表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~  作者: 加部川ツトシ
第9章 次の進化が近付いてます!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

319/785

第319話 星空の下を駆け抜けて


 ふふーん! 今日の残りの配信時間は、エリアの東端への移動に決定ー! 成熟体への進化は、終了時間を気にせず出来る明日の配信でやっていくのですよ!


「満天の星空の下を駆けて行くのは気持ちいいですねー!」


 疾走を使った上に、縄張りの中だから、移動速度は相当早いよね! いぇーい! 東への移動は高さが全然変わらないから、移動自体も楽なのですよ! 全力で駆けていくのさー!


金金金 : 満面の笑みを浮かべる狐っ娘アバター!

咲夜 : 楽しそうに走ってるなー!

ミツルギ : 今はまだ縄張りの中だから、邪魔する敵もいないしな。

サツキ : 今まさに、逃げ惑う雑魚たちー!

いなり寿司 : マップを見ると、赤い印の動きがすごいな。

チャガ : 畏怖の気迫の効果が思いっきり出てるな。


「え、マップです? あ、本当ですね! ウジャウジャといる敵が私から遠ざかってますね!」


 うふふ、雑魚たちは逃げ惑うがいいのです! ここは今、私の縄張りだー! あ、姉さんと同じような事を考えてた!? うん、まぁそれは別にいいや!


「そういえば、この縄張りから出たら畏怖の気迫って効果は無くなりますよね? 楽に移動したいなら、縄張りをどこかで再設置した方が良いです?」


富岳 : 半分ほど範囲が無駄になってもいいなら、それでも構わんぞ。

咲夜 : 半分じゃ済まないんじゃね? 縄張りの範囲内の敵を全部倒すんじゃなきゃ、無駄は確実に出るだろ?

ミツルギ : まぁそりゃそうだけど、そういう意味じゃないだろ、この場合。

G : 端から端までを移動に使えるかって話だよな? 全部を倒すという話ではないはず。

咲夜 : あ、そっちか! 

いなり寿司 : むしろ、今の流れでなんで敵を全部倒す方だと思った!?

真実とは何か : 真実とは、時に複雑怪奇なのである!


「……あはは、まぁ全部倒すのって地味に手間そうですけどねー! 進化ポイントを稼ぐにはそれでも良さそうですけど、今は移動を最優先で! ところで、なんで半分の範囲が無駄になるんです?」


 咲夜さんが言ってたのは全くの見当違いの話だというのは分かったけど、富岳さんの言ってた事の意味がいまいち分かんない? 無駄な範囲ってどういう事なんだろ?


こんにゃく : これは……仕様を忘れてるパターンか?

ヤツメウナギ : 気付いてもよさそうな気もするが、そんな感じだな。


「え、何か私って忘れてます!?」


 えぇ!? どういう事なの!? 仕様……私が忘れてそうな縄張りの仕様? 移動に関系してきそうな内容……あー!? そっか、そういう事! 確かにこれは範囲の半分が無駄になるよね!


「気付きましたよ! 私を中心に縄張りが設置されるから、移動に使おうと思ったらどうやっても中心から端までの距離しか効果が出ないんですね!」


富岳 : まぁそういう事だな。移動のみを目的に使うなら、有効範囲は半径分だ。直径の距離はどうやっても無理だ。

チャガ : 渓流エリアみたいに真っすぐ進めない場所なら、それでも結構効果はあるんだがな。

金金金 : ほほう、渓流エリアみたいな場所で……移動速度を上げて進めるのか?


「それ、私も思いました! その辺ってどうなんです?」


 あの滑りやすい渓流エリアで、そんな事をする意味ってあるの? 意味があるなら普通に今後の参考にしたいから、是非とも聞いておきたい!


チャガ : 割と単純な話でな? しっかりした足場の位置をちゃんと把握さえしておければ、ジャンプしていけばいいんだよ。渓流エリアくらいの川幅なら、今のサクラちゃんで縄張りありなら対岸まで飛び移れるぞ。

イガイガ : それ、着地位置を間違えたら悲惨な事になるやつ!?

