めて適応進化をした時と違って、私が放電してる訳じゃないんですね!」


ミツルギ : まぁ一度ライオンから切り離して、他の精神生命体の力を使って増幅した力を、再び取り込んでそれに適応させてる状況だからな。少し手順が違いはする。

こんにゃく : 普通の死にまくっての適応進化は、何度も発生した死因への対抗策として実行するものだからなー。

いなり寿司 : 地味に今の進化は、適応進化と言えるかは怪しかったりはする。まぁ明確な名称が付いてる訳じゃないから、適応進化と言うしかないんだけど。

神楽 : なんというか、オンライン版の進化の輝石との合成進化に近い感じだねー?

神奈月 : うっわ!? もう進化が大詰めっぽい!? ちょっと出遅れたー!?

G : くっ、少し遅れたか! てか、神奈月さんも今来たとこか!

神奈月 : Gさんもか!? いや、完全に終わる前でまだ良かったかも!

G : 完全に見逃すよりは、確かにな!


「神奈月さん、Gさん、こんばんはー! もうすぐ進化も完了ってとこですね!」


 砕け散った水晶からの放電が激しさを増してるけど、これが収まれば多分進化は終わるよね! 適応進化みたいではあるけど、適応進化とも言い切れない別の進化かー。確かに何か違う感じはするよね!

 神楽さんが言ってる進化の輝石とか合成進化とかはよく分かんないけど、オンライン版特有のものなのかな? ちょいちょいオンライン版の話題は出るけど、やっぱり違いは結構あるっぽいよねー!


「あ、放電が弱まってきました……って、まだ放電は終わり切ってないのに、もう突っ込んでいくんです!?」


 わわっ!? 完全に収まってから戻っていくのかと思ったら、その前に放電の中に突っ込んでいったよ!? あ、光の球になってる私の周囲に電気が迸り始めて、その状態でライオンの中に入っていった! 今のって、そういう演出なんだ!


<成熟体【巧妙なライオン【雷】】への進化が完了しました>


<規定条件を達成したので、スキルの熟練度が加算されます>

<『雷纏いLv1』が『雷纏いLv2』に上がりました>

<『放電Lv3』が『放電Lv4』に上がりました>


<『適応進化の維持』のチュートリアルはこれにて終了になります>


「無事にチュートリアルも終わって、成熟体への進化はこれで完了ですね! ふっふっふ、無事に成熟体へ雷の適応進化の維持は成功です! というか、スキルLvも上がるんですね!?」


 雷纏いや放電のスキルLvが上がったのは嬉しいけど、これってなんで!? あ、もしかして増幅させたからこその強化だったりするのかな? うふふ、これは嬉しい誤算かも!


「ふっふっふ、成熟体への進化完了です!」

「おめでとう、サクラ」

「ありがとうございます! いやー、2段階に分けて進化とは思いませんでした!」

「死因に対して適応するのが適応進化だからね。進化階位が上がれば力が底上げされるから、本来なら不要になるはずのものだしね」

「あ、そうなんです?」

「まぁそれでも継続させたい場合の為に、その底上げした力に見合うだけのものに増幅させる必要がある感じ。設定上は」

「なるほど、そういう事ですか!」

「まぁ、単純に強い適応進化があるから、ゲーム的な制限って意味合いもあるよ」

「むぅ……面倒な制限ですね」

「この件に関しては一切詰まってないサクラが、それを言う?」

「まぁそれもそうですね! 私、サクラの運が良いと思った方はブックマークや評価をお願いします!」

「……果たして、運が良いのか、悪いのか?」

「それ、どういう意味ですかねー!?」

「そのうち分かるさ。さて、次回は『第334話 進化後のチェック 上』です。お楽しみに!」

「ものすごく気になるんですけど!? あ、上って事は何話かかかるんですねー!」

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あっちのオンライン版は自力での電子書籍版もありますので、よろしければどうぞ。

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電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』第20巻

これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
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― 新着の感想 ―
[一言] ビカビカライオン(//▽//) ビカビカ~(//▽//)
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