ミナト : わざわざ縄張りを使う必要ってない気もするけどなー?

咲夜 : 出た!? ミナトさんの参考に出来ない発言!

G : 手段としては、真上にジャンプしてから滑りにくそうな場所の確認をしてからがいいぞ! ジャンプの距離はステータスの影響を結構受けるから、その辺の距離感覚は大事だけどな!

ミツルギ : 放電をあの精度で使えるなら、その辺の距離感覚は問題ないだろうけど……ジャンプ可能な距離の把握が課題かもなー。いや、別に問題もないか?


「ほほう、そういう感じになるんですね! うーん、ジャンプが出来る距離ですか。ちょっとやってみましょうかね! えいや!」


 思いっきり駆けてる最中だけど、今はどれだけ跳んでも問題ないから、思いっきりジャーンプ! わわっ!? 思った以上に距離が長いし、高いんだけど!?


「これは跳べ過ぎじゃないですかねー!? わわっ!?」


 ふぅ、ちょっと慌てたけど、なんとか地面を踏みしめて着地成功! 今のジャンプ、普通の一軒家くらいは飛び越せるくらいな気がする!?


「あれ? 疾走の効果が切れました? まだ効果時間、残ってたと思うんですけど……?」


ミナト : あ、それは今の着地が原因だねー! 着地してそのまま駆け抜けるつもりじゃなかったら、止まるつもりとして認識されるよー!

富岳 : 疾走を任意で止める事が出来るようになったからこその部分だな。


「あ、そういう仕様なんですね! それなら納得です!」


 そっか、そっか! 疾走の効果の変化も、こういう所の影響が出てたりするんだね! 確かに今の大ジャンプは、そのまま駆け抜けるようには考えてなかったよ!

 そういう仕様なら、飛び越えてそのまま駆け抜けようと思ったら可能って事だよね! ふっふっふ、使い方次第では便利なのかも! どこで使うのか、よく分かんないけども!


「それにしても、相当なジャンプ力になってましたね! ジャンプの力加減って、どうしたら調整出来るんです?」


 もう少しで縄張りを抜けるけど、とりあえず疾走は無しで普通に駆けて再度出発! すぐに疾走の再使用時間は過ぎるから、過ぎたら再発動だー!


水無月 : さっきのままじゃ、流石に跳べ過ぎだもんね!?

ミツルギ : ジャンプする時の加減は、意外と盲点があるんだよな。サクラちゃん、今、ライオンの方の力加減の仕方を気にしてるだろ?


「あ、はい。確かにそうですけど……もしかして、違うんです!?」


ミツルギ : 気にすべきなのは力加減じゃなくて、着地したい場所の方なんだよ。明確に着地したい場所を意識すれば、力加減は勝手に調整してくれる。

サツキ : え、そうなの!?

咲夜 : ……サツキさん、意外と知らない事が多いよな?

G : まぁ何種族かしかクリアしてないって話だし、その辺は仕方ないだろ。

水無月 : 全く知らなくても、解説が入るから問題なーし!

金金金 : 確かにそうだよな。俺もオフライン版はさっぱり不明だ。


「モンエボを知らなくても大丈夫な配信を続けていきたいですね! それにしても、着地場所を意識する方が重要なんですね! それはいい情報です!」


 うふふ、それならチャガさんの言っていた渓流エリアでのジャンプ移動も出来そうかも! 縄張りの効果、移動が難しい場所にも効果ありなんだね!


「あ、再使用時間も過ぎたので『疾走』再発動です!」


 もう少しで縄張りを抜けるから移動速度は落ちるだろうけど、縄張りの再設置はどうしよう? 逃げ惑ってる敵は放置してきたけど、縄張りから出たら……格下ばっかだから襲われないし、無くてもいいかなー。


ミナト : あ、さっきのジャンプに関して注意点が2つほどあるけど、サクラちゃん、聞いておく? 地味にジャンプのコツを教えちゃったし、これ以上聞くかはサクラちゃん次第で!

咲夜 : そういや何気にネタバレ案件だった!?

チャガ : あ、そうか。小技ではあるが、ネタバレと言えばネタバレか。すまん、つい……。


「そう言われてみればそうですね!? 今のは全然気にしてなかったですよ!?」


 ネタバレか、ネタバレじゃないか、その2択で聞かれたらネタバレだよねー! うーん、だったらこれ以上の注意点の部分は聞かない方がいい? でも、ここまで聞いたなら、そこは知っておきたい部分!


サツキ : サクラちゃんの決断はいかに!?


「もうこの際なんで、聞いちゃいましょう!」


 この配信では、私こそがルール! 私がいいと判断すれば、ネタバレ厳禁であっても問題はないのです! ……まぁネタバレとすら思ってなかっただけだけど!


咲夜 : セーフ判定か!

G : セーフ判定というよりは、そもそも気にしてなかったから別にいいやって思ってる感じな気がする?

こんにゃく : 確かにそんな感じはするなー。

ミナト : あはは、まぁこの配信はサクラちゃんがルールだしね。えっと、まず1つ目の注意点ね。着地場所を正しく把握してない場合には、さっきの手段では無理だよー!

チャガ : そういう場合は、感覚でライオンの方の力加減をするしかないな。


「それはある意味、当たり前と言えば当たり前の話ですね! 行き先不明で、どうやって調整しろって話ですしねー!」


 注意すべき部分ではあるけど、これは普通に分かった内容な気がする! でも、ジャンプ先が見えてる場所なら、特に注意する必要はないって事だよね!


ミナト : まぁそうなんだけどねー! もう1つも当たり前と言えば当たり前なんだけど、ジャンプ可能な距離が届いてない場合も駄目だからねー!

名無しのカカシ : どうやったって、元々届かない場所には……自動調整があろうとも届く訳がないんだよなー。

サツキ : 当たり前すぎる内容だったー!?


「あはは、確かにそれで届く方がおかしいですもんね!」


 どっちも確かに注意点ではあるけど、当たり前過ぎる話だったよ! それにこの程度の内容だったなら、聞いておいても全然問題なかった!

 あ、そうしてる間に縄張りの左端までやってきたね。さーて、まだエリアの東端まで結構な距離があるけど、配信時間内に辿り着けるかなー?


「色々と私が知らない仕様が多いみたいですねー!」

「まぁそりゃまだ1種族もクリアしてない訳だしね?」

「それは確かにそうですけど……結構、1種族のクリアに時間がかかってません?」

「んー、まぁ難易度次第でもあるんだけど、1種族目がどうしてもⅠ番時間はかかるよ?」

「……そうなんです?」

「単純に知識が1番無い時だし、制限されてる機能も色々あるからね」

「あー、言われてみればそうですよねー!」

「……そもそも木の育成を実況外のプレイでやらなければ少しは早くなるんだけど?」

「それはそれ、これはこれです!」

「まぁサクラがそれで良いなら別にいいけどさ」

「私は私の自由にやるまでです! 私、サクラの自由にやっていけと言ってくれる方はブックマークや評価をお願いします!」

「もう散々好き勝手で、自由にやってるけどね!?」

「これからもそれを継続するという宣言ですね!」

「……まぁいいか。さて、次回は『第320話 東端を目指して』です。お楽しみに!」

「どんどん移動していきますよー!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あっちのオンライン版は自力での電子書籍版もありますので、よろしければどうぞ。

最新巻はこちら!
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』第20巻

これまでの第1巻〜第19巻はこちらから。
電子書籍版『Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜』シリーズ
― 新着の感想 ―
[一言] 考えれば当たり前のこと その当たり前のことをきちんと注意してくれる人が周りにいるのはいいことだね~
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